1. ドアノブ消毒の必要性!ウイルスは生き続ける

ウイルスや菌に汚染されたモノに触れた結果、自身が感染してしまうことを「間接感染」という。ドアノブも気をつけたいパーツのひとつだ。ドアノブがなぜ要注意なのか?消毒の必要性とともに確認していこう。
ドアノブにもウイルスや菌がいる
たとえば、インフルエンザにかかっている方が、くしゃみをするのに口を手で押さえたとする。飛沫が手のひらなどに付着するはずだが、そこにはウイルスが含まれている可能性がある。その手でドアノブに触れると、ドアノブにもウイルスが移ってしまう。
あるいは電車でつり革に掴まり、階段で手すりに掴まり、駅のトイレで用を足して帰宅したとする。その手にはさまざまなウイルスや菌が付着している可能性が高い。その手を洗わないままドアノブに触れても、やはりウイルスや菌が移ってしまうだろう。
あるいは電車でつり革に掴まり、階段で手すりに掴まり、駅のトイレで用を足して帰宅したとする。その手にはさまざまなウイルスや菌が付着している可能性が高い。その手を洗わないままドアノブに触れても、やはりウイルスや菌が移ってしまうだろう。
ドアノブ消毒の必要性
飛沫などに含まれて大気中に放出されたウイルスや菌は、時間とともにその感染力が失われる。だが、ドアノブなどモノの表面に付着したウイルスや菌は、しばらく生き続けることがある。
「国立感染症研究所 感染症情報センター(※1)」によれば、形状(凹凸の有無など)や温度、湿度などにもよるが、インフルエンザウイルスは2〜8時間ほど「生き続ける」と考えられているという。ウイルスが付着したドアノブを消毒せずにいると、間接感染を招くリスクがある、というわけだ。
手洗いうがいをし、入念な感染症対策を施していても、ドアノブの消毒を忘れたことで間接感染してしまうかもしれない。オフィスや店舗、公衆トイレなどすべてのドアノブを消毒することは難しいが、せめてご家族への感染を防ぐためにも、ご家庭のドアノブは消毒しておこう。
「国立感染症研究所 感染症情報センター(※1)」によれば、形状(凹凸の有無など)や温度、湿度などにもよるが、インフルエンザウイルスは2〜8時間ほど「生き続ける」と考えられているという。ウイルスが付着したドアノブを消毒せずにいると、間接感染を招くリスクがある、というわけだ。
手洗いうがいをし、入念な感染症対策を施していても、ドアノブの消毒を忘れたことで間接感染してしまうかもしれない。オフィスや店舗、公衆トイレなどすべてのドアノブを消毒することは難しいが、せめてご家族への感染を防ぐためにも、ご家庭のドアノブは消毒しておこう。
2. ウイルスや菌で異なる!ドアノブ消毒方法とは

実際に、ドアノブを消毒する方法を見ていこう。気をつけたいのが、ウイルスや菌によって消毒方法や有効成分が異なる点だ。たとえば、消毒に有用とされるアルコールは、インフルエンザウイルスには効果的なものの、ノロウイルスの消毒には推奨されない、といった具合だ。ここでは、神奈川県が発表している消毒方法(※2)を紹介する。
ドアノブに付着したインフルエンザウイルスの消毒方法
- 消毒用アルコールとペーパータオルを用意する
- ペーパータオルに消毒用アルコールを含ませる
- ドアノブを拭く
- 自然乾燥させる
以上が、ドアノブに付着したインフルエンザウイルスを消毒する方法だ。腸管出血性大腸菌といった菌にも効果がある。
ドアノブに付着したノロウイルスの消毒方法
- 次亜塩素酸ナトリウムとペーパータオルを用意する
- 0.02%の次亜塩素酸ナトリウムをペーパータオルに含ませる
- ドアノブを拭く
- 10分経過したら水拭きをして拭き取る
次亜塩素酸ナトリウムは、市販の塩素系漂白剤に含まれている成分。多くが5〜6%の濃度なので、やや薄めなければならない。
濃度が5%だった場合「ペットボトルのキャップ半分の塩素系漂白剤」に「水500ml」を加えることで0.02%にできる。
また、ドアノブは必ず水拭きをしてキレイに拭き取ろう。金属が錆びてしまうことがあるためだ。
濃度が5%だった場合「ペットボトルのキャップ半分の塩素系漂白剤」に「水500ml」を加えることで0.02%にできる。
また、ドアノブは必ず水拭きをしてキレイに拭き取ろう。金属が錆びてしまうことがあるためだ。
ドアノブ消毒における注意点
- 作り置きはしない
- ペットボトルに入れる際は中身が分かるように明記する
- 子どもなどが誤って飲み込まないように細心の注意を払う
- 次亜塩素酸ナトリウムを取り扱う際はゴム手袋を着用す
ドアノブを使った消毒では、これらの点に注意しよう。とくに次亜塩素酸ナトリウムは皮膚への刺激が強い。直接触れたり粘膜に入ったりしないよう十分気をつけていただくとともに、換気をしながら作業にあたってほしい。
3. ドアノブ消毒とあわせて実施したい対策とは?

最後に、ドアノブ消毒とあわせて実施したいインフルエンザウイルス対策をお伝えする。
ドアノブ消毒以外にできる対策
- 手洗い、うがいを徹底する
- 照明のスイッチ、リモコン、トイレの便座なども消毒しておく
- 加湿器を使って部屋の湿度を40〜60%程度に保つようにする
ドアノブ消毒とあわせて、こうした対策をとってほしい。 感染予防の基本は手洗い、うがいだ。この機会にいま一度、正しい手洗いやうがいのやり方を見直しておこう。また、ドアノブ以外にもよく触れる照明のスイッチやリモコン、トイレの便座などもそれぞれ消毒しておくことをおすすめしたい。 冬場はとくに乾燥しがちだが、おおむね40〜60%程度に湿度を保つことで、インフルエンザウイルスの活動を抑制できる可能性がある。加湿器などをうまく使って湿度をコントロールしよう。
結論
ドアノブは思っている以上にウイルスや菌が付着している。しばらく生き続けることもあるというから要注意だ。触れるたびに、というのは極端かもしれないが、それでも消毒はこまめにするほうがいいだろう。なお、消毒に次亜塩素酸ナトリウムを用いる際は、取り扱いに十分注意してほしい。