1. 壁紙をDIYで張替える!まずは基礎知識を身につけよう
壁紙はDIYで張替えられる。ネット通販やホームセンターなどではDIYで壁紙を張替えるための道具一式がセットになって売られているほどだ。
DIYで壁紙の張替えにチャレンジするメリット・デメリット
DIYの大きなメリットは、なんと言っても「費用が安い」点だろう。ケースバイケースだが、おおよそ業者の3分の1程度で収められることが多い。それに、慣れてしまえば自分の好きなようにアレンジできるなど楽しみも増える。
一方、初めは誰もが仕方のないことだが、壁紙のDIYに慣れていない方は失敗のリスクがある点や、業者と比べて大幅に時間がかかってしまうことがある点はデメリットだろう。DIYで壁紙を張替えるなら、時間に余裕を持って作業に当たってほしい。
一方、初めは誰もが仕方のないことだが、壁紙のDIYに慣れていない方は失敗のリスクがある点や、業者と比べて大幅に時間がかかってしまうことがある点はデメリットだろう。DIYで壁紙を張替えるなら、時間に余裕を持って作業に当たってほしい。
賃貸物件の壁紙でもDIYで張替えできる?
必ず事前に大家、オーナー、管理人などに「壁紙をDIYで張替えてもいいか」確認をすることだ。OKをもらったら、敷金から差し引かれることはあるのか、退去時は元に戻さなければならないのかなどを確認しておこう。戻す必要があるときは「貼って剥がせるタイプ」「ホチキスで貼るタイプ」などがおすすめだ。
2. 壁紙をDIYで張替える場合の費用と時間の目安
実際にDIYで壁紙の張替えにチャレンジする場合、どれくらいの費用や時間を見ておけばいいのだろうか?
DIYで壁紙を張替える際の費用と時間
6畳部屋の壁紙をDIYで張替えるとしたら、時間にして半日程度、費用にして1万円前後を最低ラインとして見ておこう。もちろん、不慣れな作業で時間がかかってしまうことも大いに考えられるし、壁紙の種類によっては1万円をオーバーしてしまうことも多々ある。
とくに下地処理が必要な壁だった場合、不慣れな作業に手間取ってしまうと丸一日かかってしまう可能性もある。DIYで壁紙を張替えるなら、時間に余裕を見ておくことをおすすめしたい。
とくに下地処理が必要な壁だった場合、不慣れな作業に手間取ってしまうと丸一日かかってしまう可能性もある。DIYで壁紙を張替えるなら、時間に余裕を見ておくことをおすすめしたい。
3. 壁紙をDIYで張替える前の「下地処理」に必要な道具と手順
続いて、DIYで壁紙を張替える前に下地処理が必要だった場合の、道具や手順を見ていこう。
壁紙張り替えの下地処理に必要な道具
- 壁補修用パテ
- パテベラ(パテを伸ばす)
- サンドペーパー(凹凸をなくす)
- コーキング剤(下地が剥がれかかっている場合に埋める)
DIYで壁紙を張替える際、下地処理が必要になることがある。凹凸を埋め、平坦にするための作業だ。張替えDIYの下地処理にはこれらの道具を揃えておこう。
壁紙の張替えにおける下地処理の手順
- 古い壁紙の周囲にグルっとカッターで切れ目を入れていく
- 剥がしはじめやすい場所にカッターで切り込みを入れる
- そこから壁紙全体を剥がしていく
- 裏紙が残るなどして段差ができていたらパテを塗って段差を埋める
- パテが完全に乾いたらサンドペーパーで削って平坦にする
おおよそこのような流れになる。「3」の工程で、薄い裏紙が残ってしまうことがある。基本的にはそのままでOKだが、浮いているときは剥がしてしまったほうがキレイに張替えられる。パテは乾くまでに時間がかかるが、十分乾燥させてからサンドペーパーで削ろう。
4. 壁紙をDIYで張替えるための道具と手順
実際にDIYで壁紙を張替える際に必要になる道具と手順を説明していく。ただ、ひと口に壁紙と言っても国産、輸入、のり付き、のりなし、柄物などさまざまだ。ここでは、一般的な国産ののり付き壁紙(柄なし・ロール状)の張替え手順を紹介する。
DIYで壁紙を張替えるのに必要な道具
- 五円玉と糸
- 鉛筆
- マスカー
- 脚立
- バケツ
- ハサミ
- スケール(メジャー)
- カッター(替刃も用意あるといい)
- 角ベラ(壁紙を角に押し込み折り目をつける。竹ベラでもOK)
- ジョイントローラー(継ぎ目部分を転がして圧着させる)
- 撫でバケ(仮止めをしたあとに空気を抜いて貼り付ける)
- カット定規(壁紙をカットする際のガイドになる。地ベラでもOK)
- スポンジ(余分なのりや飛び散ったのりを拭き取る)
これだけ揃えておけば、DIYでスムーズに壁紙を張替えられるだろう。セットを購入する場合、不足している道具がないか確認しておくと安心だ。なお、マスカーとは養生シートがついたマスキングテープのことで、床を汚したくないときなどにあると便利なアイテムだ。
一般的な国産ののり付き壁紙をDIYで張替える手順
事前準備
- 貼り始める位置(右端)から90cmのところの天井付近に、鉛筆で印をつける
- 五円玉に糸を通し、印からまっすぐ垂らす
- 糸に沿って鉛筆で縦に基準線を引く(点線でもOK)
- 天井から床までの高さを測る(距離は忘れないようにメモをとる)
壁紙のカット
- 壁紙を広げ、天井高+10cmのサイズにカットしてフィルムを剥がす
- 天井側を持ち、のり面(裏面)同士が合うように蛇腹の状態に畳んでいく
壁紙を貼り付ける
- 壁の前に移動し、壁紙を足元に置いてから天井に向かって広げていく
- 上下5cmほど余らせて軽く貼り付ける(その際、右側を少し下げてたるみを作る)
- 左端を基準線にピッタリ合わせて、左端だけを貼る
- 貼った部分の空気を、撫でバケを使って抜いていく
- 右端を持って壁紙を軽くめくる
- 壁の中央から右に向かって、手でシワを伸ばしながら壁紙を貼っていく
- 同じように中央から上へ、中央から下へシワを伸ばしながら貼っていく
- 撫でバケを使って左から右へ、中央から上へ、中央から下への順に空気を抜いていく
余分な壁紙をカットする
- 指で壁紙の周囲を押しながら、入隅(壁の枠)に押し込んでいく
- 角ベラを使って右端の縦に折り目をつけていく
- 右端の上下を二つ折りにして横の折り目をつける
- カット定規を右上の角にしっかり当て、定規の外(上)から壁紙にカッターを当てる
- カット定規とカッターを同時に左にスライドさせながら上端の余りをカットしていく
- 同じ要領で、下端の余りを横に、右端の余った壁紙を縦にカットしていく
- スポンジを水に濡らして固く絞り、残っているのりを拭き取る
二枚目
- 一枚目の壁紙左端のサイドテープを剥がす
- 二枚目と一枚目が3〜4cm程度重なるように貼る(今度は左上を下げてたるみを作る)
- 二枚目の右端と一枚目の左端がピッタリ合うようにずらしていく
- ピッタリ合ったら手で貼り付け、撫でバケで空気を抜く
- 左端を持って壁紙を軽くめくる
- 壁の中央から左に向かって、手でシワを伸ばしながら壁紙を貼っていく
- 同じように中央から上へ、中央から下へシワを伸ばしながら貼っていく
- 撫でバケを使って右から左へ、中央から上へ、中央から下への順に空気を抜いていく
- 一枚目と同じ要領で余りをカットし、のりを拭き取る
- 継ぎ目にジョイントローラーを転がして圧着させる
三枚目
- 壁の残りの横幅を測る
- 壁紙を蛇腹の状態に折り畳んだまま「1」で測った横幅+10cmにカットする
- 二枚目の左端のサイドテープを剥がす
- 二枚目と同じ要領で貼り付ける
- 一枚目と同じ要領で上下端や左端の余りをカットし、のりを拭き取る
仕上げ
- コーキング剤のノズルをカッターで斜めにカットする
- コーキング剤を壁紙の周囲に注入していく
- 指でならしていく(指に付着するコーキング剤は適宜拭き取る)
- 水に濡らして固く絞ったスポンジで周囲のコーキング剤を拭き取る
- ジョイント部分に隙間があれば同様にコーキングし、最後にスポンジで拭き取る
壁紙の張替えで失敗を防ぐコツ
今回紹介したのは「DIY(一人)」で壁紙を張替える方法だが、思いのほか手順が多くて驚いた方もいるかもしれない。たしかに手順は多いが、やることはそれほど難しいものではないので慣れればスムーズにいくはずだ。
とはいうものの、壁紙の張替えは意外と体力がいるし、一人では貼りにくい箇所もある。高さがある壁は脚立で作業することもあるため、ケガなどのリスクもともなう。
「DIY=自分でやる」こととはいえ、協力者がいたほうが時短にもなるし、ケガや失敗を防げる確率も高くなるだろう。一人暮らしの方は難しいかもしれないが、可能ならご友人などに手伝ってもらおう。
また、上記は壁一面の張替え手順だ。四面ともなればその分作業も多くなる。一度に部屋全体を張替えるというよりは、時間があるときに一面ずつなどと決めておくといい。
そして、時間にとにかく余裕を持ち、心にゆとりがある状態で取り組むのも、失敗を防ぐコツと言えるだろう。
とはいうものの、壁紙の張替えは意外と体力がいるし、一人では貼りにくい箇所もある。高さがある壁は脚立で作業することもあるため、ケガなどのリスクもともなう。
「DIY=自分でやる」こととはいえ、協力者がいたほうが時短にもなるし、ケガや失敗を防げる確率も高くなるだろう。一人暮らしの方は難しいかもしれないが、可能ならご友人などに手伝ってもらおう。
また、上記は壁一面の張替え手順だ。四面ともなればその分作業も多くなる。一度に部屋全体を張替えるというよりは、時間があるときに一面ずつなどと決めておくといい。
そして、時間にとにかく余裕を持ち、心にゆとりがある状態で取り組むのも、失敗を防ぐコツと言えるだろう。
結論
手順は多いが、壁紙の張替えを覚えれば自由にアレンジを楽しめるし、自分だけのオリジナルの部屋を完成させることもできる。今回はのり付きの壁紙の張替えをDIYする手順だったが、のりがない(ホチキスで貼る)タイプなども数多く販売されている。より手軽に張替えできるうえ、剥がすのも簡単なので賃貸にお住まいの方にもおすすめできる壁紙だ。