1. ハサミの研ぎ方の前に知っておきたい注意点

ハサミの研ぎ方の前に、注意点や上手な研ぎ方のためのポイントがいくつかあるので、それを先にお伝えする。
ハサミは研ぐ「面」に注意
基本的に、ハサミの研ぎ方は砥石を使って包丁を研ぐ場合と同じであるが、注意したいのが「面」だ。ハサミの刃の角度がついている面(小刃=コバ)のみを研ぐのが、正しい研ぎ方になる。
研ぎ方を誤って両面を研いでしまうと、切れ味が蘇るどころかかえって悪化するおそれがあるため注意してほしい。同時に両面を研げる砥石などは、ハサミには向かないので覚えておこう。
研ぎ方を誤って両面を研いでしまうと、切れ味が蘇るどころかかえって悪化するおそれがあるため注意してほしい。同時に両面を研げる砥石などは、ハサミには向かないので覚えておこう。
手や指のケガにも注意
ハサミの研ぎ方や応急処置を紹介していくが、その際、どうしても刃の部分を布などで拭かなければならないことがある。手や指などをケガしないよう、くれぐれも気をつけてほしい。基本的なことだが、注意点としてお伝えしておく。
ハサミを研ぐときのポイント
上手なハサミの研ぎ方として、「力は均等に加える」「研ぎ汁をたっぷり使う」といったポイントがある。
力加減がバラバラだと刃が均等に研げず、切れ味が低下してしまうことがある。また、研ぎ汁に混じっている砥石の粒子は、ハサミをキレイに研ぐために役立つ。使用する前に水に浸し、しっかり水分を含ませておこう。
力加減がバラバラだと刃が均等に研げず、切れ味が低下してしまうことがある。また、研ぎ汁に混じっている砥石の粒子は、ハサミをキレイに研ぐために役立つ。使用する前に水に浸し、しっかり水分を含ませておこう。
2. ハサミの研ぎ方と応急処置

続いて、砥石を使ったハサミの研ぎ方、砥石がないときのハサミの研ぎ方、そして応急処置のやり方などを解説する。
砥石を使ったハサミの研ぎ方
まずは砥石を使った研ぎ方から見ていこう。用意するモノは「ハサミ」「砥石」「液体の研磨剤」「布2枚」「タオル」「新聞紙」。
分解できるハサミならドライバーなどを使って分解し、分解が難しいハサミは刃を最大に開いておこう。また、砥石は10〜15分ほど水に浸して水分を含ませておいてほしい。
1.液体の研磨剤を含ませた布で、汚れや錆を落とせるだけ落とす
2.もう一枚の布で乾拭きする
3.新聞紙を敷き、その上に砥石を載せる
4.砥石に小刃を当て、均等に力を加えながら磨いていく
5.流水で研ぎ汁を流し、タオルで水気をしっかり拭き取る
6.完全に乾燥したら、ハサミを元に戻す(分解したハサミの場合)
以上が、ハサミの基本的な研ぎ方だ。小刃を砥石に当てる角度は、もともとの角度に合わせよう。また、研いでいる最中に砥石の水分が足りないと感じたら、水をかけて研ぎ汁がたっぷり出るように調整しよう。
分解できるハサミならドライバーなどを使って分解し、分解が難しいハサミは刃を最大に開いておこう。また、砥石は10〜15分ほど水に浸して水分を含ませておいてほしい。
1.液体の研磨剤を含ませた布で、汚れや錆を落とせるだけ落とす
2.もう一枚の布で乾拭きする
3.新聞紙を敷き、その上に砥石を載せる
4.砥石に小刃を当て、均等に力を加えながら磨いていく
5.流水で研ぎ汁を流し、タオルで水気をしっかり拭き取る
6.完全に乾燥したら、ハサミを元に戻す(分解したハサミの場合)
以上が、ハサミの基本的な研ぎ方だ。小刃を砥石に当てる角度は、もともとの角度に合わせよう。また、研いでいる最中に砥石の水分が足りないと感じたら、水をかけて研ぎ汁がたっぷり出るように調整しよう。
砥石がないときのハサミの研ぎ方
砥石がないときは、ハサミ研ぎ器を使った研ぎ方を試そう。ハサミ専用に作られたアイテムで、商品によって使い方は異なるものの研ぎ方はシンプルなものが多い。
1.小刃の角度に注意しながらセットする
2.力を均等に加えながら押したり引いたりする
一例だが、基本的にはこれだけなのでハサミ研ぎが初めてという方にも使いやすいだろう。砥石を使った研ぎ方には不安がある、という方にもおすすめできる。
1.小刃の角度に注意しながらセットする
2.力を均等に加えながら押したり引いたりする
一例だが、基本的にはこれだけなのでハサミ研ぎが初めてという方にも使いやすいだろう。砥石を使った研ぎ方には不安がある、という方にもおすすめできる。
ハサミの切れ味を取り戻す応急処置
・アルコールを含んだ布などで刃を拭く
・消しゴムで刃を擦る
・アルミホイルを切る
上の2つは、粘着テープなどを切ってベタついたときに使える対処法、3つめは欠けてしまった場合などに修復する方法だ。
アルミホイルは、10回ほど普通に切るだけでいい。切る際に削られた素材が小刃の欠損部分に付着し、修復してくれるという仕組みだ。ただし一時的に切れ味が復活するだけなので、応急処置として覚えておこう。
・消しゴムで刃を擦る
・アルミホイルを切る
上の2つは、粘着テープなどを切ってベタついたときに使える対処法、3つめは欠けてしまった場合などに修復する方法だ。
アルミホイルは、10回ほど普通に切るだけでいい。切る際に削られた素材が小刃の欠損部分に付着し、修復してくれるという仕組みだ。ただし一時的に切れ味が復活するだけなので、応急処置として覚えておこう。
3. ハサミの研ぎ方と一緒に知っておきたい長持ちのコツ

ここまで、ハサミの研ぎ方や応急処置を紹介してきたが、最後に研ぎ方と一緒に知っておきたい「長持ちさせるコツ」をお伝えする。せっかくハサミの研ぎ方を覚えて切れ味を取り戻したのだから、その状態をできるだけ長く保っていこう。
ハサミを長持ちさせるコツ
・用途外では使用しない
・汚れや水気はその都度キレイに拭き取っておく
・定期的に研いでおく
・定期的に留め具に油をさしておく
基本的なことだが、ハサミを長く使うためにはこのようなことを心がけよう。油をさすとスムーズに動くようになる。余分な力をかけずに済めば、それだけ刃の寿命を長引かせることにもつながるはずだ。耐久性の高いステンレス製のハサミを使うのもいいだろう。
・汚れや水気はその都度キレイに拭き取っておく
・定期的に研いでおく
・定期的に留め具に油をさしておく
基本的なことだが、ハサミを長く使うためにはこのようなことを心がけよう。油をさすとスムーズに動くようになる。余分な力をかけずに済めば、それだけ刃の寿命を長引かせることにもつながるはずだ。耐久性の高いステンレス製のハサミを使うのもいいだろう。
結論
ハサミは「切れ味が悪くなったら買い替える」という方も多いかもしれない。だが、今回紹介したように簡単に研ぐことができる。そこまで高価なアイテムではないので買い替えても構わないが、大事に使いたいハサミなどはぜひ、研ぎ方を覚えて長く使い続けてほしい。