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再熱除湿とは?ドライや弱冷房除湿との違い、電気代などの基礎知識!

再熱除湿とは?ドライや弱冷房除湿との違い、電気代などの基礎知識!

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年7月 8日

エアコンの除湿には「再熱除湿」と「弱冷房除湿」があるのをご存知だろうか?今回はそのうち再熱除湿について、ほかの除湿方法との違いを交えながら解説する。より電気代がかかる運転や、再熱除湿を使うタイミングなどもお伝えしているので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 再熱除湿とは?ドライや弱冷房除湿と何が違う?

再熱除湿とはなんとなく聞いたことがあるが、詳しくは知らないという方も多いだろう。文字通り除湿方式の一種だが、ドライや弱冷房除湿とは何が違うのだろうか?まずは再熱除湿の基礎知識を身につけておこう。

再熱除湿とは

再熱除湿とは、室内の温度は下げないで湿度だけを取り除く除湿方式のこと。湿度が高いジメッとした空気を取り込み、いったん温度を下げて湿度を取り除いたあと、適温に暖めなおしてから室内に戻してくれる。そのため、肌寒さを感じにくいというのが再熱除湿の大きな特徴でもある。

一方、弱冷房除湿とは、湿度の高いジメッとした空気を取り込み、温度を下げて湿度を取り除いたあと、そのまま(温度を下げたまま)室内に戻すという除湿方式。弱い冷房運転と同じようなものなので、再熱除湿とは違い、室内の温度はやや低くなり肌寒さを覚えることがある。

なお、エアコンのドライ運転とは除湿運転のことを指すのが一般的だ。つまり「ドライ運転には再熱除湿と弱冷房除湿がある」ということになる。

お使いのエアコンに再熱除湿が搭載されているかどうかは、取扱説明書もしくはメーカーのHPなどでチェックしてみよう。

2. 再熱除湿と弱冷房除湿、より電気代がかかるのは?

再熱除湿と弱冷房除湿の違いについて分かったところで、次は電気代について考えてみよう。再熱除湿を使った場合と弱冷房除湿を使った場合とでは、電気代に差が出るのだろうか?

再熱除湿のほうが電気代はやや高い

お伝えしたように、再熱除湿方式はいったん下げた温度を適温に暖め直してから室内に戻してくれる。そのため、ただ冷やすだけの弱冷房除湿や通常の冷房運転などと比べると、再熱除湿はどうしても電気代が膨らむ傾向にあると言われている。

だが、エアコンも日々進化している。近年発売されているエアコンは再熱除湿の省エネ性能が向上しているものも増えた。

これまで1本だった室内機につながる配管を2本に増やし、1本には温度を下げて除湿するための冷媒ガスを、もう1本には暖めるための冷媒ガスを送る。こういった仕組みを採用することによって、湿度と温度を効率よくコントロールできるようになってきているためだ。

ただ、そうはいっても消費電力は多くなってしまうため、電気代で考えると再熱除湿は高くなる傾向にあると考えていいだろう。電気代が安い順に並べるとすれば

【弱冷房除湿】<【冷房】<【再熱除湿】ということになる。

少しでも電気代を抑えたいときは、弱冷房除湿や冷房を使ったほうがいいだろう。

ではなぜ、再熱除湿という機能があるのだろうか?それは、再熱除湿の使用に適した条件があるからだ。

3. 再熱除湿はどういったタイミングで使うべき?

再熱除湿を使うべきタイミングを最後にお伝えしよう。

再熱除湿は梅雨や夜間にピッタリの除湿方法

再熱除湿のメリットは「室内の温度は下げないで湿度を下げることができる」点にある。

たとえば、真夏など気温も高く湿度も高い環境で再熱除湿をすると、室温が下がらず不快感を覚えるだろう。その場合は弱冷房除湿や冷房を選び、室内の温度を下げつつ湿度も下げれば快適に過ごせるだろう。

一方、真夏ほど暑さが厳しくない梅雨の時期や夜間など、気温は下げずに湿度だけ下げたいときがあるだろう。その場合は再熱除湿が適している。肌寒さを感じることなく(あるいは感じにくく)湿度が下がってくれるので、快適に過ごしやすくなるはずだ。

体が冷えすぎると健康にも影響が出ることがある。再熱除湿が搭載されているエアコンの場合、上手に使い分けるのがポイントだろう。

結論

再熱除湿は「室温が下がらない除湿で電気代がやや高め、梅雨や夜間に向いている」と覚えておこう。弱冷房除湿はその逆になるので、それぞれの特徴を覚えて使い分けをし、湿度が高い時期を少しでも楽に過ごせるよう知識を役立ててほしい。
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  • 公開日:

    2020年3月21日

  • 更新日:

    2021年7月 8日

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