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石鹸の作り方を紹介!苛性ソーダの注意点から子どもと作れる石鹸まで

石鹸の作り方を紹介!苛性ソーダの注意点から子どもと作れる石鹸まで

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年7月13日

密かに人気なのが手作り石鹸だ。まるで市販されている石鹸のような作り方などもネットで紹介されているが、本稿では苛性ソーダを使った基本的な石鹸の作り方や、子どもと一緒にできる石鹸の作り方などを紹介していく。

  

1. 作り方は意外と簡単?手作り石鹸の魅力

多くの方は「石鹸は買うもの」と思うかもしれない。もちろん、市販の石鹸になにか問題があるというわけではないが、実は意外と人気なのが手作り石鹸である。

作り方はそれほど難しくないうえ、自己流にさまざまなアレンジを加えることができる。詳しい作り方は後述するが、手作り石鹸がなぜ人気なのか?まずはその理由を見ていこう。

手作り石鹸の魅力

情報に敏感な方は、すでに手作り石鹸のひとつやふたつ作っているかもしれない。実際の作り方や使用する材料などは人によって異なるが、シンプルなものからカラフルなもの、四角いものから星型など、実に幅広い楽しみ方ができる。

それに、市販の石鹸と違って「作り方から材料に何を使っているか」までをすべて把握できる。必要ない、使いたくないと思う添加物は含めない作り方もできるため、安心感もあるだろう。

ただし時間がかかる

どういった作り方をするかにもよるが、手作り石鹸は乾燥させるまで1カ月程度の時間がかかることが多い。確かに待ち遠しいかもしれないが、1カ月後に完成した石鹸を手にしたときの喜びもひとしおだろう。

2. 苛性ソーダの注意点と石鹸の作り方

前述のように、石鹸にはさまざまな作り方がある。凝った作り方などを突き詰めていくと、それなりのスキルやテクニックが必要になるため、ここでは初めての方にも分かりやすい作り方を紹介する。

なお、紹介するのは苛性ソーダを使った作り方なのだが、先にその苛性ソーダの注意点からお伝えしよう。

苛性ソーダの注意点

苛性ソーダとは水酸化ナトリウムのこと。強いアルカリ性の物質で「急性毒性物質」「腐食性物質」としても知られている。取り扱いのある薬局で手に入るが、事前に一度来店し、薬剤師と対面で相談する、印鑑や身分証明書、用途を証明するものが必要、といった具合にハードルが高い。

また、皮膚や粘膜には触れないようにすること、換気をしながら行うことを忘れないでほしい。苛性ソーダを使うことに不安がある方は、次章で紹介するもう一つの石鹸の作り方にチャレンジしよう。

道具と材料

□石鹸の型(木箱や牛乳パックなどでOK)
□ステンレス製のボウル2個(プラスチックもOK)
□ステンレス製の泡立て器(シリコンもOK)
□新聞紙(作業台の下に広げる)
□お玉
□ゴムベラ
□タオル
□ガラス棒
□ブレンダー
□電気鍋
□保温ケース
□計り道具一式(温度計2本、デジタル計り、ビーカー、スプーン、500〜1,000ml程度の計量カップ、精油計量用のビーカーも)
□クエン酸スプレー
□pH試験紙

なかなか多いが、以上が石鹸を作る際に揃えておきたい道具だ。以下は材料になる。

□苛性ソーダ
□ココナッツオイル(110g程度)
□オリーブオイル(150g程度)
□パーム核油(110g程度)
□精製水
□好きなエッセンシャルオイル(5ml程度)

服装

とくに決まりはないが「エプロン」のほか、苛性ソーダを取り扱うことから「ゴーグル(めがね)」「ゴム手袋」「マスク」は必須と思っておこう。また、必ず換気をしながら行ってほしい。

作り方

1.500〜1000ml程度の計量カップで精製水を計る
2.「1」をボウルに入れて苛性ソーダをゆっくり投入し、透明になるまでやさしく混ぜる
3.水に浸けて40〜45℃程度まで下げる(苛性ソーダは水に触れると熱が発生する)
4.もうひとつのボウルでココナッツオイル、パーム核油などの油脂を湯煎して溶かす
5.「4」にオリーブオイルを加え、40〜45℃程度になるのを待つ
6.苛性ソーダの水溶液をオイルのボウルにそっと投入する(これが石鹸のタネになる)
7.泡立たないように、跳ねないようにゆっくりかき混ぜる
8.ボウルを電気鍋に入れて常に40℃程度に保ちながら、15〜20分ほどかき混ぜる
9.泡立て器を持ち上げて滴り落ちたタネで、表面に模様ができる程度までさらに混ぜる
10.エッセンシャルオイルを加えてさらによく混ぜ、型に流し込む
11.ラップをして発泡スチロール製の保温箱に入れる
12.タオルをかぶせて45℃程度を保ったまま24時間置いておく

以上が、石鹸の基本的な作り方において「型に流し込む」までの流れだ。次に、2日〜7日の間に行ってほしい作業および完成までの流れをお伝えする。

1.ゴム手袋を着用し、型から取り出して好みの形、大きさに切り分ける
2.湿度が低い冷暗所で保管する
3.1〜2カ月ほど乾燥させる
4.石鹸を水に溶かしてみてpH値が8〜10になっていれば完成

工程は多いが、やることはそこまで難しくない。タネを作る際は温度を保つこと、慌てずゆっくり丁寧に混ぜること、苛性ソーダの取り扱いには十分気をつけていただくことなどを守ってチャレンジしてほしい。

3. 子どもと一緒にできる!石鹸の簡単な作り方

最後は、石鹸のもとを使った簡単な作り方を紹介する。先ほどの苛性ソーダを使用した作り方が不安な方はもちろん、子どもと一緒にできる作り方を覚えたい、という方にもおすすめしたい。

道具と材料

□手作り石鹸のもと(あるいは粉末の無添加石鹸でもOK)
□お湯(量は石鹸の素材の30%くらいが目安。火傷をしない程度の熱さで)
□好きなエッセンシャルオイル(石鹸の素材の1%未満が目安)
□好きなハーブパウダー(石鹸の素材の5〜10%くらいが目安)
□耐熱性のあるチャック付き袋

作り方

1.袋に石鹸の素材(石鹸のもとまたは粉末の無添加石鹸)を入れる
2.お湯を加え、耳たぶ程度の硬さになるまでこねる
3.ハーブパウダーを投入してさらにこねる
4.エッセンシャルオイルを混ぜて練り込む
5.石鹸の素材の破片の感触がなくなったら袋ごと湯煎する
6.袋を取り出し、袋の角をカットしてラップを敷いた型に流し込む
7.粗熱が取れたら型から取り出してラップを剥がす
8.風通しのいい日陰で自然乾燥させる

以上が苛性ソーダを使わない石鹸の作り方。これなら子どもと一緒でも作りやすいし、石鹸作りが初めてという方でもやりやすいだろう。

結論

今回はごく基本的な石鹸の作り方を紹介してきたが、ネットではさまざまなレシピが公開されている。慣れてきたらぜひいろいろな作り方にチャレンジして、世界にひとつしかない自分だけの石鹸を完成させてみるのもいいだろう。
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  • 公開日:

    2020年4月 5日

  • 更新日:

    2021年7月13日

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