1. おしゃれで快適な寝室を叶える照明とは?
寝室は1日の疲れを癒やしてくれる空間である。ぐっすり眠れてすっきり起きられる、おしゃれで居心地のよい寝室にするためにも、照明選びは大切だ。まずは、照明選びのポイントをおさえよう。
ポイント1:おしゃれな寝室づくりは一室多灯がおすすめ
日本は、一般的に「一室一灯照明」である。しかし、居心地のよい寝室をつくるためには、シーリングライトやペンダントライトなどのメイン照明だけでは雰囲気づくりはなかなか難しいもの。では、どうすればいいのだろうか。その答えは、メイン照明に加えて、スポットライトやテーブルライト、フロアライトなどの間接照明をプラスする「一室多灯照明」にすることだ。光の濃淡をつくることで部屋に立体感が生まれて広く感じたり、光が重なり合うことでやさしく温かなおしゃれ空間を叶えてくれる。
ポイント2:電球はオレンジの光を放つ電球色がおすすめ
電球は大きく分けて3つの光の色に分けられる。
- 「昼光色」...青白い寒色系の光
- 「昼白色」...昼光色と電球色の中間で白っぽい光であり、太陽光に近い自然な光
- 「電球色」...オレンジがかった温かみを感じさせる光
青白い昼光色は、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を低下させるため、寝つきが悪くなり睡眠を阻害するといわれている。寝室の照明は、安眠という面とおしゃれ空間づくりという面から考えても、電球色を選ぶのがベストだ。
ポイント3:メイン照明は調光ができるものを
メイン照明として使用するシーリングライトやペンダントライトは、明るさを段階的に調整できる調光機能がついたものがおすすめだ。気分に応じて使い分けたり、補助照明としても活用できたりと使い勝手の幅が広がる。とくに寝室は、布団に入ったままリモコンで調光できれば何かと便利だ。では、次はシーリングライトについて紹介する。
2. 寝室全体が均一に明るくなるシーリング照明
シーリングライトとは、天井に直接固定して設置する照明のこと。では、どんな特徴があるのだろうか。
シーリング照明の特徴とは?
- 高い位置から広範囲を照らすことができる。
- 天井に張りついているので、部屋がすっきり見える。
- リモコン操作ができるタイプが多く、リモコン付きなら横になった状態で使えて便利。
- リモコンで調光調色ができる(暖かい光から涼しい光まで変えられる)タイプも普及。
- 長寿命(シーリングライトのLEDの寿命は、約40,000時間・10年以上もつ)といわれている。
- デザインが充実している。
3. 寝室にはやさしい明かりの北欧照明もおすすめ
近年、とくに人気が高まっている北欧照明。そもそも北欧照明とは、北欧のデザイナーがデザインしたものや北欧でつくられたもの、北欧を意識したデザインのものをさす。洗練されたデザインはもちろん、優れた機能も備わっているのが特徴である。しかしながら、一口に北欧照明といっても、メイン照明や間接照明など種類はさまざまだ。では、人気の高いペンダントライトとフロアライトの特徴や種類を紹介する。
ペンダントライト
ペンダントライトとは、天井から吊るすタイプの照明のことだ。モダンなものやポップなものなど種類も豊富だ。メイン照明にもなるペンダントライトを吊るすだけで、殺風景な部屋も一気におしゃれに変わる。ペンダントライトを寝室に使用するなら、落ち着いた雰囲気のものがおすすめだ。
フロアライト
フロアライトは一般的にコンセントにつないで使うため、部屋の好きな場所に設置が可能だ。間接照明として利用されることが多く、使用目的に合ったタイプの照明を選ぶといい。たとえば、傘が取りつけられた「シェード型」は、集中した光ではなくやわらかな光を放つので、その周辺をまんべんなく照らしたい場合に最適だ。シェードとは逆に上部が広くなっている「トーチ型」は、天井を薄暗く照らすので目を休めるためのスリープライトとしても使える。「スポット型」は、一点を集中的に明るく照らしたいときにおすすめだ。
結論
寝室に最適な照明の選び方は、参考になっただろうか。おしゃれな癒やし空間をつくるには、一室多灯照明で温かみのある電球色を使うといい。また、調光できる照明は寝室では外せない条件だろう。そのうえで、自分の生活スタイルに合い、目指す寝室の雰囲気になるような照明を選んでほしい。ステキな照明を設置して、日々の疲れやストレスから解放される心地よい寝室をつくってみてはどうだろうか。