1. 対策の第一歩はコバエを知ること
「コバエ」という種類のハエは存在しない。ショウジョウバエやチョウバエ、ノミバエやキノコバエといった小さなハエを総じてコバエと呼んでいるのである。すばしっこく飛び回るため、対策が難しい相手だ。
コバエの種類と発生場所
まずは主なコバエの種類とどういった場所に発生するのかを覚えて、対策に役立てよう。
ショウジョウバエ
キッチンでよく見る、赤い眼をした2〜3mm程度のコバエは「ショウジョウバエ」。腐った果物が好物で、産卵から10日ほどで羽化してしまうので大量発生につながりやすい。
ノミバエ
黄褐色で丸い見た目なら「ノミバエ」の可能性が高い。ゴミや排水口、腐敗した植物、ペットのフンなどに発生するほか、食品に産卵することもある非常にやっかいなコバエだ。
チョウバエ
体の表面が毛で覆われており、主に水回りに発生するのが「チョウバエ」。5mmほどと他のコバエよりもやや大きい。夜行性で、昼間は壁などにじっとしていることが多い。
キノコバエ
蚊のように細いコバエが「キノコバエ」だ。体長は2mmほどと大きくない。腐った植物や暗く湿った場所に発生することが多く、観葉植物の腐葉土に卵が混入していることもある。
コバエがもたらす害
コバエそのものは病原菌を媒介しないと言われている。だが、何も対策をせずにいると大量発生につながり、不衛生な生活環境になってしまう。それに、ペットのフンや尿、腐った食品やヘドロなどにたかったコバエが食品などに止まると考えれば、さすがに対策せずにはいられないだろう。
2. コバエ対策の基本と一瞬で駆除する裏ワザ
市販アイテムを使った基本的なコバエ対策と、ご家庭にある意外なアイテムで駆除する裏ワザを紹介する。
市販アイテムを使ったコバエ対策
殺虫成分が含まれたスプレーを直接噴射する方法、誘引剤を使った捕獲器を設置する方法、防虫シートを設置する方法などがある。
また、網戸の破れを補修する、より目の細かい網戸に替える、水回りのすき間はテープやパテなどで補修する、といった方法で侵入口を塞いでしまうのもコバエ対策に有効だ。
また、網戸の破れを補修する、より目の細かい網戸に替える、水回りのすき間はテープやパテなどで補修する、といった方法で侵入口を塞いでしまうのもコバエ対策に有効だ。
「めんつゆ」と「酢」を使ったコバエ対策
コバエの体は水を弾いてしまうのだが、界面活性剤を用いることでその能力が失われ、水中に沈んで死んでしまう。このカラクリを使った裏ワザを紹介する。
めんつゆ+食器用洗剤
浅めのコップなど(コバエが沈むので、普段使わないモノがおすすめ)に1cmほど水を入れ、同じ量のめんつゆを混ぜる。そこへ食器用洗剤を数滴垂らして置いておく。
ニオイに釣られてやってきたコバエが着水すると、界面活性剤の効果で動けなくなり沈んでしまうという仕組みだ。とくにノミバエ対策に効果を発揮すると言われている。
ニオイに釣られてやってきたコバエが着水すると、界面活性剤の効果で動けなくなり沈んでしまうという仕組みだ。とくにノミバエ対策に効果を発揮すると言われている。
酢+食器用洗剤
作り方やコバエを捕まえる仕組みはめんつゆと同じ。こちらはショウジョウバエ対策に効果があるとされている。
3. コバエ対策におすすめのアイテム
さすがに毎日めんつゆや酢は使っていられないだろう。それに一度に大量に駆除できるとも限らない。続いて、コバエ対策の心強いアイテムを4選紹介する。
アース製薬「コバエがコロリ」
スプレータイプのコバエ対策アイテム。4畳あたりわずか1プッシュで薬剤が広がり、コバエを退治してくれる。
アース製薬「コバエがホイホイ」
設置型のコバエ対策アイテム。強力に誘引してゼリーの中にもぐらせることで殺してしまうという仕組みだ。
イカリ消毒「排水口コバエ退治ヌメリとりプラス」
水回りを好むコバエ対策におすすめのアイテムがこちら。酸素系漂白剤を加えてヌメリ取り、除菌、消臭も一緒に行える。
フマキラー「コバエ超激取れキューブ」
設置型のコバエ対策アイテム。形・色・香りでコバエを誘引して容器に誘い込み、捕獲する。スプレーが使えない場所におすすめだ。
4. 日頃からできるコバエ対策
コバエはできる限り発生させないよう、先手を打って対策することが肝心。最後に、日頃からできるコバエ対策を紹介する。市販のアイテムとあわせてしっかり対策していこう。
今日からできるコバエ対策
コバエを発生させないように、とにかく清潔にすること。水回りはこまめに掃除をしたり水気を拭き取ったりしておく、生ゴミや腐った食品・植物は迅速に処理をする、ゴミは密閉するといったことだ。ペットがいるご家庭ならフンや尿の処理もこまめに行いたい。いずれも基本だが、コバエ対策に有効なのでぜひ取り入れよう。
結論
コバエは病原菌を媒介しないと言われているものの、やはり気持ちのいい虫ではないし、なにより不衛生だ。発生させないことが大切だが、もしコバエを見かけたら今回紹介したアイテムを使って効率よく駆除してほしい。