1. 雨漏りは放置NG!修理が必要な理由

「暴風雨などで屋根が破損した」などというケースを除き、雨漏りが突然発生することはほとんどない。天井や壁に雨漏りによるシミができるころには、すでに屋根や外壁などに何らかの問題が生じていたと考えていいだろう。
雨漏り修理の必要性
雨漏りが自然に治ることはまずない。雨漏りしているからと言ってすぐさま屋根や外壁が崩れ落ちることはないかもしれないが、修理せずにいるとどんどん広がり、建物の劣化を早め寿命を縮めてしまうことになる。
場所によっては漏電などのリスクもあり、手遅れになると修理費用も膨らんでしまう。雨漏りは、見つけた時点で即修理したほうがいいトラブルのひとつだ。
場所によっては漏電などのリスクもあり、手遅れになると修理費用も膨らんでしまう。雨漏りは、見つけた時点で即修理したほうがいいトラブルのひとつだ。
2. 修理の前にできる雨漏りの応急処置!DIYは控えよう

雨漏りを発見したら、業者に依頼して修理してもらうのがベストな選択肢だが、夜間など業者がすぐに来られないときもあるだろう。応急処置を覚えておき、少しでも被害を軽減させよう。
なお、業者が来たときに乾いていると雨漏りの場所を特定しにくいことがある。写真などに収めておくと、より的確な診断や修理につながるはずだ。
なお、業者が来たときに乾いていると雨漏りの場所を特定しにくいことがある。写真などに収めておくと、より的確な診断や修理につながるはずだ。
雨漏りをDIYで修理するのは控えよう
「軽度の雨漏りならDIYで修理できるのでは?」と思うかもしれないが、まず原因を特定することが難しい。それに、屋根にのぼれば転落の危険性があるし、素人による誤ったコーキングなどで業者の作業を妨げてしまう可能性もある。
屋根、外壁、内装などさまざまな知識も必要になるため、雨漏りをDIYで修理するのは控えたほうがいいだろう。
屋根、外壁、内装などさまざまな知識も必要になるため、雨漏りをDIYで修理するのは控えたほうがいいだろう。
雨漏りのときにできる応急処置
- バケツやタオル、ブルーシートなどでできる限り室内を濡らさないようにする
- 窓枠などの隙間は防水テープを使って塞ぐ
雨漏りの応急処置といえばこの程度だろう。屋根にのぼってブルーシートを被せたくなるかもしれないが、ケガや事故を防ぐためにも控えて業者に修理を依頼してほしい。
3. 雨漏りの修理費用の相場は?

雨漏りの修理費用は業者によって異なるほか、雨漏りの状態や範囲など工事内容によっても大きく変わる。そのためあくまで目安だが、ある程度の相場を知っておくことも大切だ。
雨漏りの修理費用の目安
- 調査:0〜40万円程度
- 簡易的な修理:5〜30万円程度
- 大がかりな修理:50〜300万円程度
かなり幅広くて申し訳ないが、このようにケースバイケースで大きく費用が異なる。それぞれ、どういった内容なのかを見ていこう。
調査
目視調査、散水調査、発光液調査、サーモグラフィー調査などがある。目視調査は無料の業者も多いようだ。目視で雨漏りの原因を特定できなければ、散水や発光液、サーモグラフィーを使った調査を実施して原因を突き止めることになる。どの調査にいくらかかるか、事前に確認しておこう。
簡易的な修理
比較的軽度の雨漏りだった場合は簡易的な修理で済むこともある。屋根の一部を補修したり、コーキング剤や防水テープを使って隙間を埋めたりするといった工事内容だ。
大がかりな修理
建物の経年劣化が雨漏りの原因だった場合、広範囲にわたって修理が必要なこともある。屋根を葺き替えたり棟板金(屋根のてっぺんに被せてある三角の金属板)を交換したり、ベランダやバルコニーの防水工事を行ったり、といった工事だ。外壁にも問題があれば修理が必要になる。
4. 雨漏りは火災保険で修理できる?

雨漏りの修理に火災保険を利用できることがある。たとえば台風、竜巻、落雷、物体の落下などによって建物が損傷したことが原因で、雨漏りしている場合などだ。一方、建物の経年劣化が原因の雨漏りについては対象外になることがほとんど。
ただし、雨漏りの原因が経年劣化以外であっても、契約内容によっては適用されないことがある。修理をする前に、契約している保険会社に確認をしておくとともに「火災保険が使える」という前提で修理を持ちかけてくる業者は、慎重に判断してほしい。
なお、保険会社の調査員による調査や、修理前後の写真が必要になることもあるため覚えておこう。
ただし、雨漏りの原因が経年劣化以外であっても、契約内容によっては適用されないことがある。修理をする前に、契約している保険会社に確認をしておくとともに「火災保険が使える」という前提で修理を持ちかけてくる業者は、慎重に判断してほしい。
なお、保険会社の調査員による調査や、修理前後の写真が必要になることもあるため覚えておこう。
結論
雨漏りを発見したときはショックだろう。だが手遅れになると広がってしまうため、できる限り早めに修理を依頼したほうがいい。その際、複数の業者から見積もりを取り、工事内容や各作業にかかる費用をじっくり比較するなどし、信頼できる業者にお願いしよう。