1. 壁紙の軽度な補修なら自分でもできる!

子どものいたずらやペットの爪とぎ、モノをぶつけたり引っかけたり...壁紙はあらゆる原因で剥がれたり破れたりする。気温や湿度の変化で伸縮することで剥がれてしまうこともあるほどだ。壁紙を交換するほどでもないときは、DIYによる補修をおすすめしたい。
壁紙の剥がれ・破れをDIYするメリット・デメリット
補修する範囲や傷の程度にもよるが、壁紙を自分で補修した場合、業者に依頼するよりもコストがかからない。壁紙を選ぶ自由度が高いのもメリットだろう。一方、失敗するリスクがある点や、業者と比べてどうしてもクオリティーが低くなりがちな点、時間がかかるといった点はデメリットになってくる。
壁紙の剥がれ・破れを放置すると...?
補修をせずに放置した場合、症状が悪化する可能性がある。傷ついた箇所から湿気が入ってカビや壁の劣化なども招きかねない。壁紙の剥がれや破れは、できるだけ早く補修しよう。
2. 壁紙を自分で補修する際に揃えておきたい道具

壁紙を補修するときに揃えておきたい道具を見ていこう。いずれもネットやホームセンターなどで容易に手に入るはずだ。
壁紙の補修に使う道具
- 壁紙(のり付きがおすすめ)
- カッター(既存の壁紙をカットする)
- 鉛筆(目印になる線を引く)
- 接着剤(剥がれ補修などに使用)
- 補修ペン(ごく小さな穴などを埋める)
- サンドペーパー(凹凸をならす)
- スポンジ(のりを拭き取る)
- なでバケ(貼ったあとに空気を抜く)
- カット定規または地ベラ(補修用の壁紙をカットする際にあてる)
- コーキング剤(継ぎ目、角などを埋める)
- 竹ベラ(角をカットする際に折り目をつける)
- ジョイントローラー(壁紙同士の継ぎ目を圧着させる)
- マスカー(ビニールの養生シートとマスキングテープが一体になったもの)
- 脚立
これらの道具が揃っていれば「壁紙の張り替え」までできる。したがって、補修する場所や範囲によっては不要な道具もある。
たとえば、壁紙の角ではなく中央付近などにできた小さな剥がれ・破れの補修なら「なでバケ」「竹ベラ」「マスカー」「脚立」などは特になくてもいいだろう。必要に応じて道具を揃えてほしい。
たとえば、壁紙の角ではなく中央付近などにできた小さな剥がれ・破れの補修なら「なでバケ」「竹ベラ」「マスカー」「脚立」などは特になくてもいいだろう。必要に応じて道具を揃えてほしい。
3. 壁紙の状態別に簡単な補修方法を解説!

壁紙のDIY補修にチャレンジするとすれば、「剥がれ(めくれ)」「破れ」「画鋲の穴」など小さな傷が対象になる。画鋲の穴は補修ペンで簡単に埋められるので、ここでは剥がれや破れなどの補修方法を解説していく。
壁紙の剥がれ補修
剥がれている部分の壁側に接着剤(コーキング剤でもOK)を塗り、壁紙を破れないように慎重に伸ばして貼り付ける。次にジョイントローラーを使ってしっかり圧着させ、余った接着剤は水に濡らして絞ったスポンジで拭き取る。ローラーでの圧着を念入りに行うのがポイントだ。
壁紙の破れ補修
カッターで、破れよりもひと回り大きめに四角の切り込みを入れ、壁紙を剥がす。それよりもさらに、ひと回り大きめにカットした補修用の壁紙を貼り、なでバケで空気を抜く。元から貼ってある壁紙と補修用の壁紙が重なる部分は、カット定規をあてながらカッターで切込みを入れて剥がそう。ジョイントローラーでしっかりと圧着させ、余ったのりをスポンジで拭き取れば完成だ。
4. 壁紙補修を業者に依頼したほうがいいケースと料金

DIY補修に不安がある、剥がれや破れの範囲が広い、壁に穴があいている、壁が割れているといったケースでは、補修を業者に依頼することをおすすめしたい。
賃貸物件にお住まいの方は、先にオーナーや管理会社などに確認しておこう。黙って直すと、退去時にトラブルになるかもしれない。過失で破損させたとしても、正直に話しておいたほうがいいだろう。
賃貸物件にお住まいの方は、先にオーナーや管理会社などに確認しておこう。黙って直すと、退去時にトラブルになるかもしれない。過失で破損させたとしても、正直に話しておいたほうがいいだろう。
業者による壁紙補修の料金目安
業者によって料金設定が異なるうえ、傷の範囲や程度、作業の難易度などによっても変わってくるが、おおよそ1箇所あたり2〜3万円を見ておくといいだろう。まるまる張り替えると4〜7万円あたりが目安になる。複数箇所の破れを補修するなら、壁紙ごと張り替えたほうがいいケースも出てくる。
結論
軽度の壁紙補修なら、自分で簡単にできる。そのままにしてしまうと症状が悪化してしまうため、できるだけ早く補修することをおすすめしたい。ただし、失敗すると傷が拡大したりいびつな仕上がりになったりすることもある。不安が残る方は業者に依頼してしまおう。