1. 貼り方は簡単!でも窓のガラスフィルムって効果ある?

ガラスフィルムが人気だ。貼り方は後述するが、その前にそもそもなぜガラスフィルムが人気なのか?どんな効果があるのか?といった基本的な部分を解説していく。
空き巣の侵入方法
こじ破り:ドライバーなどで鍵周辺にヒビを入れてガラスを破る方法
打ち破り:ハンマーやバールなどでガラスを叩き割る方法
焼き破り:バーナーなどの熱でガラスを割る方法
侵入者は窓ガラスを狙うことが多い。「ガラス破り」と呼ばれるその手法には、上記の「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」など(もちろん無施錠というケースもある)がある。窓の防犯対策は空き巣を防ぐためにも大切だ。
打ち破り:ハンマーやバールなどでガラスを叩き割る方法
焼き破り:バーナーなどの熱でガラスを割る方法
侵入者は窓ガラスを狙うことが多い。「ガラス破り」と呼ばれるその手法には、上記の「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」など(もちろん無施錠というケースもある)がある。窓の防犯対策は空き巣を防ぐためにも大切だ。
ガラスフィルムの効果と人気の理由
侵入者の7割は、ガラス破りに「5分以上」手間取ると犯行をあきらめると言われている(※1)。ガラスフィルムは、その5分を稼ぐための心強いアイテムだ。設置が簡単なこと、防犯ガラスと比べて安価なこと、剥がしたいときに剥がせることなどが人気の理由になっている。
たとえば防犯ガラスを設置した場合、災害時に家の中から脱出しようとしたときに割れず、逃げ遅れるリスクがゼロではない。ガラスフィルムなら剥がせるので、防災の観点から見てメリットがある。
ただし、ガラスフィルムを貼っていても絶対に窓が割れないというわけではないし、侵入を100%防ぐというものでもない。また、商品によっては防犯効果が低いものもある。そうしたメリット・デメリット、商品の見極めなども大切になってくる。
たとえば防犯ガラスを設置した場合、災害時に家の中から脱出しようとしたときに割れず、逃げ遅れるリスクがゼロではない。ガラスフィルムなら剥がせるので、防災の観点から見てメリットがある。
ただし、ガラスフィルムを貼っていても絶対に窓が割れないというわけではないし、侵入を100%防ぐというものでもない。また、商品によっては防犯効果が低いものもある。そうしたメリット・デメリット、商品の見極めなども大切になってくる。
貼り方にはちょっとしたコツがある
ガラスフィルムの貼り方にはちょっとしたコツがある。次で詳しく解説するが、それほど難しい貼り方ではないので、一度覚えてしまえば以降はスムーズにいくだろう。
2. 窓のガラスフィルムの貼り方とコツ

ガラスフィルムの貼り方をコツとともに解説する。一人暮らしの方は難しいかもしれないが、失敗を防ぐためにもできれば2人での作業をおすすめしたい。
準備する道具
- ガラスフィルム
- スプレー容器(霧吹きでもOK)
- 食器用洗剤
- カッター
- メジャー
- ゴムベラ
- スクイージー
- プラスチック定規
- セロハンテープ
- キッチンペーパー
- マスカー(養生テープ)またはタオル
これらの道具を事前に揃えておこう。ガラスにこびりつきなどガンコな汚れがある場合は、ガラス用スクレーパーでキレイに落とせるので、一緒に購入しておくといいだろう。
ガラスフィルムの貼り方とコツ
前準備
- 窓の下や床を養生する
- スプレー容器に水を入れる
- 水に対して2〜3%の食器用洗剤を混ぜてよく溶かす
- 窓枠やサッシなどのホコリを取り除く
- 窓に洗剤水をスプレーし、スクイージーで汚れを取り除く
- キッチンペーパーなど毛羽立たないものでキレイに拭き取る
- 窓を採寸し、それよりも3〜5cm大きめにガラスフィルムをカットする
- ガラスフィルムを裏返し、剥離フィルムにセロハンテープを貼っておく
以上が貼り方の第一歩。洗剤水は濃すぎても薄すぎてもうまく貼れないため、容量はきちんと計っておこう。また、スクイージーで落としきれない汚れはスクレイパーを使って除去しよう。とにかく窓をキレイにすることがうまく貼るコツだ。次に、フィルムの貼り方を見ていこう。
フィルム貼り
- ガラスに洗剤液をたっぷりスプレーする
- セロハンテープを持ち、剥離フィルムをゆっくり丁寧に剥がす
- その際、洗剤水をガラスフィルムの裏面にたっぷりかけながら剥がしていく
- ガラスフィルム上部の両サイドを持つ(先ほど3〜5cm大きめに切った部分を持つ)
- 左右いずれか、合わせる方の縦の窓枠を決める
- 決めた方の縦の窓枠から2〜3mm内側のところにガラスフィルムを合わせる
- 「6」で合わせたガラスフィルムと窓枠の縦のラインがまっすぐなのを確認する
- 確認できたら静かにガラスフィルムを貼り付けていく
- フィルム全体に洗剤水をスプレーする
- スクイージーまたはゴムベラを用意する
- ガラスフィルムの中心から上下左右に向かって水や空気を押し出していく
- 「9」「11」を数回繰り返す
基本的な貼り方は以上。やや手順が多いが、やること自体は難しくない。剥離フィルムを剥がす際は、ガラスフィルムの裏面に触れないように注意しよう。
また「6」で貼る際は、あとからカットする部分を上に少しはみ出させておくのが、上手な貼り方のコツだ。水や空気を抜く作業は力を入れすぎないようにし、往復させたり曲線を描いたりせず、一方向にのみ動かしていくのも貼り方のポイントになるので覚えておこう。
また「6」で貼る際は、あとからカットする部分を上に少しはみ出させておくのが、上手な貼り方のコツだ。水や空気を抜く作業は力を入れすぎないようにし、往復させたり曲線を描いたりせず、一方向にのみ動かしていくのも貼り方のポイントになるので覚えておこう。
仕上げ
- 窓枠からはみ出した部分をカッターでカットする
- 四辺とも、ガラスフィルムと窓枠の隙間が2〜3mmあくように(わずかにガラスフィルムが小さくなるように)カットする
- フィルム全体に洗剤水をスプレーする
- スクイージーやゴムベラを使って水や空気を押し出していく
- 「4」で押し出された水をスポンジやタオルで拭き取りながら行う
なお、貼り付けてから乾燥するまで1〜2週間など時間がかかる。貼り付け直後は洗剤水などが残り透明度も低いなど気になるかもしれないが、徐々に改善されるので待っておこう。
また、今回はポピュラーなガラスフィルムの貼り方を紹介したが、商品ごとに微妙に貼り方が異なる場合がある。必ず事前に商品の説明欄をチェックし、貼り方や注意点が異なればそれにしたがってほしい。
また、今回はポピュラーなガラスフィルムの貼り方を紹介したが、商品ごとに微妙に貼り方が異なる場合がある。必ず事前に商品の説明欄をチェックし、貼り方や注意点が異なればそれにしたがってほしい。
3. 貼り方とあわせて知っておきたいガラスフィルム選びの注意点

最後に、貼り方と同じくらい重要なガラスフィルム選びの注意点をお伝えする。
「飛散防止」のみの商品もある
ガラスフィルムの中には、ガラスが割れたときの「飛散防止効果」のみで、こじ破りや打ち破り、焼き破りなどに効果がないものがある。いくら正しい貼り方をしても、これでは防犯効果は期待できない。購入前に必ず「ガラス破り」に効果があるかを確認しておこう。
クレセント錠の周りだけ貼っても意味がない
窓の鍵の周りだけに貼るようなガラスフィルムもある。貼り方は窓ガラス全体に貼るタイプよりも簡単だが、それ以外の部分を割られてしまえば意味がない。全体に貼るガラスフィルムを選ぼう。
保険付きのものもある
ガラスフィルムの中には、それを貼っていたにも関わらず破られた(被害に遭った)場合、要件を満たしていれば一定額の保険金を受け取れる商品もある。万が一に備えて保険付きのものを選ぶのもいいだろう。
結論
ガラスフィルムは、何も施していない窓と比べれば遥かに効果的だが、完璧な防犯効果は望めない。本格的な防犯対策を考えているなら、セキュリティーカメラや防犯ガラス、センサーライトなどと併せて取り入れることをおすすめしたい。