1. プランターを利用した家庭菜園のメリット

プランターを使えば自宅のベランダで簡単に家庭菜園を楽しむことが可能だ。プランターにはサイズや形、素材などさまざまなものがある。移動に便利な車輪付きプランターなど便利で機能的なものも販売されている。ここでは、プランターを活用した家庭菜園のメリットを紹介しよう。
庭がなくても栽培できる
プランターを利用すれば広いスペースがなくてもベランダで家庭菜園ができる。専用培養土を使えば、地植えのように土壌環境を整える必要もない。さらに、梅雨時期などは雨が苦手な作物をプランターごと移動でき、雨を避けることもできるので便利だ。
作物を作り過ぎなくて済む
作物を地植えで栽培すると、作物によっては土がある分だけ自由に大きく広がっていくものもある。たとえば、グランドカバーにもなるワイルドストロベリーは、土があればあるだけ横に増えていく。成長に勢いがあり過ぎるため、ほかの植物に被害が及ぶ恐れもあり地植えには注意が必要なのだ。その点プランターを使用した家庭菜園なら作物が根を張る範囲が限られているので、増え過ぎる心配はいらない。
準備が簡単で初心者に最適
畑などの広い土地で作物を作るとなると、土づくりのほか、肥料や水やり、害虫対策などを広範囲にわたって行う必要があり、かなりの力仕事となる。プランターであれば、専用の培養土を購入すれば畑を耕す手間や土壌環境を気にする必要もない。プランター菜園はコンパクトなので、水やりなどの管理も比較的簡単にできる。初心者用の土と苗、そしてプランターのセット販売もあり、思い立ったらすぐに始めることができるのだ。
2. 家庭菜園で夏野菜の定番「なす」を栽培するには?

なすは味噌汁や漬け物、炒め物などさまざまな料理に使える夏野菜である。家庭菜園でなすを育てる際に必要なものを紹介しよう。
必要なもの
- プランター
- なすの苗
- 鉢底ネットと鉢底石
- 培養土
- 支柱
- 支柱を縛る紐
- 肥料
基本の植え付け方
- プランターに鉢底ネットを敷いてから鉢底石を入れ、野菜用培養土を入れる。
- 土を平らにならしたら、なすの苗を植えたい場所に苗と同じ大きさほどの穴を掘っておく。
- たっぷりの水を与えた苗をポットから取り出したら、崩さずに掘った穴へ植え付ける。
- 苗の根元を手で軽く押し固めて、水がしみこみ落ち着くようにする。
- 根が張るまで倒れないように、苗近くに支柱を立てて紐で結ぶ。
- プランターの底から水が出るくらい十分に与える。
- 苗が小さいうちは、昼と夜の気温差にやられないように寒冷紗(かんれいしゃ)を苗に被せておく。
なすは大きく成長するため菜園用の深く大きめなプランターを用意しよう。ちなみにプランターの幅が80cmほどであれば、2株が目安と覚えておこう。土は野菜用の培養土で問題ない。また、肥料は切らさないように追肥するタイミングに注意する。なすは肥料を多く好むので2~3週間に1回のペースが望ましいだろう。
なすの苗は葉の緑色が濃く、触ると厚みを感じる苗が健康的な苗である。また、なすは寒さが苦手なので気温が十分に上がってから植え付けたい。関東地方であれば5月頃がよいだろう。ただし、この時期は昼間と夜の寒暖差が激しいので寒冷紗を使うといい。寒冷紗とは防虫ネットに似た布だが、保温・防風・遮光効果などがあるのだ。
なすの苗は葉の緑色が濃く、触ると厚みを感じる苗が健康的な苗である。また、なすは寒さが苦手なので気温が十分に上がってから植え付けたい。関東地方であれば5月頃がよいだろう。ただし、この時期は昼間と夜の寒暖差が激しいので寒冷紗を使うといい。寒冷紗とは防虫ネットに似た布だが、保温・防風・遮光効果などがあるのだ。
3. 家庭菜園のなすにつきやすい害虫と守る方法

家庭菜園の環境によっては、なすに害虫がつくこともある。以下が代表的ななすにつきやすい害虫だ。
なすにつく害虫
- ハダニ
- テントウムシダマシ類
- アブラムシ
- ヨトウムシ
- カメムシ
ハダニは乾燥しているとつきやすくなり、葉の裏に群生し養分を吸い取ってしまう。テントウムシダマシ類の成虫はテントウムシによく似ているがテントウムシとは異なる。幼虫も成虫も葉を食べ、被害が多くなると葉は褐変し枯れてしまうこともある。アブラムシやカメムシは作物の葉から汁を吸うため生育が悪くなる。ヨトウムシは夜に活動する虫で葉や実を食害する。
病害虫対策について
アブラムシなどの害虫は、見つけたらすぐに取り除こう。そして何より、病害虫の被害を発見したら栽培環境を改めてチェックすることが大切だ。まずは、葉が生い茂って日当たりや通気性が悪くなっていないか、肥料や水やりは適正であるかを確認してみよう。日当たりが悪く、水やりが過剰であると多湿になり、病害虫の発生を助長させてしまうのだ。
薬剤散布といった手段もあるが、極力農薬は使用せずに育てる努力をしてみよう。プランター栽培であれば、太陽の動きに合わせてプランターを移動させることも可能だ。また防虫ネットを利用してもいいだろう。よい環境下におき、丈夫に大きく育てることで病害虫にも強くなるはずだ。そのためにも最適な栽培環境をしっかりと整えてあげよう。
薬剤散布といった手段もあるが、極力農薬は使用せずに育てる努力をしてみよう。プランター栽培であれば、太陽の動きに合わせてプランターを移動させることも可能だ。また防虫ネットを利用してもいいだろう。よい環境下におき、丈夫に大きく育てることで病害虫にも強くなるはずだ。そのためにも最適な栽培環境をしっかりと整えてあげよう。
結論
プランターを利用した家庭菜園は、コツがわかれば初めてでも意外と簡単に育てることができる。ホームセンターに行けば家庭菜園に必要な土や苗、最適なプランターなどが揃っているので準備も簡単だ。家庭菜園でいろいろな野菜を栽培するうちにコツも掴めるようになるので、最初は収穫することにこだわらず野菜づくりを楽しむことを目的に始めてみてはいかがだろうか。