1. マスクは大きく3種類ある

マスクには「産業用」「医療用」「家庭用」といった種類がある。まずはそれぞれどういったマスクなのか、種類別に見ていこう。
産業用マスク
「N95」といった防塵規格のマスクを産業用マスクという。工場などにおける作業時に用いられる種類のマスクだ。「N95」はとアメリカの労働安全衛生研究所が定めている規格のことで、微生物も含めて外気からヒトを守るときに使用する。顔と密着するため、隙間から微生物などの感染源が侵入しないように設計されている。
医療用マスク
「サージカルマスク」と呼ばれる種類が医療用のマスクだ。外科手術などの医療現場で用いられる感染防止用のマスクで、装着したヒトが排出する微生物などを、大気中に放出させないように考えられている。装着者が血液など液体の病原体に感染しにくくなる、耐水性のある医療用マスクもある。
家庭用マスク
防寒や保湿のほか、花粉、風邪、ウイルスなどを防ぐ、あるいは、咳やくしゃみで飛沫が大気中に放出されるのを防ぐ、といった目的で作られた種類のマスク。後述するが素材は大きく2種類あり、デザインや形状もさまざまだ。
2. 家庭用マスクの種類と特徴【素材】


家庭用マスクについて、素材の種類や特徴を見ていこう。うっかり種類を誤るとウイルスや細菌に効果がないことがある。素材の種類や特徴を知ることは大切だ。
家庭用マスクの素材と特徴
家庭用マスクの素材は大きく「ガーゼ」「不織布」の2種類に分けられる。
ガーゼは繰り返し洗って使える、いわゆる昔ながらのマスク。1枚のガーゼを12枚や18枚、24枚などに折り重ねて作られる。花粉などある程度防げるものもあるが、網目が粗いためウイルスや細菌を予防するには向かず、主に防寒や保湿を目的に使われることが多い。
もうひとつの不織布は、現在主流となっている使い捨てマスクの素材。繊維を熱や機械、そのほかの方法で織らずに接着または結合させて作られるもので、厚み、柔らかさ、繊維の密度などを自由に調整できる。値段が安く、花粉のほかウイルスやPM2.5対策用のものもある。
ガーゼは繰り返し洗って使える、いわゆる昔ながらのマスク。1枚のガーゼを12枚や18枚、24枚などに折り重ねて作られる。花粉などある程度防げるものもあるが、網目が粗いためウイルスや細菌を予防するには向かず、主に防寒や保湿を目的に使われることが多い。
もうひとつの不織布は、現在主流となっている使い捨てマスクの素材。繊維を熱や機械、そのほかの方法で織らずに接着または結合させて作られるもので、厚み、柔らかさ、繊維の密度などを自由に調整できる。値段が安く、花粉のほかウイルスやPM2.5対策用のものもある。
3. 家庭用マスクの種類と特徴【形状・サイズ】

続いて、家庭用マスクの形状やサイズの種類を見ていこう。花粉やウイルス対策には、隙間できる限り少なくするため形状やサイズも重要になってくる。素材の種類とあわせて覚えておこう。
家庭用マスクの形状の種類
家庭用マスクの形状は大きく「平面」「プリーツ」「立体」の3種類に分かれている。平面はガーゼマスクによく見られる形状で、顔にフィットしやすく保湿性や保温性に優れているのが特徴だ。
プリーツは、上下に伸縮性があるため口が動いたときにもずれにくい。また、少し息苦しいと感じるときも、プリーツを広げれば空間が生まれ呼吸しやすくなる。
立体は、ヒトの顔の形に合うように作られていて、隙間が生まれにくい。それでいて、口元にはある程度の空間を確保できるため、呼吸や会話がしやすい。
プリーツは、上下に伸縮性があるため口が動いたときにもずれにくい。また、少し息苦しいと感じるときも、プリーツを広げれば空間が生まれ呼吸しやすくなる。
立体は、ヒトの顔の形に合うように作られていて、隙間が生まれにくい。それでいて、口元にはある程度の空間を確保できるため、呼吸や会話がしやすい。
家庭用マスクのサイズの種類
続いて、家庭用マスクのサイズを見ていこう。いくつか種類があり、「小さめサイズ」「ふつうサイズ」「大きめサイズ」のほか「子ども用」「男性用」「女性用」などと分けられていることもある。サイズが大きすぎると隙間ができやすい、小さすぎると呼吸がしづらいといった弊害が出てくるため、サイズ選びも重要になる。
形状の種類がプリーツなら、そのプリーツを伸縮させることである程度調整できるが、難しいのが立体だ。せっかくなので、立体マスクのサイズの測り方も覚えておこう。
形状の種類がプリーツなら、そのプリーツを伸縮させることである程度調整できるが、難しいのが立体だ。せっかくなので、立体マスクのサイズの測り方も覚えておこう。
立体マスクのサイズの測り方
- 親指と人差指でL字を作る
- L字をキープしたまま親指の先端を耳の付け根(下側ではなく上側)にあてる
- 鼻の付け根から1cmほど下のところに人差し指の先端をあてる
- 親指〜人差し指までの長さを直線で測る
「4」で測った長さが11cmまでの場合は「子ども用」、12.5cmまでなら「小さめサイズ」、14.5cmまでなら「ふつうサイズ」、それ以上は「大きめサイズ」が基準になる。ただし、実際の顔の形状などには個人差があるため、あくまで目安としてほしい。
結論
マスクには種類があり、機能が異なる。とくに素材は花粉やウイルス対策に向いているものとそうでないものがあるので、間違えないようにしよう。また、形状やサイズは使い勝手や効果にも影響を与えるので、失敗しないためにもぜひ、基礎知識を身につけておいてほしい。