1. 家庭菜園の土作りに粘土質の土はNG

土はどれも、見た目には同じように見えるかもしれないが、実は家庭菜園に適した土と不向きな土がある。家庭菜園に適した土とは、粒と粒の間に隙間がある団粒構造の土である。この土は空気が通りやすく、水を与えると土中の隙間を通り、土全体にしみ込むと同時に、根までしっかりと空気を届けることができるのだ。
一方、家庭菜園に不向きな土とは、空気が入りづらく、水はけや水もちが悪い粘土質の土のこと。粘土質の土は、土の中に水や空気を送りにくいため、水はけが悪くなり根腐れを起こしやすい。
では、よい土と悪い土を見分けるにはどうすればよいのだろうか?少し湿らせた土を握って団子状にした後、指で軽く押してみよう。「よい土=団粒構造の土」は押すと崩れるが、「悪い土=粘土質の土」は押してもなかなか崩れないので試してみてほしい。
美味しい農産物を育てるためには、家庭菜園に適した土を使うのがポイントだ。しかし、これで家庭菜園の土作りは完了ではない。家庭菜園を成功させるためには、土の酸性度を調整すること、肥料を混ぜ合わせることも必要だ。
一方、家庭菜園に不向きな土とは、空気が入りづらく、水はけや水もちが悪い粘土質の土のこと。粘土質の土は、土の中に水や空気を送りにくいため、水はけが悪くなり根腐れを起こしやすい。
では、よい土と悪い土を見分けるにはどうすればよいのだろうか?少し湿らせた土を握って団子状にした後、指で軽く押してみよう。「よい土=団粒構造の土」は押すと崩れるが、「悪い土=粘土質の土」は押してもなかなか崩れないので試してみてほしい。
美味しい農産物を育てるためには、家庭菜園に適した土を使うのがポイントだ。しかし、これで家庭菜園の土作りは完了ではない。家庭菜園を成功させるためには、土の酸性度を調整すること、肥料を混ぜ合わせることも必要だ。
2. 家庭菜園の土作りには石灰も必要

日本の多くの土は、雨が多いため酸性に傾きがちだ。農産物によって適した酸度(pH)は違うが、多くの農産物は弱酸性〜中性(pH6.0〜6.5)を好むので、家庭菜園の土作りをする場合もアルカリ分の多い石灰を使って土の酸度(pH)を調整する必要がある。農産物の生育に適したpH値は以下の通りだ。
生育に適したpH値
<ph6.5〜7.0>ほうれん草など
<ph6.0〜6.5>ブロッコリー、枝豆、きゅうり、なす、ニラ、ネギ、春菊、ピーマン、インゲン、そら豆、水菜、パセリ、唐辛子、トマト、オクラ、など
<ph5.5〜6.5>玉ねぎ、ニンジン、いちごなど
<ph5.5〜6.0>さつまいも、じゃがいもなど
石灰は土になじむまでに2週間ほどかかるため、種や苗を植え付ける2〜3週間前までに石灰をまいておくのがポイントだ。土の酸度を調べるには、ホームセンターなどで売られている酸度測定キットなどを利用すれば簡単に調べることができる。
<ph6.0〜6.5>ブロッコリー、枝豆、きゅうり、なす、ニラ、ネギ、春菊、ピーマン、インゲン、そら豆、水菜、パセリ、唐辛子、トマト、オクラ、など
<ph5.5〜6.5>玉ねぎ、ニンジン、いちごなど
<ph5.5〜6.0>さつまいも、じゃがいもなど
石灰は土になじむまでに2週間ほどかかるため、種や苗を植え付ける2〜3週間前までに石灰をまいておくのがポイントだ。土の酸度を調べるには、ホームセンターなどで売られている酸度測定キットなどを利用すれば簡単に調べることができる。
3. 家庭菜園の土作りには肥料選びも大切

美味しい農作物を作るためには、肥料は欠かせないものである。しかし、一口に肥料といっても、さまざまな種類があり、大きくわけると2種類にわかれる。ここでは、家庭菜園を成功させるためにも、肥料の種類やその特徴をチェックしていこう。
肥料の種類
無機質肥料(化学肥料)
化学肥料とも呼ばれている無機質肥料は、原料が人工の物質と誤解されがちだが、窒素・リン酸・カリウムなどの自然界に由来する物質でできている。水に溶けやすいほか、効き目が早く即効性があり、悪臭がしないので気軽に利用できるのがメリットだ。価格も有機質肥料に比べると安い。
しかしながら、デメリットもある。「水に溶けやすい=持続性が低い」ため、定期的に肥料を追加しないといけない。長期にわたって使い続けると、土の中の有機物が減少し、土がやせていくといった土壌障害の原因にもなるので注意が必要だ。
しかしながら、デメリットもある。「水に溶けやすい=持続性が低い」ため、定期的に肥料を追加しないといけない。長期にわたって使い続けると、土の中の有機物が減少し、土がやせていくといった土壌障害の原因にもなるので注意が必要だ。
有機質肥料
有機質肥料とは、植物性や動物性の有機物を原料とした肥料のこと。土への栄養補充と土壌改良の役割を持ち、即効性はないが、効果が持続するのが特徴である。有機質肥料は土の中の微生物のエサとなり、農作物が育ちやすい土壌環境へと導く効果も期待できる。家庭菜園でオーガニックの野菜などを作りたい人は、有機質肥料がおすすめだ。では、よく使用される有機質肥料をいくつか紹介しよう。
・腐葉土
広葉樹の葉っぱや枝を発酵させたもので、土壌の通気性・保水性・保肥性を高めてくれるのが特徴だ。栄養分や微生物が少なくなった土を改善して、農作物が育つ環境へと整える役割がある。
・堆肥
家畜のふんや落ち葉などの有機物を発酵させたもので、牛ふんや馬ふんなどがある。農作物に直接栄養分を与える効果はないが、栽培前に土に混ぜると微生物が増え、その微生物が有機物を分解することで、フカフカとした団粒構造の土になるのだ。
・米ぬか
玄米を精米する際にできる粉のこと。窒素やリン酸、ビタミンやミネラルなど多くの栄養が含まれ、土の中の微生物を活性化させる働きがある。
結論
家庭菜園に用いる土は、土なら何でもよいとうわけではない。粘土質ではなく、フカフカの土がベストである。そのうえで、石灰でpHを調整し、無機質肥料もしくは有機質肥料を土に混ぜ合わせれば家庭菜園に適した土になるのだ。家庭菜園が残念な結果にならないためにも、正しい土作りを覚えて挑戦しよう。