1. 寝室には間接照明がおすすめ!

天井につけるタイプのシーリングライトやダウンライトは、目に直接光があたってしまい眩しすぎるうえに部屋全体を明るくしすぎてしまうため、寝室には不向きである。寝室には手元や足元、部屋の一部分だけを照らしてくれる間接照明がおすすめだ。
「一室多灯」が寝室の照明づくりのコツ
間接照明を寝室に設置するときに大切なのは、1つの照明で済まそうとしないこと。用途やインテリアに合わせた間接照明をいくつか設置する「一室多灯」にすることで、必要な光量を確保しつつ、リラックスしやすい環境をつくりだすことができるのである。
寝室に必要な明るさとは?
寝室に適した明るさは、全体で20ルクスほどといわれている。1〜5m離れた距離で「細かい表情までは読み取れないが、相手が誰だかわかる」程度の明るさだ。睡眠前はスタンドライトや壁掛けのブラケットライト1つでも充分に感じるが、寝室で読書をする場合に適した明るさは500ルクスと約25倍。手元を照らすテーブルライトなどの間接照明を追加して「一室多灯」にすることで、全体の明るさは抑えつつ、スポット的に必要な明るさを補うことができる。
2. 寝室の間接照明はどんな電球が向いている?

寝室に置く間接照明は明るさも大切だが、色も重要である。照明器具に使われる光の色には大きく分けてオレンジっぽい「電球色」と、青っぽい「昼光色」がある。寝室で使うことを考えたとき、睡眠を妨げない色を選ぶことも重要だ。
寝室に適しているのは「電球色」
寝室にはリビングで使われる蛍光灯やデスクライトのような青っぽい「昼光色」よりも、オレンジっぽい「電球色」が適している。クールな印象の昼光色には意識を活性化させる働きがあり、反対にあたたかい印象の電球色は気持ちを落ち着かせる働きがあるといわれている。
電球色と明るさの関係
明るさとの関係で光の色を比べると、昼光色は明るいほど快適度数が高く、電球色は暗めの明るさが快適度数が高いことがわかっている。前述したように寝室には全体で20ルクスとやや暗めの明るさが適していることから、電球色の間接照明が寝室に適していることがわかる。
リモコン操作で調光できるLED電球もおすすめ
1Rの賃貸などでリビングと寝室を兼ねている場合には、明るさや色を調節することができるLED電球やLED照明がおすすめだ。リモコンやスマホで操作できる間接照明もあり、寝室ではベッドから簡単に操作することができて便利である。ライフスタイルに合わせて上手く使いこなそう。
3. 狭い寝室には壁掛けタイプの間接照明をDIYで!

壁に取り付けて使う壁掛けタイプの間接照明は、目に直接光を当てることなく、壁の反射を利用して寝室を全体的に明るくすることができる。また、テープ状になっているLEDテープライトは、家具の隙間やカーテンレールの上など、狭い寝室でも場所をとらずに間接照明として利用できるのでおすすめだ。
テープライトでオリジナル間接照明をDIY
上記で紹介したLEDのテープライトは通販サイトなどで購入できる。両面テープ仕様になっているので、スイッチの位置を決めたらサイズに合わせてカットして貼るだけ。
たとえば木材で好みの大きさのボックスを組み立てて、その内側にテープライトを貼り付ければ、簡単に壁掛けタイプの間接照明がDIYできる。また、ベッドのヘッドボードの裏に貼ればサイドライトとして、フレームの下に貼ればフットライトとしても使える。
たとえば木材で好みの大きさのボックスを組み立てて、その内側にテープライトを貼り付ければ、簡単に壁掛けタイプの間接照明がDIYできる。また、ベッドのヘッドボードの裏に貼ればサイドライトとして、フレームの下に貼ればフットライトとしても使える。
4. スタンドタイプの間接照明で寝室をおしゃれに

おしゃれな寝室を意識するなら、デザインが豊富なスタンドタイプの間接照明がおすすめだ。デザインだけでなく、種類によって用途や設置場所が変わるので注意しながらお気に入りの1点を見つけよう。
枕元に置くなら「テーブルライト」
寝室の枕元やサイドテーブルに置いて手元を照らす間接照明「テーブルライト」は、就寝前の読書やジャーナリングにも欠かせない。スタンドタイプはスイッチ式のものが主流だが、明るさが調節できるものやタイマー機能がついたタイプなら寝落ちしても安心だ。
部屋の一角を灯す「フロアライト」
部屋の一角に設置して、ムーディな雰囲気を演出してくれる間接照明「フロアライト」。照明を使わない昼間でもインテリアのアクセントになるおしゃれなデザインを選ぶとよいだろう。スタンドタイプのフロアライトは背の高いものが多いので、寝室では目に直接光が当たらないようベッドから離れたところに設置しよう。
結論
寝室の照明には、電球色で睡眠を邪魔しない適度な明るさの間接照明を選ぼう。狭い部屋には場所を取らない壁掛けタイプ、インテリアも重視するならスタンドタイプの間接照明がおすすめ。複数の間接照明を使用する「一室多灯」にすることで、必要な明るさを補いながらリラックスできる寝室づくりを心がけるのがポイントだ。