1. 油粘土はなぜ繰り返し使えるのか?

油粘土は何度も繰り返して使うことができる。その理由を、配合されることが多い成分とともに解説する。
油粘土の成分
カオリン
チャイナクレイとも呼ばれるカオリンは、中国で発見された天然の粘土鉱物。花崗岩が長い年月を経て風化して粘土化したものである。粘土の大部分を担う成分だ。
流動パラフィン(鉱油)
石油に含まれる不純物を徹底排除した成分。無色透明になるまで精製されており、安全性が高いオイルとして幅広く使用されている。伸びがよく酸化もしないのが特徴だ。油粘土が繰り返し使える理由がここにある。油粘土メーカーによって、表示名が「流動パラフィン」「鉱油」と違いがある。
炭酸カルシウム
石灰石から取れる天然成分。白色度が高い。エメラルドグリーンの油粘土もあったが、近年は白っぽい油粘土が主流だ。白くしているのが炭酸カルシウムである。製品によっては材質表示の先頭に炭酸カルシウムが記載されており、主成分になっていることが読み取れる。
粘土鉱物のカオリンに油を混ぜることによってさらに伸びやすくなり、固まらず繰り返し使える油粘土ができあがる。
粘土鉱物のカオリンに油を混ぜることによってさらに伸びやすくなり、固まらず繰り返し使える油粘土ができあがる。
2. 油粘土の保存方法を紹介

粘土を長持ちさせるには保存方法が重要だ。油粘土は紙粘土のように放っておいても固まらず、再びこねて使える。だからといって、使わないときはそのまま置いておくのはおすすめできない。ホコリや汚れから保護するためにも、油粘土を適した保存方法で片付けよう。
油粘土の保存方法
(用意するもの)
・粘土ケース(ふた付き容器)
粘土ケースやプラスチック製のふた付き容器に入れるだけでOKだ。
子どもの頃に油粘土を粘土ケースに片付けていた人もいるだろう。粘土ケースは100均で購入できるのでぜひ探してみよう。
・粘土ケース(ふた付き容器)
粘土ケースやプラスチック製のふた付き容器に入れるだけでOKだ。
子どもの頃に油粘土を粘土ケースに片付けていた人もいるだろう。粘土ケースは100均で購入できるのでぜひ探してみよう。
3. 油粘土で汚れた手は石鹸できれいになる?

油粘土は鉱油を含んでいるため手触りが油っぽく、水洗いだけでは落ちない。なお、製品パッケージには注意書きに「使用後は石鹸などで手を洗ってください」と記載されていることがある。基本的には石鹸を使った手洗いでOKだ。
しかし遊び込んで油粘土が手のシワや爪に入ってしまうと、石鹸だけでは落ちない可能性もある。そんな場合にはベビーオイルが役に立つ。手に付いている油粘土をタオルやティッシュで拭き取ったら、手にベビーオイルを取ってなじませよう。その後ベビーオイルを拭ってから石鹸で洗うといい。
これは樹脂粘土を使う際に型離れをよくする方法だ。油粘土でぬめる手をキレイにする際にもおすすめなのでやってみてほしい。
しかし遊び込んで油粘土が手のシワや爪に入ってしまうと、石鹸だけでは落ちない可能性もある。そんな場合にはベビーオイルが役に立つ。手に付いている油粘土をタオルやティッシュで拭き取ったら、手にベビーオイルを取ってなじませよう。その後ベビーオイルを拭ってから石鹸で洗うといい。
これは樹脂粘土を使う際に型離れをよくする方法だ。油粘土でぬめる手をキレイにする際にもおすすめなのでやってみてほしい。
4. 油粘土と対照的な紙粘土。乾燥から守るには?

油粘土と同じようによく使われるのが紙粘土だ。紙粘土は自然乾燥で水分を飛ばすことによって固まる。保存する作品に適しているが、まだ製作途中であったり使わない分を保存しておきたいのなら乾燥から守る必要がある。油粘土以上に繊細な取り扱いが必要だ。
紙粘土を乾燥から守る方法
- 使用する分だけ袋から出す
- 残った紙粘土は空気に触れないよう密封する
- 固まってしまったら濡れタオルで包んで水分を与える
結論
油粘土は使い勝手がよく、自由な発想で楽しめる道具の1つだ。天然由来の鉱物を主成分としており、対象年齢を守れば子どもも安全に使用できる。使用後には石鹸で手を洗うように心がけよう。大人になった今だからこそアイディアも豊富にあるだろう。何年も粘土遊びをしていないあなたも、油粘土を使って作品作りを楽しんでみてはいかがだろうか。