1. 苔玉が人気!作り方の基礎知識

苔玉とは、丸めた土に苔を張ったもの。好きな植物を植えこむこともできる。作り方が簡単なうえ、置いたり吊り下げたりなど飾り方によっていろいろな楽しみ方がある。和のイメージが強いかもしれないが、洋花や観葉植物など植えるモノによって同じ苔玉でも印象が大きく変わる。作り方の前に、まずは基礎知識を身につけよう。
苔玉を作るのに必要な道具
- 苗木
- 苔
- 土
- トレー(なければボウル)
- 新聞紙(作業場に敷いておく)
- 霧吹き
- ゴム手袋
- ハサミ
- 糸(黒糸またはテグス糸)
- 割り箸
苗木が大きすぎると、苔玉作りが難しくなる。幅が9cm(3号ポット)までのものから選ぼう。苗木に限らず、自分が植えたいと思う観葉植物、山野草などでもいい。土は保湿性に優れたケト土をベースに、ピートモスや小粒の赤玉土などをお好みで配合しよう。
苔にはたくさん種類がある。土や苔などどれを選べばいいか迷ったときは、園芸ショップの店員さんに相談するといいだろう。苔玉の作り方は次章で紹介する。
苔にはたくさん種類がある。土や苔などどれを選べばいいか迷ったときは、園芸ショップの店員さんに相談するといいだろう。苔玉の作り方は次章で紹介する。
2. 初心者にもできる!苔玉の作り方

続いて苔玉の作り方を見ていこう。作り方はいろいろあるが、ここでは苗木を購入して苔玉に移し替えるという作り方の手順を説明していく。
苔玉の作り方
- 苔を水に浸けておく
- トレーに土をあけ、水を加えながら粘り気が出るまで十分こねる
- 土を団子状に丸める
- 苗木を抜き、根っこの土を割り箸などでほぐして落とす
- 根っこが大きすぎる(長すぎる)ときはちょうどよいサイズにカットする
- 団子状に丸めた土の真ん中をへこませ、苗木を植える
- 土をしっかり握って苗木を包む
- 土に霧吹きで水をかけ、苔を一枚ずつ張っていく(底面は張らない)
- 糸でグルグル巻きにして固定する
- お好みの皿など台に載せる
以上が苔玉の作り方だ。手順はやや多いが、工程自体は難しくない。土をしっかりこねることが、キレイな苔玉の作り方のポイントになるので覚えておこう。また、苔玉を作っている最中は汚れやすい。ゴム手袋を着用し、汚れてもいい服に着替えるかエプロンをかけるなどしよう。
3. 作り方と一緒に覚えたい苔玉の管理方法

次は、作り方とあわせて身につけておきたい苔玉の管理の仕方を説明する。苔玉は生き物だ。せっかく作り方を覚えても、管理できなければ弱ってしまうので気をつけよう。
苔玉の管理方法
場所
風通しがよく、直射日光は当たらないが明るい場所に置くといいだろう。時おり向きを変えてあげると植物がバランスよく育ちやすく、苔玉も均一に緑色になりやすい。
水やり
苔玉は常にしっとりしている状態が好ましい。皿やトレーの水は切らさないように注意しよう。あわせて、霧吹きで毎日水を吹きかけてあげるといい状態を保てるはずだ。
肥料
植えた植物の生育期にあわせて、通常の2倍に希釈した液肥を与えよう。肥料はあげすぎると苔が枯れてしまう場合もあるため、様子を見ながら行ってほしい。なお、上記の作り方では説明していないが、苔を張る直前に元肥を入れるやり方もある。
4. 苔玉の作り方を覚えて空間を彩ろう

苔玉の作り方や管理方法はこれまで解説したとおりだが、最後に苔玉の飾り方をいくつか紹介しておこう。作り方よりもセンスが問われるため、ぜひ参考にしていただき自分だけの飾り方につなげてほしい。
苔玉の飾り方
- 自分が好きな皿やグラス、トレーに載せて飾る
- 種類の異なる苗木を植えた複数の苔玉を並べて飾る
- ひとつの大皿に複数の苔玉を並べ、ガラス玉や石などを敷く
- 苔玉をガラスベースに載せ、プラントハンガーに入れてハンギングする
こういった飾り方が基本になる。ちなみに、苗木を植えず苔だけでも十分かわいくて存在感もある。作り方を覚えたら、いろいろな苔や植物を使ってチャレンジしてみるのもおすすめだ。
結論
空間のアクセントにぜひ苔玉をおすすめしたい。作り方が簡単で、いろいろな植物を植えられるなど、苔玉は幅広い方に楽しんでもらえる要素をたくさん持ちあわせている。和洋どちらのテイストの空間にもマッチするので取り入れやすいアイテムでもある。ぜひ作り方をマスターして、自分だけの苔玉をインテリアに取り入れてみてはいかがだろうか?