1. ムカデを見かけたら即対策が重要な理由

ムカデは「百足」と書くことからも分かるように、脚の数が多く非常に素早く動き回る節足動物だ。見た目も動きも気持ち悪いだけでなく、毒を持っていることからも対策は万全にしておきたい。
ムカデの生態
- 暗く湿った場所を好む
- 暖かい季節に動き回る
- エサはクモ、ミミズ、ゴキブリなど
- 夜に活動することが多い
- 目が退化し触覚に頼って生活している
- 攻撃性が高く触れた瞬間に咬みついてくる
ムカデ対策には生態を知ることが大切だ。家の中なら水回り(浴室、キッチン、洗面所など)、天井裏や床下などに隠れていることが多い。庭なら、石や枯れ葉の下など暗くてジメッとした場所である。低温下では活動が鈍るが、とくに18℃を超えてくると活動が活発になる。
唯一、ゴキブリを捕食してくれるところはありがたいかもしれないが、そうは言っても毒があるため喜んでもいられない。
唯一、ゴキブリを捕食してくれるところはありがたいかもしれないが、そうは言っても毒があるため喜んでもいられない。
ムカデ対策が重要な理由
ムカデは咬みついた瞬間に毒を出す。咬まれた場所は激しく痛み、炎症で赤く腫れ上がる。重篤な症状になることはほとんどないとされているが、かなりの激痛なため咬まれることは絶対に避けたい。とくに小さな子どもがいるご家庭では、ふいに庭の石を持ち上げた瞬間にムカデに咬まれる、といったケースも想定できるため、対策は重要だ。
加えてムカデは動きが素早い。その場で対策しておかないと逃げてしまい、再度出くわす危険性もある。
加えてムカデは動きが素早い。その場で対策しておかないと逃げてしまい、再度出くわす危険性もある。
2. ムカデ対策に有効な方法と応急処置

では、具体的にどんなムカデ対策が有効なのだろうか?万が一咬まれてしまったときの応急処置とあわせて見ていこう。
ムカデ対策の基本
- ムカデを見かけたときの対策は「スプレータイプの殺虫剤」
- ムカデを逃してしまったときの対策は「顆粒タイプの駆除剤」
- ムカデがどこに潜んでいるか分からないときの対策は「燻煙剤タイプの駆除剤」
ムカデ対策は、市販の薬剤を使うのがもっとも効率がいい。とっさのときに踏み潰したり石を投げ落としたり、といった方法でももちろん駆除できる(殺せる)かもしれないが、確実に対策するなら薬剤に頼ったほうがいいだろう。それに、ムカデは頭が切れてもしばらく生きているほど生命力が強い。踏み潰したあとにうっかり触れてしまうのもキケンだ。
あわせて施したいムカデ対策
- ムカデが活発に動き回る時期は暗く湿った場所に近づかない
- ドアや窓など侵入経路になりそうな場所は確実に塞いでおく
- エサとなるゴキブリを退治する
- 樟脳、ヒノキ、ハッカなどムカデの忌避剤となる香りで対策する
薬剤を使った対策とあわせて、エサを断つなど遭遇するリスクを減らすのも重要なムカデ対策になる。
ムカデに咬まれたときの応急処置
ムカデに咬まれると激痛が走るが、重篤化するケースはほとんどないとされている。とにかく毒を絞り出しながら水で十分に洗い流し、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめする。
3. ムカデ対策におすすめのアイテム

最後に、ムカデ対策にぜひ揃えておきたいアイテムを4つ紹介する。それぞれタイプが異なるので、必要な対策に応じて取り入れよう。
フマキラー「ムカデフマキラー」
今いるムカデ対策に最適なアイテムがこちら。ムカデの動きを釘付けにする冷却剤と、しっかり駆除する殺虫成分が含まれている。
アース製薬「凍らすジェット 冷凍殺虫」
なるべく薬剤を使用したくないご家庭のムカデ対策には、こちらをおすすめしたい。殺虫成分が含まれないので臭いやベタつきも残らない。ただしムカデには直接触れないように注意しよう。
レック「バルサン いや〜な虫」
家のどこにいるのか分からないムカデ対策には、燻煙剤がいいだろう。部屋中に広がる煙が、ムカデはもちろんアリ、ゲジ、カメムシなども一掃してくれる。
アイ・ビー・アール「ムカデ博士」
建物の周囲やムカデの通り道になりそうな場所に撒いておく、顆粒タイプの薬剤だ。ムカデが薬剤を取り込むと、神経が破壊されて絶命してしまう。
結論
ムカデを見かけたなら対策は急務だ。市販の駆除剤を備えておくと同時に、ムカデが家の中に入ってきにくい環境を作ることも忘れないようにしたい。小さな子どもやペットが心配な方は、ムカデが活発に動き回るシーズンだけ蚊帳で寝る、という手もあるので覚えておこう。