1. 消毒や類似する言葉の意味と効果

風邪やインフルエンザが流行していると聞くと、多くの方が意識するようになる「消毒」。薬用の製品を見ていると、除菌や消毒、殺菌、抗菌といった言葉が並んでいる。これらの違いについて確認していこう。
そもそも消毒とは何を指すのか
消毒とは、病気のもとになってしまう菌やウイルスを標的としている。菌を倒す強さや範囲でいえば、消毒は「病気を引き起こさない程度まで菌を倒す」ことを指す。完全に菌がすべて消えるわけではないので、注意が必要だ。
殺菌、滅菌、抗菌、除菌のそれぞれの意味
消毒と殺菌、滅菌、抗菌、除菌は似ているようでそれぞれが持つ意味が異なる。
まず「殺菌」だが、これは菌に対抗する「抗菌」という学術的な言葉のくくりの中のひとつだ。殺菌とは文字通り菌を殺すことを目的としている言葉。殺菌というくくりの中には、さらに菌を完全に排除してしまう「滅菌」と、菌を病気が発症しない程度まで殺す「消毒」が含まれている。
次に「除菌」だが、これは抗菌のくくりの中でも菌を殺すためではない場合に用いられる言葉だ。抗菌は菌の増殖を抑えるという大きな目的のこと。そして除菌は菌をある程度取り除き排出させることを指す。
まず「殺菌」だが、これは菌に対抗する「抗菌」という学術的な言葉のくくりの中のひとつだ。殺菌とは文字通り菌を殺すことを目的としている言葉。殺菌というくくりの中には、さらに菌を完全に排除してしまう「滅菌」と、菌を病気が発症しない程度まで殺す「消毒」が含まれている。
次に「除菌」だが、これは抗菌のくくりの中でも菌を殺すためではない場合に用いられる言葉だ。抗菌は菌の増殖を抑えるという大きな目的のこと。そして除菌は菌をある程度取り除き排出させることを指す。
2. インフルエンザを予防するための消毒方法

冬に猛威を奮いがちな病気、インフルエンザ。予防接種を毎年受け、万が一感染した場合に症状を軽くする方法もあるが、日常生活でも予防法を実践することが可能である。
消毒用エタノールはインフルエンザ予防に使える
エタノールとは、エチルアルコールのことをいう。飲料用のお酒もエチルアルコールが入っているので、メチルアルコールとは違って、口に入ってしまっても問題はない。
消毒用エタノールはウイルスの保護膜を破壊するので、ウイルス本体に消毒の効果が出るのだ。消毒用エタノールの濃度はウイルスに効果的だとされている80%程度に設定されていることが多い。
消毒用エタノールはウイルスの保護膜を破壊するので、ウイルス本体に消毒の効果が出るのだ。消毒用エタノールの濃度はウイルスに効果的だとされている80%程度に設定されていることが多い。
消毒用エタノールはインフルエンザ以外にも使える
消毒用エタノールの成分は、インフルエンザウイルス以外にも効果を発揮するといわれている。
体調不良や免疫不全時に発症しがちなヘルペスのウイルス対策や、肺炎の原因になりうるRSウイルスといったさまざまなウイルスに効果がある。
定期的に消毒用エタノールを使用し、ウイルス感染から身を守ろう。
体調不良や免疫不全時に発症しがちなヘルペスのウイルス対策や、肺炎の原因になりうるRSウイルスといったさまざまなウイルスに効果がある。
定期的に消毒用エタノールを使用し、ウイルス感染から身を守ろう。
3. 効果的な手洗いの方法

消毒をして菌やウイルスを退治し、病気を発症させないようにしたいのであれば、効果的な対処法としてまず手洗いが挙げられる。単純に手を洗うのではなく、コツを押さえて手洗いを行うことが効率的といえる。
手洗いは1日に10回以上が望ましい
手洗いは1度でも多少の消毒効果が期待できる。しかし、インフルエンザの予防を試みる場合、1日に5回以上が最低でも望ましいとされている。
しかも、1日に10回以上の手洗いを行った場合は、インフルエンザの感染リスクが5割減るとされているのだ。
人ごみに出る機会が多い場合は、トイレに行くとき以外にも手洗いをしにいくように習慣づけてみることをおすすめする。
しかも、1日に10回以上の手洗いを行った場合は、インフルエンザの感染リスクが5割減るとされているのだ。
人ごみに出る機会が多い場合は、トイレに行くとき以外にも手洗いをしにいくように習慣づけてみることをおすすめする。
指輪や時計を外して隅々まで洗うこと
手洗いをする際、指輪や時計は外しておこう。指輪や時計の品質が落ちてしまうことを防ぐだけではなく、つけている部分に隠れた菌を殺すためにも必要な手順なのだ。
また、爪も短く切っておくことをおすすめする。爪の間には汚れが溜まりやすく、菌が増殖しやすい。表面だけ手洗いで消毒しても、爪に汚れが入っている場合はせっかくの手洗いが無駄になってしまうので気をつけよう。
また、爪も短く切っておくことをおすすめする。爪の間には汚れが溜まりやすく、菌が増殖しやすい。表面だけ手洗いで消毒しても、爪に汚れが入っている場合はせっかくの手洗いが無駄になってしまうので気をつけよう。
タオルの衛生状態にも注意
手を洗ったあとはタオルで手を拭くが、どれほど丁寧に手洗いをしてもタオルが不衛生なままだと再度菌が付着してしまうので要注意だ。
常にタオルを新しいものに変えておくか、ペーパーを使って手を拭いて都度捨てられるようにしておくといいだろう。
また、タオルで拭いたあと、消毒用エタノールを用いて再消毒をするとより効果的だ。
常にタオルを新しいものに変えておくか、ペーパーを使って手を拭いて都度捨てられるようにしておくといいだろう。
また、タオルで拭いたあと、消毒用エタノールを用いて再消毒をするとより効果的だ。
4. その他のインフルエンザの予防方法

インフルエンザの予防は、手洗いや消毒用エタノールによる消毒だけではない。流行する前でもあとでも実践できる予防法がいくつかあるので、自宅や移動中に試してみてほしい。
予防接種を受ける
インフルエンザは流行する型が一定でない。そのうえ、高齢者や子供、妊婦、そのほか持病を抱えている方は重症化してしまうケースも考えうる。
インフルエンザワクチン、いわゆる予防接種は感染を完全に防ぐものではない。しかし、重症化を防ぐことができるので、子供がいる家庭は家族全員で予防接種を受けることがポイントとなる。
インフルエンザワクチン、いわゆる予防接種は感染を完全に防ぐものではない。しかし、重症化を防ぐことができるので、子供がいる家庭は家族全員で予防接種を受けることがポイントとなる。
人ごみを移動するときはマスクを着用して
インフルエンザは、咳やくしゃみで飛沫感染をする。公共交通機関で移動をすることが多い方は、飛沫感染を防ぐためにマスクを着用してほしい。
マスクはこまめに取り換えること、そしてマスクの表面には触れないようにすることで、さらに予防効果を高めることができるので覚えておこう。
自分自身がインフルエンザに感染したのではないか、と思った場合は、マスクを着用することはもちろんのこと外出を控えるようにすべきである。
マスクはこまめに取り換えること、そしてマスクの表面には触れないようにすることで、さらに予防効果を高めることができるので覚えておこう。
自分自身がインフルエンザに感染したのではないか、と思った場合は、マスクを着用することはもちろんのこと外出を控えるようにすべきである。
免疫力を高めるよう生活リズムを整える
インフルエンザは身体の免疫力が弱っていると、感染のリスクが大きくなる。そのため、睡眠時間をしっかり確保し、水分と栄養をバランスよく補給して免疫力を高めていくことが重要である。
免疫力を高めることは一朝一夕にはいかない。インフルエンザや風邪の流行が取り上げられる前から実践しておくようにしよう。
免疫力を高めることは一朝一夕にはいかない。インフルエンザや風邪の流行が取り上げられる前から実践しておくようにしよう。
結論
消毒は、インフルエンザや風邪の予防に効果を発揮する。とくに重症化が問題視されるインフルエンザにおいては、手洗いだけではなく、消毒用エタノールを使った消毒も効果的とされている。マスクや予防接種、免疫力向上も感染防止には大切なポイントだ。こまめな消毒を行い、インフルエンザだけではなくさまざまな病気の予防に努めよう。