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エアコンの耐用年数は?寿命が近づいたときの症状や修理費用の目安も

エアコンの耐用年数は?寿命が近づいたときの症状や修理費用の目安も

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年7月 9日

エアコンの耐用年数はどれくらいなのだろうか?品質が向上しているとはいえ、エアコンも消耗品であることに変わりはない。いずれは「寿命」を迎えるわけだが、今回はそのエアコンの耐用年数に関する基礎知識や、修理費用の目安などお伝えしていく。

  

1. 寿命とは違う!エアコンの耐用年数とは?

「エアコンの耐用年数=寿命」と思っている方がいるかもしれないので、先に基本的な部分を説明していこう。両者は厳密に言えば似て非なるものだ。

耐用年数とは?

事業用に国が定めた「ある固定資産を使える期間」のこと。たとえば事業用のエアコンの耐用年数を5年(本来は6年や13年、15年など)とした場合、5年かけて減価償却していくことになる。

エアコンが5年で故障する、修理や買い替えを考えなければならない、といった意味ではない。また、一般のご家庭で使用する分には関係ない。

寿命とは?

寿命とは、壊れるなどして本来の機能を失うこと。それが5年だろうが10年だろうが、1年だろうが関係ない。

ただ「耐用」という言葉には「使用に耐える」「役立っている」などのニュアンスが含まれるため、実際には耐用年数と寿命を同義で使う場合もあるし、区別なく伝わることが多い。

そのため(ややこしい部分もあるので)、本稿ではこれ以降「エアコンの耐用年数=寿命」として解説を進めさせていただく。

2. エアコンの耐用年数が迫っているときの症状

ご家庭でお使いのエアコンに以下のような症状が現れはじめたら、耐用年数が近づいているサインかもしれない。

耐用年数を疑う症状

・おかしな音がする
・冷えない、暖まらない
・水がしたたり落ちる
・ブレーカーが落ちる

エアコンにこうした症状が出はじめたら、耐用年数が近づいているかもしれない。とくに真夏や真冬などエアコンが欠かせない時期に急に動かなくなってしまうと困るだろう。耐用年数を迎えてしまう前に、修理などを検討しよう。

10年もひとつの目安になる

とくに変わった症状が出ていない場合でも、10年を超えたエアコンはそろそろと思っておこう。これは、メーカーが部品を保有している期間が約10年であるところからきている考え方だ。

10年を超えた場合、故障しても部品がなかったり修理を受け付けてくれなかったりすることがある。元気に動いていても、別の意味で耐用年数が近いと思っておいたほうがいいだろう。

3. 耐用年数が近づいたエアコンの修理費用は?

耐用年数が近い、または完全に動かなくなってしまったエアコンは修理もしくは買い替えすることになるのだが、修理と買い替えでは、どちらがよいのだろうか。

先ほどの10年を目安にするのもいいが、8年など中途半端だったときは、修理して使い続けるのか早めに耐用年数がきたと思って買い替えするのか、迷うかもしれない。

修理費用

【三菱電機】5.000〜167,000円
【東芝】5,000〜110,000円
【シャープ】10,000〜75,000円

いずれも、2020年3月11日時点に各メーカーのホームページ上で確認できた金額である。

メーカーあるいは機種などによって、または故障の程度などによって変わってくるが、このように大きな幅がある。保証が残っていれば安く済むこともあるが、そうでないときは見積もり金額に応じて修理か買い替えかを判断したほうがよさそうだ。

なお、見積もりを出すための診断で費用がかかるメーカーもある。まずは電話で問い合わせるといいだろう。

買い替えについて

エアコンを買い替えする場合、販売店など専門業者に設置を依頼しよう。自分で取り付けられれば安く済むが、エアコンの場合は最初に「真空引き」と呼ばれる繊細な作業が必要になるためだ。

真空引きとは、配管に残っている水分やホコリ、空気などを取り除く作業なのだが、手順を怠ったり失敗したりすると耐用年数を縮めることにもなりかねない。

また賃貸にお住まいの方は、耐用年数を迎えたエアコンを勝手に修理・買い替えするのではなく、事前にかならず大家や管理会社に連絡を入れよう。その際、費用をどちらが負担するのかも確認しておこう。

4. エアコンの耐用年数をできるだけ延ばすためのコツ

できるだけエアコンの耐用年数を延ばすためのコツを最後にお伝えする。劇的に延びるというわけではないかもしれないが、耐用年数が早まれば修理や買い替えの費用なども必要になる。エアコンを長く使っていくためにも、次のようなポイントを押さえておこう。

耐用年数を延ばすためのコツ

・室内機のフィルター、フィンは定期的にお手入れをする
・室外機が効率よく放熱できるように周りにモノを置きすぎない
・可能なら室外機は直射日光が当たらない場所に設置する
・エアコンを使用しない時期でも月1回は「慣らし運転」をしておく

室内機は、とにかくフィルターやフィンなどのお手入れを欠かさないことが大切だ。また、意外と見落としがちなのが室外機。室外機のトラブルは買い替えに直結するおそれがあるので、耐用年数をできるだけ延ばすためにこうしたポイントに気をつけよう。

結論

エアコンの耐用年数は使い方などによっても変わるが、メーカーが部品を保有している10年をひとつの目安にするといいだろう。ただし10年未満であっても突然壊れては困ってしまう。なにか異変を感じたらメーカーの診断を受けることも検討しよう。
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  • 公開日:

    2020年4月 2日

  • 更新日:

    2021年7月 9日

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