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脇汗の原因と対策!少しでも脇汗を軽減するためにできることとは?

脇汗の原因と対策!少しでも脇汗を軽減するためにできることとは?

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年7月 9日

脇汗に悩む方は多いだろう。無臭ならまだマシだが、鼻をつくような臭い脇汗はとくにやっかいだ。脇汗がなぜ臭いのかを解説するとともに、脇汗を止めたいときやニオイが気になるときにできる対策、脇汗を少しでも軽減させるためにできることなどをお伝えしていく。

  

1. 対策に苦慮する「脇汗」。なぜ臭い?

量が多い、臭い、シミが目立つなど脇汗に関する悩みはさまざま。無臭でサラッとしていればいいが、臭くてドロッとした脇汗は周囲の目も気になるため、なんとかしたいものだ。脇汗が臭いのはなぜだろうか?

脇汗が臭い理由

汗は、ヒトの体にある「汗腺」と呼ばれる器官から分泌される。その汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」がある。前者は体中いたるところにあり、サラッとしたほぼ無臭の汗が出る。

後者は、脇や耳など限られた場所にのみ存在する。分泌される汗そのものは無臭とされているが、やっかいなのは「タンパク質」「アンモニア」「脂質」といった成分が含まれている点だ。そうした成分が皮膚に存在する雑菌に分解されると、あのイヤなニオイが発生するのである。

つまり、脇汗はそれ自体が臭いのではなく「脇毛や皮膚などにいる雑菌が、脇汗の成分を分解することで臭くなる」というわけだ。

ちなみに脇には、エクリン腺とアポクリン腺がいずれも存在するため、体のほかの部位よりも汗腺が多い。個人差はあるが、脇汗の量が多いのはそうしたことも関係していると考えられる。

2. 脇汗を止めたい&ニオイが気になるときの対策

「いま、脇汗を止めたい」と思ったときにできる対策と、脇汗の「ニオイが気になる」ときの対策を紹介する。

脇汗を止めたいとき

・制汗剤
・汗取りパッド

脇汗を止めるには、こうしたグッズがおすすめ。制汗剤は「スプレー」「ロールオン」「シート」などいくつか種類がある。

たとえばロールオンは、朝出かける前に塗っておくと夜まで効果が持続するものもある。持ち運びしやすいのはシートタイプだ。爽快感が得られるものも多い。ただし、脇汗を「止める」というよりは「拭き取る」程度と考えておくほうがいいだろう。

汗取りパッドとは、衣類に貼り付けておくと脇汗を吸収してくれるというもの。衣類に汗ジミができるのを軽減する効果も期待できる。

脇汗のニオイが気になるとき

・デオドラントタイプの制汗剤
・デオドラントタイプの汗ふきシート

脇汗のニオイがとくに気になるときは、デオドラントタイプをおすすめしたい。デオドラントタイプは雑菌の増殖を防ぐ作用があるため、ひいてはニオイ対策にもつながる。目的によってグッズを使い分けると、より効果的な脇汗対策ができるだろう。

3. 服に染みた脇汗対策と脇汗を軽減するためにできること

服に染みた脇汗は、できるだけ早くキレイに落としておきたい。時間が経つと脇汗が酸化するなどして、黄ばみに変わってしまうことがあるからだ。とくに白いシャツを着た日は、少し手間だが次の方法で脇汗をしっかり落としておこう。

服に染みた脇汗の落とし方

1.洗濯タグで水洗いOKであることを確認する
2.洗面器などに40℃程度のぬるま湯をはり、漂白剤を適量溶かす
3.脇汗が染みた部分に「2」の溶液を直接含ませ、軽くもみ洗いをする
4.そのまま1時間ほど浸け置きする
5.溶液ごと洗濯機に入れ、洗剤と柔軟剤を混ぜていつものように洗濯をする

以上が、服に染みた脇汗を落とす方法だ。

漂白剤には塩素系と酸素系がある。塩素系は作用が強力なので白物以外への使用は避けよう。色落ちが心配な服や色柄物には酸素系漂白剤がおすすめだ。ただし、酸素系漂白剤であっても念のため、注意書きを見て色柄物に使えるかどうか確かめておこう。

また、塩素系は酸性の洗剤などと混ざると有害なガスが発生する。取り扱いには十分注意するとともに、換気をしながら作業してほしい。心配な方は、白物でも酸素系漂白剤を使うといいだろう。

脇汗を軽減するためにできること

・日常に有酸素運動を取り入れる
・動物性脂肪の摂取量を減らす
・ストレスをうまく発散する
・開き直り療法を取り入れる

血行をよくしておくと、サラサラの汗をかきやすくなると言われている。ハードである必要はないので、ウォーキングなど無理なく続けられる有酸素運動を取り入れよう。またバター、肉などに多く含まれる動物性脂肪はアポクリン腺を活発にすることがある。ジャンクフードなども含め、動物性脂肪を摂取しすぎている方は減らすことを心がけよう。

脇汗に限らず、過度のストレスや緊張は発汗量を増やしてしまうことがある。忙しい方が多い現代において、ストレス発散は難しい問題ではあるが、シャワーではなく浴槽にお湯をためる、リラックスタイムを作る、趣味に没頭する時間を作るなど、自分なりのストレス発散方法を見つけてほしい。

脇汗は「止めよう、止めなければ」と思うほど出てしまうことがある。「出てもいい、大したことではない」と逆の発想をすることで緊張をほぐし、汗をかきにくくするというのが開き直り療法だ。劇的な効果は望めないかもしれないが「少しでも軽減させたいとき」に意識してみよう。その際「大したことない、と思わなければ」は緊張につながるおそれがあるため気をつけよう。

4. それでも困る脇汗は外来受診の検討も

脇汗の量が多い、対策をしても気休めにしかならず、すぐに困るほどの脇汗が出てしまう、という方は「多汗症」の可能性もある。

日常生活に支障をきたしてしまうほどの脇汗に悩んでいる方は、一度多汗症を扱っている皮膚科の受診を検討してみよう。原因がはっきりしたり対策を教えてもらえたりすれば、少しは心が楽になるかもしれない。

結論

ヒトは汗をかくものだが、それにしても臭い脇汗や大量の脇汗は困ってしまう。グッズを使った対策もあるが、とくに臭い脇汗で困っている方は、この機会に生活習慣などを見直してみることも大切だ。運動を取り入れる場合は、くれぐれも無理のない範囲で行おう。
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  • 公開日:

    2020年3月22日

  • 更新日:

    2021年7月 9日

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