1. 布製マスクとは?

マスクとひと口に言っても、布製か不織布製かでその用途や効果が変わってくる。まずは両者の基本的な違いを見ていこう。
布製マスクと不織布製マスクの違い
一般的に、布製のマスクとはガーゼを折りたたんで縫ってあるマスクのことを指す。昔からあるタイプで、保湿性に優れている。また、フィルターがなく手触りがやわらかい、洗って繰り返し使えるといった点も布製のマスクの特徴である。
一方、使い捨てマスクの主流になっているのが不織布製。繊維を接着樹脂や熱融着繊維で結合させたり、機械的または水圧で絡ませたりしたものだ。マスク自体が薄く、その中にフィルターも組み込まれている。ただ、保湿性という点では布製のマスクに劣るものが多い。
一方、使い捨てマスクの主流になっているのが不織布製。繊維を接着樹脂や熱融着繊維で結合させたり、機械的または水圧で絡ませたりしたものだ。マスク自体が薄く、その中にフィルターも組み込まれている。ただ、保湿性という点では布製のマスクに劣るものが多い。
2. 布製マスクはウイルスや細菌対策になる?

布製のマスクと不織布製のマスクでは、ウイルスや細菌に対する効果に差がある。知らずに選び方を誤ってしまわないように違いを覚えておこう。
布製マスクのウイルスや細菌に対する効果
お伝えしたように、布製のマスクにはフィルターがない。ガーゼを何枚も重ねて縫製してはいるものの、ガーゼ自体の目が荒いため細菌やウイルスを防ぐには不十分と考えられる。
厚生労働省の資料(※1)によれば、布製のマスクは空気中の飛沫を捕捉するには不十分とのことだ。咳などエチケットの観点から有用ではあるが、不織布製のマスクがないときに布製のマスクを検討することが推奨されている。
また、国民生活センター(※2)でも、布製のマスクは花粉の捕集率こそ高いものの、それよりも小さな粒子の捕集率は低かったとしている。
ちなみに、花粉の粒子は30µm(マイクロメートル)程度。大気汚染物質のPM2.5は2.5 µm以下と、花粉よりも遥かに小さい「微小粒子」である。
厚生労働省の資料(※1)によれば、布製のマスクは空気中の飛沫を捕捉するには不十分とのことだ。咳などエチケットの観点から有用ではあるが、不織布製のマスクがないときに布製のマスクを検討することが推奨されている。
また、国民生活センター(※2)でも、布製のマスクは花粉の捕集率こそ高いものの、それよりも小さな粒子の捕集率は低かったとしている。
ちなみに、花粉の粒子は30µm(マイクロメートル)程度。大気汚染物質のPM2.5は2.5 µm以下と、花粉よりも遥かに小さい「微小粒子」である。
布製マスクのウイルスや細菌に対する効果
これらのことから、布製マスクは「保湿」「防寒」「快適なつけ心地」「咳などのエチケット対策」「花粉対策」といった目的で使用するほうがいいだろう。保湿性に優れているということは、喉の乾燥対策にもなるはずだ。それに、オーガニックコットン100%など肌にやさしい布製のマスクもある。不織布といった化学繊維による肌荒れ、臭いなどが気になる方は、そういった布製のマスクに替えると軽減されるかもしれない。
3. 布製マスクを手作りするには?

布製のマスクは、手作りすることも可能だ。前述のようにウイルスや細菌などの対策には向かないが、寒さ対策、乾燥対策、花粉対策などが目的なら、布製のマスクを手作りしてしまうのもアリだろう。
布製のマスクの型紙やレシピが公開されている
2020年2月20日現在、インターネット上で型紙や布製のマスクのレシピを無料で公開してくれているサイトもある。型紙はJPEGやPDF形式なので、ダウンロードして出力すればOKだ。マスクが手に入らなくて困っているという方はぜひ、布製のマスクを手作りしてみてはいかがだろうか?子どもならキャラクターもの、大人なら黒の立体など、布のデザインなども好きに選べるし、意外と楽しいかもしれない。
結論
布製のマスクは「防寒」「保湿」による喉の乾燥や風邪対策、花粉対策にはなる。だが、ウイルスや細菌などの微生物、PM2.5といった微粒子に対する予防効果は残念ながら期待できない。マスクは、素材と特徴をよく理解して選ぼう。