1. 生デニムとは?普通のデニムと何が違う?

市販されているデニムの多くは、防縮や水洗い、ブリーチなど何かしら手が加わっている。デニム生地には糊が付いているため、とくに水洗いはほぼすべてのデニムに施されていると考えていいだろう。生デニムとは、そうした加工を一切加えていないデニムを言う。
生デニムの特徴
防縮加工されていないため、洗濯するうちに縮んでいく。最大で2インチ縮むこともあると言う。これは、ピンと張った状態で織り込まれた繊維が、水分を含んで元に戻ろうとするからだ。当然、洗うたびに色落ちもしていく。
縮みや色落ちは、一見するとデメリットに思えるかもしれない。だが、自分が生デニムと一緒に過ごした時間が縮みや色合いとなって現れ、やがて自分だけのデニムが完成するのだ。これが、生デニムの最大の魅力であり、育てるデニムと言われる理由である。
縮みや色落ちは、一見するとデメリットに思えるかもしれない。だが、自分が生デニムと一緒に過ごした時間が縮みや色合いとなって現れ、やがて自分だけのデニムが完成するのだ。これが、生デニムの最大の魅力であり、育てるデニムと言われる理由である。
2. 生デニムには「糊落とし」が必要?やり方も解説

デニム生地には糊が付いているとお伝えしたが、生デニムはその糊すらも落としていない状態だ。生地がバリバリと固く、そのまま穿いているとシワの折り目がくっきりついてしまう。もちろん、その固さを楽しむのもアリだが、穿きにくさなどから、一般的に生デニムは糊落としをしたほうがいいと言われている。
生デニムの糊落としからファーストウォッシュまでの手順
- 生デニムのボタンやジッパーを閉じて裏返す
- 生デニムが浸かる大きさの桶などに40〜50℃程度のお湯をためる
- 生デニムを入れ、手で桶に押しつけながら空気を抜いていく
- 重石にできるものがあれば上に置き、1〜2時間ほどそのままにする
- 洗剤を入れずに洗濯機に入れて通常コースで洗う(生デニム単体で)
- ハンガーにかけて形を整え、風通しのいい日陰で自然乾燥させる
以上が、生デニムの糊落としとファーストウォッシュのステップだ。
3. 生デニムの育て方とは?洗濯方法と注意点も

生デニムの糊落としが終わり、しっかり自然乾燥させたら、いよいよ生デニムを穿き込んで自分だけのデニムに育て上げていく。穿けば穿くほど自分に馴染んでくるはずだ。
裾上げは、ファーストウォッシュが済み、生デニムの縮みが安定してきたと感じたタイミングで行うのがベストなので覚えておこう。
そのほか、生デニムの育て方で注意したいのはセカンドウォッシュのタイミングだろう。とくに基準がある訳でもなく、どういった色落ちを目指していくかにもよるため正解はない。
とくに強いこだわりがなければ1カ月ほど穿き込んでからセカンドウォッシュに入るといいだろう。一方、穿きジワによるグラデーションをくっきり残したいなら、セカンドウォッシュは3〜6カ月後(または50〜100回穿いたあと)くらいまで待つといい。
なお、より自然な色落ちを実現するためにも、洗濯洗剤は蛍光増白剤や漂白剤、酵素といった色落ちに影響を与える成分が入っていないものがおすすめだ。
裾上げは、ファーストウォッシュが済み、生デニムの縮みが安定してきたと感じたタイミングで行うのがベストなので覚えておこう。
そのほか、生デニムの育て方で注意したいのはセカンドウォッシュのタイミングだろう。とくに基準がある訳でもなく、どういった色落ちを目指していくかにもよるため正解はない。
とくに強いこだわりがなければ1カ月ほど穿き込んでからセカンドウォッシュに入るといいだろう。一方、穿きジワによるグラデーションをくっきり残したいなら、セカンドウォッシュは3〜6カ月後(または50〜100回穿いたあと)くらいまで待つといい。
なお、より自然な色落ちを実現するためにも、洗濯洗剤は蛍光増白剤や漂白剤、酵素といった色落ちに影響を与える成分が入っていないものがおすすめだ。
4. メンズにおすすめの生デニム3選

最後に、メンズにおすすめの生デニム3選を紹介する。好みには個人差があるため難しいところだが、これから生デニムを手に入れたい、という方はとくに参考にしてほしい。
リーバイス「Levi's(R)ビンテージクロージング606(TM)」
1960年に初めて登場したデニムだ。すらっとした脚長スタイルを実現する、まさに現代にふさわしい生デニムと言えるだろう。
ファクトタム「リジットストレッチデニム スキニーパンツ『William』」
股上を深くし、裾を一気に絞ることで細さと快適な穿き心地を実現させたスリムシルエットの生デニムだ。
リゾルト「710」
忠実に再現された1960年代の生地が、穿き込むほどキレイな色落ちで楽しませてくれる。7種類の長さがあるのも特徴だ。
結論
生デニムとともに歩んだ時間は、そのまま縮み、色落ちとなって現れる。この世に一本しかない、自分だけのデニムを楽しむなら、生デニムこそが最適だ。まずは一本手に入れて、生デニムを育ててみてはいかがだろうか?