1. 家庭菜園におすすめのミニトマトの品種

家庭菜園で人気者のミニトマトには多くの品種があり、大きさや育てやすさなどがさまざまなため、選ぶ際に迷ってしまうという人も多いだろう。ここでは、家庭菜園初心者でも育てやすいおすすめの品種を紹介していこう。
アイコ
家庭菜園で絶大な人気を誇る楕円形のミニトマトで、果肉が厚く、ゼリー部分が少ないのが特徴である。実が割れにくいので作りやすく、たくさん採れるのが魅力だ。黄色の実を付ける「イエローアイコ」もある。
ぺぺ
1粒15gほどの小ぶりなミニトマトで、フルーツのような味わいが特徴だ。植え付けから2ヶ月ほどでたくさん収穫できる。病気にも強い。
ココ
大玉トマトの人気品種「桃太郎」を小さく改良した、一粒20〜25gほどの丸型のミニトマトだ。糖度が高く、果肉が分厚いので食べ応えも十分にある。
千果(ちか)
タキイ種苗(株)が交配して作った品種である千果は、ミニトマトの代表的な存在で、多くのスーパーでも取り扱われている。ココよりも生育のスピードがゆるやかで育てやすく、リコピン含量が多い、甘い、割れにくいなどの特徴がある。
2. 家庭菜園初心者でも簡単!ミニトマトの育て方

ミニトマト栽培は家庭菜園初心者でも比較的簡単にできる。ここでは、家庭菜園でのミニトマトの育て方やポイントを見ていこう。
<準備するもの>
- プランター・・・苗1株あたり直径・深さともに30cm以上が目安
- 土・・・市販されている野菜用の培養土
- 支柱・・・150〜180cmの支柱を1株につき1本
<栽培方法>
1.苗を植え付ける
苗を購入して、苗を植え付ける。家庭菜園初心者が種から育てるのは難しいので、簡単にはじめられる苗を利用しよう。植え付ける時期は地域によって異なるため、目安として以下を参考にしてほしい。
- 寒冷地・・・5月下旬〜6月中旬
- 中間地・・・4月下旬〜5月中旬
- 暖地・・・4月中旬〜5月上旬
2.支柱を立てて茎を誘引する
苗のそばに支柱を立て、支柱と茎を麻ひもなどで固定しながら誘引を行う。また、成長にあわせて、のびた茎を追加で誘引する。
3.植え付け後の管理
・わき芽かきを行う
根元からでている小さな葉を取り除く「わき芽かき」を早めに行うのが栽培のコツだ。枝葉が生い茂ると、枝を伸ばすことに栄養が使われて実に十分に栄養が行き渡らなくなったり、風通しが悪くなったりするため注意しよう。わき芽かきは、ハサミを使うと病気に感染する恐れがあるため、必ず手で取るようにしてほしい。
・病害虫対策を行う
梅雨時は病気が発生しやすく、アブラムシやコナジラミといった害虫にも気をつけなければならない。防虫ネットを利用したり、雨が続く場合は軒下など、雨があまり当たらない場所へプランターを移動させたりしよう。ミニトマトを家庭菜園で育てるのは比較的簡単だが、こまめに観察しながら病害虫に注意することが必要だ。
4.収穫する
ヘタの周りまで赤くなったら収穫OKだ。ミニトマトは成長が早いので、実は開花から50日ほどで収穫できる。
3. 家庭菜園のミニトマト栽培で発生しやすい害虫

家庭菜園を行ううえで天敵となるのが害虫だ。ここでは、家庭菜園のミニトマトに発生しやすい害虫と、その対策法をチェックしよう。
アブラムシ
体長2〜4mmで繁殖力が強く、葉裏や新芽に多く寄生して葉の汁を吸う。
<対策法>
大量に繁殖してしまうと駆除が大変なため、見つけたらすぐに手やブラシ、テープなどで取り除くのが確実だ。効果のある薬剤も多数あるが、プランターでの家庭菜園なら木酢液(木炭を作るときに出る水蒸気を冷却したもの)やニームオイル(ニームの木から抽出したオイル)などを水で薄めて散布し、虫を寄せ付けないようにするのもおすすめである。
<対策法>
大量に繁殖してしまうと駆除が大変なため、見つけたらすぐに手やブラシ、テープなどで取り除くのが確実だ。効果のある薬剤も多数あるが、プランターでの家庭菜園なら木酢液(木炭を作るときに出る水蒸気を冷却したもの)やニームオイル(ニームの木から抽出したオイル)などを水で薄めて散布し、虫を寄せ付けないようにするのもおすすめである。
オオタバコガ
イモムシ状の幼虫が、果実に潜り込んで中身を食べる。
<対策法>
果実に穴が開いていないかチェックしよう。万が一、被害を受けた場合は、トマトを取り除き、中にいる幼虫は駆除する。薬剤を用いる場合は、幼虫が若い時期(果実への侵入前)に行うのがベストだ。
<対策法>
果実に穴が開いていないかチェックしよう。万が一、被害を受けた場合は、トマトを取り除き、中にいる幼虫は駆除する。薬剤を用いる場合は、幼虫が若い時期(果実への侵入前)に行うのがベストだ。
コナジラミ
白く細長い羽を生やした体長1〜2mmの害虫だ。葉裏について植物の汁を吸うため、被害にあうと葉が枯れてしまう。
<対策法>
水の散布が有効だが、確実に防除するには薬剤がおすすめだ。
<対策法>
水の散布が有効だが、確実に防除するには薬剤がおすすめだ。
ハモグリバエ
体長2mmほどの幼虫で葉を食べてしまう害虫だ。被害を受けると、白い筋の食痕が残る。
<対策法>
見つけ次第、葉ごと摘み取り幼虫をつぶすこと。また、薬剤を散布して完全に駆除しよう。
<対策法>
見つけ次第、葉ごと摘み取り幼虫をつぶすこと。また、薬剤を散布して完全に駆除しよう。
結論
ミニトマトを家庭菜園で育てるイロハは役に立っただろうか。ミニトマトはポイントをおさえれば、家庭菜園初心者でも簡単に育てることができる。また、ベランダのちょっとしたスペースを活用してプランターで栽培できる点も魅力だ。今年の夏は、家庭菜園でミニトマトを育ててみてはいかがだろうか。