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無水エタノールは代用できる?含水との違いや用途別の代用品を紹介!

無水エタノールは代用できる?含水との違いや用途別の代用品を紹介!

投稿者:ライター 吉田 梨紗(よしだ りさ)

鉛筆アイコン 2021年7月13日

殺菌や消毒といった効果がある無水エタノールには、いろいろな使い方ができる。掃除や消毒に活用できるが、一般家庭だと用意していないことも多いだろう。この記事では、無水エタノールの代用として使えるアイテムについてチェックしていく。代用品の成分や使うときの注意点も解説するので、ぜひ役立ててほしい。

  

1. 代用品を使う前に知りたい無水エタノールの基礎知識

無水エタノールはいろいろな用途で使えるが、実際にどのようなものなのか詳しく知っている方は少ないだろう。代用品を探す前に、基本的な知識や消毒用アルコールとの違い、おすすめの使い方について解説する。

無水エタノールって何?

無水エタノールは糖質原料やでんぷん質を蒸留して作る。アルコールの一種であり、エタノールから水を取り除くことで、「無水」エタノールになるのだ。代用品を探す場合は、度数が高いアルコールがよい。

殺菌や消毒といった用途以外だと、食品添加物や燃料として活用される。そのまま使うほかには、水で薄めて使うことも可能だ。

消毒用エタノールとの違い

無水エタノールと消毒用のエタノールも基本的な成分は同じだが、エタノールの含有率によって分かれる。無水エタノールはエタノールの含有率が99.5%以上なのに対して、消毒用エタノールは76.9~81.4%ほどだ。

通常のエタノールは95.1~96.9%であり、水を除いたものが無水エタノール、逆に加えたものが消毒用のエタノールになる。殺菌効果が高まるとされる含有率は70~80%なので、一般的な掃除には消毒用エタノールを使ったほうがよい。

掃除に便利

無水エタノールは、キッチンや風呂などいろいろな場所の掃除に活用できる。水分を含んでいないため揮発性が高く、家電やパソコンなど、水拭きができない機械まで殺菌が可能だ。綿棒や歯ブラシに染み込ませて、汚れを落としていこう。

キッチンや風呂の掃除に使うなら、水で薄めて消毒用のエタノールを作る。スプレーボトルに入れて吹きかけてから、布やキッチンペーパーで擦れば、汚れは落ちるだろう。まな板や調理器具の除菌や消臭にも有効だ。

ほかにもいろいろな使い方あり

アロマオイルや水と混ぜることで、香り付きの掃除スプレーや虫よけスプレーが作れる。サッと吹きかけるだけで使え、アロマオイルの種類でいろいろな効果を楽しめるのだ。

また、無水エタノールは取れなくなったシールを剥がすときにも使える。ティッシュや布に含ませてから、軽くこするだけでOKだ。ただし、代用品を使う場合、アロマオイルと混ぜたり、シールを剥がしたりは、できないことがある。

2. 無水エタノールの代用品を3つ紹介

無水エタノールが用意できない場合、何で代用すればよいのか紹介する。3つの代用品を紹介するので、ぜひ試してみてほしい。

度数が高いウォッカ

ウォッカは無水エタノールと同じく蒸留して造るため、エタノールを含んでいる。アルコール度数が高いほど、強い殺菌効果があるのだ。

ウォッカのアルコール度数は40%くらいが一般的なので、そのままスプレーボトルに入れて掃除に使おう。より高い殺菌効果を期待するなら、さらに度数が高いウォッカを無水エタノールの代用にするとよい。

パストリーゼ

パストリーゼは吹きかけるだけで使えるアルコール製剤だ。アルコール度数が77%あり、高い殺菌効果がある。掃除や消毒など、さまざまな用途に使うことが可能だ。

さとうきび由来の醸造用アルコールと高純度純水を使っているため、口に入っても問題がない。歯ブラシやキッチン用品の消毒はもちろん、食べ物に直接吹きかけることでカビや腐敗の予防ができる。

オキシドール

オキシドールは傷の消毒や洗浄に使う薬剤だ。脱脂綿やガーゼを浸して、患部を洗って使用する。菌が繁殖しやすい歯ブラシやスポンジの消毒におすすめだ。

また、衣類用の漂白剤に使われることが多い成分なので、シミ取りにも使用できる。1対1で希釈してから汚れにつけることで、黄ばみがキレイになるのだ。

3. 無水エタノールの代用品を使うときの注意点

無水エタノールの代用品を使う場合、チェックしておきたい注意点がある。リスクやトラブルを避けることにもつながるので、しっかり学んでおこう。

無水エタノールと成分が違う

無水エタノールと代用品では成分が違う。必ずしも同じ用途で使えるわけではないため、それぞれの特徴をチェックしてから使うようにしよう。

ウォッカやパストリーゼは無水エタノールと同じアルコールだが、オキシドールは過酸化水素だ。効果にはいろいろな違いがあるので、掃除や殺菌以外の用途には使わないようにしよう。

揮発性はない

無水エタノールは水をほとんどを取り除いている。水を含んだ代用品を使うと、無水エタノールと違って揮発性がないのだ。

精密機器やパソコンの掃除には使えないため注意しよう。無水エタノールを希釈した消毒用エタノールと同じように使うのが一般的だ。

火気厳禁

無水エタノールをはじめとするアルコールは、度数が高いと引火しやすい。ウォッカやパストリーゼを使うときは、火に近づけないようにしよう。

コンロがあるキッチンの掃除をする場合は、とくに注意が必要だ。置き場所にも気をつけて、安全な場所に収納しよう。

結論

掃除や消毒に活躍する無水エタノールは、ほかのものでも代用できる。もしも手に入らないときは、ぜひ活用してほしい。ただし、あくまで無水エタノールの代用品なので、まったく同じようには使えない。それぞれの特徴を理解してから、正しく使うことが大事だ。
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  • 公開日:

    2020年2月17日

  • 更新日:

    2021年7月13日

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