1. エアコンには専用コンセントがどうして必要なの?
意外に思われるかもしれないが、エアコンを使うには専用のコンセントが必要だ。
自宅で確認すると、部屋の壁の高い位置にコンセントがないだろうか。実は、それがエアコン専用のコンセントなのだ。
自宅で確認すると、部屋の壁の高い位置にコンセントがないだろうか。実は、それがエアコン専用のコンセントなのだ。
普通のコンセントを使ってはいけないワケ
エアコンに専用コンセントが必要なのは、エアコンの消費電力の大きさが原因だ。
普通のコンセントは、ブレーカーから回ってくる1つの回路から電力が供給される。複数のコンセントが同一の回路を使うことで、1つあたりのコンセントで使える電力は小さくなる。そのため、普通のコンセントでエアコンを動かすと、ブレーカーが落ちやすくなってしまうのだ。
また、エアコンのために大量の電力が流れることで、ほかのコンセントを利用している家電が壊れるおそれもある。最大電流を超えると発熱や火災の原因にもなるので、普通のコンセントを使うのはリスクが高いと言える。
普通のコンセントは、ブレーカーから回ってくる1つの回路から電力が供給される。複数のコンセントが同一の回路を使うことで、1つあたりのコンセントで使える電力は小さくなる。そのため、普通のコンセントでエアコンを動かすと、ブレーカーが落ちやすくなってしまうのだ。
また、エアコンのために大量の電力が流れることで、ほかのコンセントを利用している家電が壊れるおそれもある。最大電流を超えると発熱や火災の原因にもなるので、普通のコンセントを使うのはリスクが高いと言える。
エアコン用のコンセントは何が違うのか
エアコン用のコンセントは、1つの回路からエアコンのためだけに電源が供給される。同じ回路の電気を複数で分け合うことなく独占できるので、使用できる電力も大きくなるのだ。
今はほとんどの業者が、「専用コンセントがない家庭にはエアコンが取り付けできない」と定めている。
今はほとんどの業者が、「専用コンセントがない家庭にはエアコンが取り付けできない」と定めている。
2. エアコン専用コンセントにはどのような形状や種類がある?
エアコン専用のコンセントには、電流と電圧によりいくつかの種類と形状がある。自宅のコンセントのタイプを押さえ、それに合ったエアコンを購入したい。
100V・15A
6~8畳用のエアコンに使われるタイプ。冷房能力は2.2~2.4kWだ。
コンセントは、平行に並んだ2本のプラグを差し込めるような形状になっている。
コンセントは、平行に並んだ2本のプラグを差し込めるような形状になっている。
100V・20A
10~12畳の部屋に適しているタイプで、冷房能力は2.8~3.6kWだ。
通常のコンセントと一見似た形状だが、2本のプラグのうち1本がL字型(またはT字型)になっている。プラグの形状をアルファベットになぞらえて、「アイエル型」と呼ばれる。
通常のコンセントと一見似た形状だが、2本のプラグのうち1本がL字型(またはT字型)になっている。プラグの形状をアルファベットになぞらえて、「アイエル型」と呼ばれる。
200V・15A
14畳の部屋に使われるタイプで、冷房能力は4.0kW。
同じ高さに並んだ横長のプラグが2本と、その下に半円のプラグが1本入る形状だ。
同じ高さに並んだ横長のプラグが2本と、その下に半円のプラグが1本入る形状だ。
200V・20A
16畳の部屋用で、冷房能力は4.0kWのエアコンに向いている。
200V・15Aのコンセントと似ているが、横長のプラグのうち1本がL字型に折れ曲がっている形状だ。
200V・15Aのコンセントと似ているが、横長のプラグのうち1本がL字型に折れ曲がっている形状だ。
関連リンク
ケーズデンキオンラインショップ:設置・工事料金目安(エアコン)
3. エアコン専用コンセントがないときはどうすればいい?
「新たにエアコンを設置したいのに、専用のコンセントがない」と困っている方は、エアコン専用のコンセントを増設するといい。
増設は工事が必要なので、業者に依頼しよう。火事などの重大な事故を防ぐためにも、普通のコンセントは使わず、必ず専用のコンセントを取り付けるべきだ。
増設は工事が必要なので、業者に依頼しよう。火事などの重大な事故を防ぐためにも、普通のコンセントは使わず、必ず専用のコンセントを取り付けるべきだ。
工事にかかる費用は?
専用コンセントの増設工事には電気工事士の資格が必要なので、業者への依頼が必要となる。
工事には、12,000~20,000円ほどの費用がかかる。費用は業者によって異なるので、複数社を比較・検討してみよう。
「既存のエアコン用コンセントが購入予定のエアコンに対応していない」など、コンセントの電圧や形状のみを交換したい場合は、2,000~5,000円ほどで済むだろう。
また、電気の回線を新たに引く際は、分電盤の空きが必要となる。もし家の分電盤に空きがない場合は、分電盤ごと交換しなくてはならない。
この場合は高額になり、20,000~40,000円ほどかかることもある。
工事には、12,000~20,000円ほどの費用がかかる。費用は業者によって異なるので、複数社を比較・検討してみよう。
「既存のエアコン用コンセントが購入予定のエアコンに対応していない」など、コンセントの電圧や形状のみを交換したい場合は、2,000~5,000円ほどで済むだろう。
また、電気の回線を新たに引く際は、分電盤の空きが必要となる。もし家の分電盤に空きがない場合は、分電盤ごと交換しなくてはならない。
この場合は高額になり、20,000~40,000円ほどかかることもある。
4. エアコン専用コンセントを取り付けるときの注意点
エアコン用のコンセントを取り付けるには、いくつか注意したい点がある。業者を依頼する前に、以下の項目を確認しておこう。
スペースを確保する
コンセントを取り付ける前に、エアコンを設置したい位置を決めておこう。希望の位置にエアコンとコンセントを取り付けられるスペースが十分にあるか、早めに確認しておきたい。
室外機や排水ホースを設置するスペースも併せて考えよう。
また、コンセントを低めの位置に付けると、コードが垂れ下がって見た目がすっきりしない。見映えについても、併せて考えておくといいだろう。
室外機や排水ホースを設置するスペースも併せて考えよう。
また、コンセントを低めの位置に付けると、コードが垂れ下がって見た目がすっきりしない。見映えについても、併せて考えておくといいだろう。
賃貸の場合は管理会社に確認する
賃貸マンションなどに住んでいる方は、まず管理会社や大家に「工事をしても問題ないか」と相談しよう。確認を怠ると、あとでトラブルになるおそれがある。
結論
エアコン専用コンセントの設置は、法律で義務化されているわけではない。しかし専用コンセントがないと取り付けを行わない業者も多く、不慮の事故を防止するためにも、エアコンにはしっかりと専用のコンセントを使用するべきだ。専用コンセントの取り付けを検討する際は、いくつかの業者を比較してサービスや費用の違いを調べてみてほしい。