1. 自転車はメンテナンスが必須!その理由とは?

自転車のメンテナンスが重要なのは、ズバリ「安全に走行するため」である。快適に乗れなくなるだけならまだしも、ブレーキ性能が低下した、パンクしてしまったなどという場合、大きな事故にもつながりかねない。自転車は、定期的にメンテナンスをしてコンディションを整えることが大切だ。
日常の安全点検も立派なメンテナンス
自転車のメンテナンスというと、なにか大がかりな作業をイメージするかもしれないが、安全点検も立派なメンテナンスの一環になる。日々、自転車に乗る前に「ブレーキはきちんと効くか」「ライトは点灯するか」「タイヤの空気圧は正常か」「ベルは鳴るか」「カギは閉まるか」などのポイントはチェックしておこう。
2. 購入後の自転車のメンテナンス時期について

「自転車は買っておしまい」という方もいるだろう。だが、お伝えしたように安全に走行するためには自転車のメンテナンスは必要。そこで、どのタイミングでメンテナンスをすべきか、という目安をお伝えする。ただし少しでも異変を感じたら、時期に関わらずメンテナンスをするか、自転車を購入したお店などでメンテナンスを受けてほしい。
購入後の自転車のメンテナンス【1週間後】
1週間というと、見た目も新品同様でバリバリ走ってくれるためメンテナンスは不要と感じるかもしれない。だが、ワイヤーがいわゆる「初期伸び」してしまい、ブレーキが効きにくくなる、うまくギヤが入らなくなる、といったことが起こる場合もある。
ブレーキやギヤにつながるワイヤーには、アジャスター(小さなキャップのようなものだが、自転車によって異なる場合がある)が取り付けられていることがほとんど。そのアジャスターを時計回りにまわせば緩み、反時計回りにまわせば締まるので、塩梅を調整しよう。
あわせて、タイヤの空気が不足していれば入れておく、チェーンが汚れていれば拭き取って注油しておく、ハンドルなどにガタつきがないか確認しておく、といったメンテナンスも実施しよう。
なお、こうしたメンテナンスは一度きりではなく、毎週1回行うなどと決めておこう。
ブレーキやギヤにつながるワイヤーには、アジャスター(小さなキャップのようなものだが、自転車によって異なる場合がある)が取り付けられていることがほとんど。そのアジャスターを時計回りにまわせば緩み、反時計回りにまわせば締まるので、塩梅を調整しよう。
あわせて、タイヤの空気が不足していれば入れておく、チェーンが汚れていれば拭き取って注油しておく、ハンドルなどにガタつきがないか確認しておく、といったメンテナンスも実施しよう。
なお、こうしたメンテナンスは一度きりではなく、毎週1回行うなどと決めておこう。
購入後の自転車のメンテナンス【6カ月後】
自転車を購入してから半年ほど過ぎたら、上記のメンテナンスに加えて、タイヤにすり減りや亀裂などが見られないか、ボルト類に緩みが生じていないか、といったポイントをチェックしておこう。
また、気づかないうちにタイヤのホイールが歪んでしまったり、各消耗品が摩耗・損耗したりしているかもしれない。自転車を軽く持ち上げてタイヤを回し、ホイールが歪んでいないか確認するとともに、グリップ、チェーン、ブレーキシュー、ワイヤーなどの消耗度合いをチェックしておこう。
また、気づかないうちにタイヤのホイールが歪んでしまったり、各消耗品が摩耗・損耗したりしているかもしれない。自転車を軽く持ち上げてタイヤを回し、ホイールが歪んでいないか確認するとともに、グリップ、チェーン、ブレーキシュー、ワイヤーなどの消耗度合いをチェックしておこう。
3. 症状別に自転車のメンテナンス方法を紹介

最後に、初心者の方にも簡単にできる自転車のメンテナンス方法を、症状別に紹介する。細かいパーツ交換や、ブレーキまたはワイヤーの交換など、安全に直接関わる部分のメンテナンスは、プロにおまかせすることをおすすめしたい。
また、たとえ簡単なメンテナンスでも不安がある場合はムリをせず、自転車を購入したお店などで見てもらおう。
また、たとえ簡単なメンテナンスでも不安がある場合はムリをせず、自転車を購入したお店などで見てもらおう。
自転車が汚れてしまった(洗車)
1.スポンジに水を含ませ、自転車全体を軽く濡らす
2.自転車専用クリーナーを吹き付け、スポンジで優しく泡立てながら洗う
3.水で洗い流し、最後に乾いた布などで水気を拭き取る
チェーンやギヤなどは、スポンジではなくブラシを使うと洗いやすい。高圧洗浄で一気にという手もあるが、グリースが流れ落ちたり、フレームに水が入り込んだりすることがあるため控えたほうがいいだろう。
2.自転車専用クリーナーを吹き付け、スポンジで優しく泡立てながら洗う
3.水で洗い流し、最後に乾いた布などで水気を拭き取る
チェーンやギヤなどは、スポンジではなくブラシを使うと洗いやすい。高圧洗浄で一気にという手もあるが、グリースが流れ落ちたり、フレームに水が入り込んだりすることがあるため控えたほうがいいだろう。
チェーンの動きが悪くなった(洗浄・注油)
1.チェーンに洗浄剤を吹き付け、ウエスで拭う
2.「1」を、ペダルを回しながらチェーン一周分行う
3.同じ要領でチェーン用のオイルを注油する
4.ウエスでチェーンに付着した余分なオイルを拭い取る
「3」は、ひとコマずつ(チェーンの連続する小さな1ブロックずつ)丁寧に、を心がけよう。また、洗浄剤やオイルが下に垂れないよう、ウエスなどをあてがいながら行うことをおすすめする。
2.「1」を、ペダルを回しながらチェーン一周分行う
3.同じ要領でチェーン用のオイルを注油する
4.ウエスでチェーンに付着した余分なオイルを拭い取る
「3」は、ひとコマずつ(チェーンの連続する小さな1ブロックずつ)丁寧に、を心がけよう。また、洗浄剤やオイルが下に垂れないよう、ウエスなどをあてがいながら行うことをおすすめする。
ブレーキの効きが悪くなった・異音がする(リム研磨)
1.リムに錆やガンコな汚れがないか確認する
2.錆や汚れがあれば水で濡らし、ラバー砥石で研磨する
3.乾いた布などで水気を拭き取る
リムとは、ホイールのいちばん外側にある枠のこと。リムの外側にはチューブとタイヤがある。ここに錆やガンコな汚れがあるとブレーキが効きにくくなることがある。ラバー砥石はネットで簡単に手に入るので、ぜひひとつ備えておこう。
2.錆や汚れがあれば水で濡らし、ラバー砥石で研磨する
3.乾いた布などで水気を拭き取る
リムとは、ホイールのいちばん外側にある枠のこと。リムの外側にはチューブとタイヤがある。ここに錆やガンコな汚れがあるとブレーキが効きにくくなることがある。ラバー砥石はネットで簡単に手に入るので、ぜひひとつ備えておこう。
サドルが合わない・お尻が痛い・疲れる(サドル調整)
1.六角レンチでサドルの下(裏)にあるボルトを緩める
2.前後および角度を調整する
3.六角レンチでボルトをしっかり締める
自転車のサドル調整は取り付けたままでできる。角度は「地面と平行」を基準にし、合わないときは微調整しよう。
2.前後および角度を調整する
3.六角レンチでボルトをしっかり締める
自転車のサドル調整は取り付けたままでできる。角度は「地面と平行」を基準にし、合わないときは微調整しよう。
結論
自転車を安全に乗るためにも、メンテナンスは重要だ。メンテナンスをすることで愛着が湧き、もっと丁寧に乗りたいと思えるようにもなるだろう。ただ、今回紹介したメンテナンスはごく一部だ。自転車を購入したお店などに定期的に通い、状態を見てもらうこともおすすめしたい。