1. 帖と平米の違いは?

まずは、基本となる「帖」と「平米」の違いを覚えておこう。帖は「畳」と書く場合もあるので、その使い分けも交えて解説する。
帖と平米の違い
帖は畳と同じように「じょう」と読む。「1帖」は「タタミ1枚分の大きさ」を表すため、つまりは「1帖=1畳」ということになる。
なぜ帖と畳が使い分けられているのかには諸説あるが、明確な定義はないようだ。
たとえば、以前はタタミのご家庭がほとんどだったことから畳が使われていた、現在はフローリングのご家庭も増えたので帖を用いるようになった、といったところか。
あるいは、フローリングに対して畳を使ってしまうと、タタミなのかフローリングなのかわかりにくい、といった理由もあるかもしれない。
いずれにせよ、1帖も1畳も同じ「タタミ1枚分」を表すと覚えておこう。
次に平米だが、こちらはご存知の通り平方メートル(m2)の日本語表記。したがって「1平米は1平方メートル(1m2)」そのままということになる。
なぜ帖と畳が使い分けられているのかには諸説あるが、明確な定義はないようだ。
たとえば、以前はタタミのご家庭がほとんどだったことから畳が使われていた、現在はフローリングのご家庭も増えたので帖を用いるようになった、といったところか。
あるいは、フローリングに対して畳を使ってしまうと、タタミなのかフローリングなのかわかりにくい、といった理由もあるかもしれない。
いずれにせよ、1帖も1畳も同じ「タタミ1枚分」を表すと覚えておこう。
次に平米だが、こちらはご存知の通り平方メートル(m2)の日本語表記。したがって「1平米は1平方メートル(1m2)」そのままということになる。
1帖は何平米?
1帖が何平米なのだろうか?詳しくは後述するが、タタミにはいろいろなサイズがある。そのため「1帖は必ずしも◯平米である」とは限らない。
ただ、それでは不動産の契約時にトラブルのもとになりかねない。そのため、不動産業界では「1帖=1.62平米以上」で統一されている。これを基準にするとよいだろう。
ただ、それでは不動産の契約時にトラブルのもとになりかねない。そのため、不動産業界では「1帖=1.62平米以上」で統一されている。これを基準にするとよいだろう。
1平米は何帖?
逆に1平米は何帖あるのだろうか?先ほどの1帖を1.62平米で割ると「0.617」となる。したがって「1平米=0.617帖」ということだ。
だが、たとえば借りようとしている部屋が「24平米」なら「14.808帖」となり、逆にイメージしにくい。そこで、次のような計算のコツを覚えておくとよい。
だが、たとえば借りようとしている部屋が「24平米」なら「14.808帖」となり、逆にイメージしにくい。そこで、次のような計算のコツを覚えておくとよい。
2. 平米数から帖数を割り出す計算方法

日本人になじみ深いのは平米よりも帖(畳を含む。以下同)だろう。
「6帖」と言われれば「タタミ6枚分ね」とある程度広さがイメージできる。だが「16平米」と言われると、パッと広さをイメージできる方は少ないのではないだろうか?
そこで覚えておきたいのが「平米数から帖数を導き出すための計算方法」だ。
「6帖」と言われれば「タタミ6枚分ね」とある程度広さがイメージできる。だが「16平米」と言われると、パッと広さをイメージできる方は少ないのではないだろうか?
そこで覚えておきたいのが「平米数から帖数を導き出すための計算方法」だ。
平米数から帖数を導き出す方法
部屋の広さが「24平米」だったとしよう。ここから帖数を導き出すには、最初に「0.3025」を掛け、次に「2」を掛ける。
【24×0.3025×2=14.52】
というわけで、24平米の部屋の帖数は「14.52帖」という答えが出た。カラクリは以下の通り。
最初に平米に掛けた「0.3025」は、土地などの広さを表す際によく用いられる「坪」を導き出すための数字。
「1平米=0.3025」で坪がわかる。ざっくりで構わないという方は「0.3」でもよいが、より正確に知りたいときは「0.3025」を掛けよう。次に「2」を掛けたのは、2帖で1坪になるからだ。
このように「0.3025」と「2」を覚えておけば、簡単に平米数から坪数を導き出せる。
【24×0.3025×2=14.52】
というわけで、24平米の部屋の帖数は「14.52帖」という答えが出た。カラクリは以下の通り。
最初に平米に掛けた「0.3025」は、土地などの広さを表す際によく用いられる「坪」を導き出すための数字。
「1平米=0.3025」で坪がわかる。ざっくりで構わないという方は「0.3」でもよいが、より正確に知りたいときは「0.3025」を掛けよう。次に「2」を掛けたのは、2帖で1坪になるからだ。
このように「0.3025」と「2」を覚えておけば、簡単に平米数から坪数を導き出せる。
3. 同じ1帖でも平米数が違うことがあるのはなぜ?

最後に、なぜ同じ1帖でも平米数が異なる場合があるのかを解説する。先ほど、タタミにはいろいろなサイズがあるとお伝えしたが、代表的なタタミ1帖分の平米数を見ていこう。
タタミの種類と1帖分の平米数の目安
・江戸間=1帖あたり約1.54平米
・京間=1帖あたり約1.82平米
・中京間=1帖あたり約1.65平米
・団地間=1帖あたり約1.44平米
「江戸」「京」といった呼称からもイメージできるように、江戸間は東京をはじめ関東、東北、北海道などで多く使われている。京間は京都をはじめ関西地方、中京間は名古屋や岐阜をはじめ東海地方、団地間は集合住宅などでそれぞれ多く使われている。
同じタタミでもこうした違いがあるため、1帖でも平米数が異なる場合がある。そして、不動産業界ではその中でも中京間に近い「1.62平米」を1帖と定めているというわけだ。
・京間=1帖あたり約1.82平米
・中京間=1帖あたり約1.65平米
・団地間=1帖あたり約1.44平米
「江戸」「京」といった呼称からもイメージできるように、江戸間は東京をはじめ関東、東北、北海道などで多く使われている。京間は京都をはじめ関西地方、中京間は名古屋や岐阜をはじめ東海地方、団地間は集合住宅などでそれぞれ多く使われている。
同じタタミでもこうした違いがあるため、1帖でも平米数が異なる場合がある。そして、不動産業界ではその中でも中京間に近い「1.62平米」を1帖と定めているというわけだ。
結論
これまで帖や平米の計算(換算)方法に悩んでいた方は、帖から平米は「×1.62」、平米から帖は「×0.3025×2」と覚えておこう。とくに部屋探しの際など、平米数しかわからない場合はぜひ、今回紹介した計算方法で帖数を導き出してみてほしい。