1. ベランダの目隠し方法の工夫はいろいろ
ベランダの目隠しをする目的は主に2つ。1つ目は外から見えないようにすることでプライバシーを守ること。2つ目は日差しや雨など、天気の影響を抑えることでより快適な暮らしを実現することである。ベランダの目隠しをしていく際の注意点を、家の種類別にご紹介する。
一軒家は資産価値に注意
一軒家でベランダの目隠しをするときに注意したいのが、資産価値への影響である。基本的に、設備をあとから取り付けたことによる資産価値への影響はない。ただし、設備が正しく機能しない場合や、取付工事で耐震用の部材を傷つけてしまった場合などは資産価値に影響が出るおそれがある。
マンションは転落に注意
マンションで注意したいのが子供やペットの転落事故だ。東京都内で起きたベランダからの子供(5才以下)の転落事故は平成26年〜30年の5年間で90件であり、そのほとんどがベランダに置かれた植木や柵、ゴミ箱などを乗り越えたことによる転落事故である。(※1)ベランダの目隠しには子供が登らないような工夫が必要だ。家具などを置いておしゃれなベランダを目指している方は、置き方にも注意したい。
賃貸はキズ、汚れに注意
賃貸は退去時にかかる修繕費用につながるキズや汚れに注意したい。たとえば「フェンスを取り付けたことでベランダの手すりにキズがついた」「ネジや釘で穴を開けてしまった」「接着剤がとれなくなった」など。取付が必要な目隠しは、事前に取付方法をきちんと確認すべきだ。
2. 賃貸で気を付けたい目隠しのポイントは?
賃貸は工事やDIYなどができないため、頑丈な取付や工事不要な目隠し方法が適している。賃貸でも可能なベランダの目隠し方法をご紹介するので、自分のスタイルに合ったものを選んでみよう。
観葉植物は置くだけでOK
取付の必要がなく、育てる楽しみも味わえるのが観葉植物だ。下からの視線が気になる場合は、低めの植木や鉢植えを並べる。上からの目線が気になる場合は、ベランダの手すりを超える高さの観葉植物を置くとよい。植物によって寒さや暑さに弱い種類もあるので、ベランダに出るときだけ外に出すなどの工夫が必要だ。
目隠しシート、すだれ
ベランダ用の目隠しシートは、メッシュ素材で軽いものが多く、紐で結んだり吊り下げたりするだけで設置することができるのでキズや汚れの心配がない。おしゃれにこだわりたい方は、100均やホームセンターで購入できる「すだれ」がベランダの目隠しにおすすめだ。素材やカラーもさまざまで、インテリアにもマッチする。
3. マンションでのベランダの目隠しはラティスやネットがおすすめ!
マンションはベランダが広く、家具を設置したりガーデニングを楽しむ方も多い。ベランダの目隠しには雰囲気に合わせたラティスやフェンスのほか、高層階の場合は転落防止にもなるネットがおすすめだ。
ラティス、フェンス
格子状の模様が特徴のラティスやボーダーフェンスは、ベランダの手すりにひっかけられる取付金具やスタンドで簡単に設置できる。見た目もおしゃれなのでインテリアにこだわりたい方にもおすすめ。子供やペットが乗り越えられない高さのものを選ぶことで、ベランダの目隠しだけではなく、転落も防止することができる。
ネット
ベランダの天井から手すりまでを覆うことができるネットは、転落防止に役立つほかツタ植物を這わせて植物の目隠しをつくることもできる。高層マンションでは鳩の侵入も防げるため、おすすめの目隠し方法である。
4. 一軒家でのベランダの目隠しはオーニングや生垣で本格的に
一軒家では大胆な取付工事や植木ができるので、ベランダの目隠し方法を自由に選ぶことができる。取付やメンテナンスに手間や費用がかかるものもあるが、思い切ってオーニングや生垣に挑戦してみるのもいいだろう。
オーニング
オーニングはキャンバスなどのファブリック生地でできた、可動式の日よけのこと。傾斜をつけて設置することでベランダの目隠しになるほか、「ひさし」のないベランダの場合は日差しや雨よけにもなる。取付には専用器具を外壁に固定する必要がある。
生垣
テラス型の広々したベランダや庭に直結したベランダでは、生垣を利用して目隠しすることができる。大きめの植物をプランター、または庭の土に植木する。観葉植物と違って定期的な剪定が必要なので、業者に頼むか自分でメンテナンスしよう。
結論
テラス型の広々したベランダや庭に直結したベランダでは、生垣を利用して目隠しすることができる。大きめの植物をプランター、または庭の土に植木する。観葉植物と違って定期的な剪定が必要なので、業者に頼むか自分でメンテナンスしよう。