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水害ハザードマップを見ておくべきは今!覚えておきたい水害への備え

水害ハザードマップを見ておくべきは今!覚えておきたい水害への備え

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2020年4月 2日

自治体が公開しているハザードマップ。「存在は知っているが見たことはない」という方も意外と多いのではないだろうか?水害が発生してからハザードマップをチェックしていては遅すぎるかもしれない。ハザードマップの基礎知識と水害への備えについて解説する。

  

1. 水害に備えて見ておきたい「ハザードマップ」とは

地震や台風もそうだが、近年は集中豪雨などによる水害も増えている。河川が短時間で増水して堤防が決壊し、広範囲にわたって甚大な被害が発生することもある。ひとたび水害に直面すれば、ハザードマップをチェックしている暇などない。今こそ、ハザードマップで水害リスクをチェックしておくべきだろう。

ハザードマップとは

ハザードマップとは「水害をはじめ自然災害による被害を軽減させる目的」および「防災意識の向上や対策を講じる際に利用する目的」で作成されている地図のことだ。

主にそれぞれの自治体が作成しており、管轄区域の地図上に色付けするなどしてリスクの度合いを分かるようにしてくれている。

ハザードマップの種類

ハザードマップにはさまざまな種類がある。たとえば、水害に関するハザードマップなら「洪水」「津波」「浸水」など、地震に関するハザードマップなら「揺れやすさ」「液状化」などだ。それぞれの自治体が、管轄するエリアの特性から想定されるリスクに基づいて作成している。

上記で挙げた水害のうち浸水に関するハザードマップを例に、どんなことが分かるのかを見ていこう。

ハザードマップで分かること

・河川や下水道の排水能力を超える雨が降った場合に、浸水が発生するエリアが分かる
・予想される浸水の深さや土のうの設置場所、避難所の場所が分かる

自治体によって掲載されている情報が異なる場合もあるが、浸水に関するハザードマップでは主にこうしたことが分かる。

お住まいのエリアが「3mの浸水」が予想されるエリアだったとしよう。ハザードマップを事前に確認しておけば、豪雨時に早めに避難できる可能性が高まる。たとえ水害に遭ったとしても、ご自身や大切なご家族を守れる確率が高くなる、というわけだ。

何事も起こっていない「今」こそが、まさに水害をはじめとするハザードマップのチェックに最適なタイミングである。

2. 水害発生時に関するハザードマップの調べ方

では、水害に関するハザードマップはどうやって調べればよいのだろうか?答えは簡単だ。「お住いの自治体+ハザードマップ」で検索すればいい。あるいは、自治体のホームページにアクセスしても探せる。

ハザードマップがpdfなどであれば、ダウンロード&プリントアウトし、水害に備えるためご家庭に貼っておくといったことも可能だ。ただし、水害に関わらずハザードマップは改定されることがある。古い情報のままでは水害発生時に誤った判断をしかねない。必ずこまめにチェックして、最新版を入手しておこう。

便利なハザードマップも登場している

国土交通省が運営している「ハザードマップポータルサイト(※1)」も便利なので覚えておこう。

全国市町村のハザードマップを検索できるだけでなく、ひとつのマップ上に「洪水浸水想定」「土砂災害警戒区域等」「津波浸水想定」「道路防災情報」などさまざまなリスク情報を重ねて表示できるといった便利な機能もあるのでおすすめだ。

3. ハザードマップとあわせて覚えておきたい水害への備え

ここまで、ハザードマップに関する情報をお伝えしてきたが、水害に備えてチェックしておくべきはハザードマップだけではない。最後に、ハザードマップとあわせて覚えておきたい、水害への心構えや備えといった大切な部分を一緒に確認していこう。

水害への備え

・天気予報や気象情報をしっかりチェックする
・非常用の持ち出し袋を準備しておく
・避難所までの避難経路を確認しておく
・家のまわりを点検し、マイマップを作る
・土のうを準備しておく

基本的なことだが、水害への備えとしてこうしたことを心がけよう。マイマップとは、家の周りを歩いているときなどに「危ないかも」と思った場所を写真に収めるなどし、自分なりのマップを作るというものだ。どのように危ないのかなどを記入しておくとより分かりやすい。

土のうは普段は邪魔になるかもしれないが、浸水被害を軽減するにはかなり有用だ。ホームセンターで入手できるが、水害が発生する直前などは売り切れてしまう可能性があることも覚えておこう。

緊急時の心構え

・自治体や消防などによる避難勧告等に従い速やかに対応する
・ご家族そろって避難する
・身軽に動けるよう、持ち出し袋を整理しておく
・子どもやお年寄りを優先し、落ち着いて行動する

自治体などの避難勧告に応じず、命を落としてしまう事例も後をたたない。ご自身や大切なご家族を水害から守るためにも、ぜひハザードマップとあわせてこうした備えをしておこう。

結論

水が目の前まで迫ってしまうと、パニック状態で冷静に判断できない可能性がある。それに、たとえ思ったほど水害による被害が少なかったとしても、それは決して「ムダな備え」ではない。ハザードマップのチェックとあわせて、ご家族で備えについて話し合うきっかけにしていただければ幸いだ。

参考文献

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  • 更新日:

    2020年4月 2日

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