目次
1. 水耕栽培に使う液体肥料とは?

まずは水耕栽培用の液体肥料の基礎知識をチェックしよう。固形肥料との違いと併せて紹介する。
液体肥料とは
液体肥料とは名前の通り液体タイプの肥料だ。液体肥料で栄養を与えることで植物を元気に育てられる。液体なので吸収時間が短く効果がすぐ出るのが特徴。ただし、水で薄めるタイプが多いので手間がかかり、効果が持続しにいのがデメリットだ。
また、液体肥料には土壌栽培用と水耕栽培用がある。水耕栽培では土にもともとある成分も肥料で補う必要があるため、土壌栽培用だと栄養が不足しやすい。水耕栽培用や水耕栽培に対応した液体肥料を選ぼう。
また、液体肥料には土壌栽培用と水耕栽培用がある。水耕栽培では土にもともとある成分も肥料で補う必要があるため、土壌栽培用だと栄養が不足しやすい。水耕栽培用や水耕栽培に対応した液体肥料を選ぼう。
固形肥料との違いは?
固形肥料は土の表面に置いて使用する。少しずつ溶けていくため、液体肥料と比較して効果が現れるのが遅いのが特徴だ。効果の即効性は液体肥料が、持続性は固形肥料のほうが優れている。ただし、固形肥料は主に土壌栽培用の肥料だ。水耕栽培には使えないので液体肥料を用意してほしい。
2. 水耕栽培には液体肥料が向いている理由

なぜ水耕栽培に液体肥料が向いているのか、詳しい理由を解説する。水耕栽培の基礎知識としてチェックしておこう。
吸収が早く効果が出やすい
液体肥料は即効性が高い。土壌栽培用の肥料は固形のため、栄養が徐々に溶けだしゆっくりと効いていくが、水耕栽培用の液体肥料(化成肥料)は植物に吸収されるのが早く、効き目がすぐに表れやすいのだ。
使い方が簡単
液体肥料は土壌栽培用の肥料に比べ使い方が簡単だ。吸収されやすいため効率的に栄養を与えることができるうえ、誤って量を与えすぎた場合も水で肥料を流すことができる。
成分が水耕栽培に適している
液体肥料は「有機肥料」と「化成肥料」に分けられる。自然由来の有機肥料は土壌改良などのメリットがあるが、水が腐ったりにおいがしたりすることがあるので水耕栽培には向いていない。水耕栽培用の液体肥料のほとんどは、水が腐りにくい化成肥料だ。水耕栽培用の液体肥料には「カリウム」など必要な成分が含まれているため、植物が元気に育つ。
3. 水耕栽培に使う液体肥料を選ぶ際のポイント

水耕栽培用の液体肥料を選ぶときのポイントをまとめた。栄養成分や種類に注目して選んでほしい。
「1液性」「2液性」「3液性」がある
液体肥料には、「1液性」や「2液性」「3液性」などの種類がある。植物には発芽、生長、開花など成長段階があるが、段階に応じて使う肥料を変えるのが2液性や3液性、全体を通して同じ肥料を使うのが1液性だ。
植物が成長しても1本の液体肥料で栄養がまかなえるため、一般家庭での水耕栽培には1液性の肥料を使うのが手軽でおすすめだ。なお、液体肥料には2つの液体を混ぜて使用するタイプもあるが、手間を軽減するならそのまま希釈して使えるものがよいだろう。
植物が成長しても1本の液体肥料で栄養がまかなえるため、一般家庭での水耕栽培には1液性の肥料を使うのが手軽でおすすめだ。なお、液体肥料には2つの液体を混ぜて使用するタイプもあるが、手間を軽減するならそのまま希釈して使えるものがよいだろう。
含まれている栄養成分をチェックしよう
植物を育てるには窒素、リン、カリウムの三大要素が欠かせない。加えて水耕栽培にはマグネシウムなどの中量要素、鉄などの微量要素も必要なので、栄養素がバランスよく配合されたものを選ぼう。100均にも液体肥料が売っているが、ものによっては栄養素が少ない肥料もあるため注意したい。水耕栽培専用の液体肥料なら、栄養が不足する心配が少ないのでおすすめだ。
化成肥料と有機肥料の違いも知っておこう
液体肥料は「化成肥料」や「有機肥料」に分かれるが、好みに応じて選ぶといい。ホームセンターなどに売っている液体肥料の多くは化成肥料だ。化成肥料は人工的に作られたものだが、自然界に存在する鉱物からできており、農薬とは異なる。栄養素のバランスがよく、腐りにくく吸収されやすいというメリットがある。
一方、有機肥料は植物や動物由来の肥料を混ぜて作られる。効果が表れるのは化成肥料よりも遅いが、自然の原料を使っているため有機栽培にチャレンジしたい方向けだ。水耕栽培の初心者なら、失敗しにくい化成肥料のほうが使いやすい。
一方、有機肥料は植物や動物由来の肥料を混ぜて作られる。効果が表れるのは化成肥料よりも遅いが、自然の原料を使っているため有機栽培にチャレンジしたい方向けだ。水耕栽培の初心者なら、失敗しにくい化成肥料のほうが使いやすい。
初心者はキットを選ぶ手もある
水耕栽培が初めてなら専用のキットを選ぶ方法もある。プランターや液体肥料、種を植え付けるスポンジなど、必要な道具が揃っているのが特徴だ。
インテリア性にこだわっていたり、水が循環する仕組みになっていたり、いろいろな商品から選べるだろう。ただし、キットの内容は商品によって異なる。液体肥料や種がついていないタイプもあるので、購入前には十分な確認が必要だ。
インテリア性にこだわっていたり、水が循環する仕組みになっていたり、いろいろな商品から選べるだろう。ただし、キットの内容は商品によって異なる。液体肥料や種がついていないタイプもあるので、購入前には十分な確認が必要だ。
4. 水耕栽培における液体肥料の使い方

水耕栽培をするまえに液体肥料の使い方を覚えておこう。種まきと発芽後のタイミングに分けて解説する。
液体肥料を与えるタイミング1|種まき
水耕栽培で最初に液体肥料を使うのは、種まきの段階だ。トレイに水と規定の分量の液体肥料を入れ、種をまいたスポンジ培地を置いていこう。液体肥料の規定量や濃度は、パッケージの表示をしっかりと確認してほしい。
液体肥料を与えるタイミング2|発芽後
芽が出て育ってきたら、スポンジを1つずつ容器に移していく。水耕栽培において液体肥料は与えすぎてもよくないため、週に2~3回ほどを目安に与えるといい。与える頻度も肥料によって異なるため、これもパッケージを確認しよう。
5. 水耕栽培に液体肥料を使う際の注意点

水耕栽培で液体肥料を使うときの注意点をまとめた。規定量や使用期限など、気になるポイントをチェックしておこう。
規定量を超えて使用しない
水耕栽培で液体肥料を多頻度・高濃度で使うと、植物が枯れてしまう場合もある。多く使いすぎるとコケにも栄養を与えてしまい、コケが大量発生することも。適切な分量と頻度を守って使うのがポイントだ。
使用期限は守る
使用期限が過ぎた液体肥料は使わないほうがいい。長期間保管しているうちに成分が変化し、効果が出ないおそれもある。水耕栽培用の液体肥料はそのシーズン中に使い切るのを目安にしよう。
適切な保管も重要
液体肥料を適切な方法で保管しないと、成分が劣化する可能性がある。直射日光が当たる場所をさけて室内で保管してほしい。また、キャップの閉め忘れにも注意が必要だ。使用後はすぐにキャップを閉めて、適切な場所で保管しよう。
6. 水耕栽培におすすめの液体肥料3選

水耕栽培におすすめの液体肥料を3つ厳選した。それぞれの特徴を紹介するので、選ぶときの参考にしてほしい。
協和「ハイポニカ液体肥料」
水耕栽培と土耕栽培の両方に使用できる。野菜や樹木、観葉植物など、さまざまな植物の栽培に対応。A液とB液がセットになっており、同量に薄めて使用する。
ハイポネックスジャパン「微粉ハイポネックス」
粉末を水で薄めて使用するのが特徴。効果が出るのが素早く、使用すれば病害虫への抵抗力が高まる。土壌栽培や水耕栽培、ハイドロカルチャーにおすすめだ。
エコゲリラ「水耕栽培用液体肥料 ベジタブルライフA」
水耕栽培用に作られた液体肥料だ。必要な成分が1本で揃うので、そのまま希釈するだけで与えられるのが魅力。土壌栽培やプランター栽培など、水耕栽培以外にも使用できる。
7. 水耕栽培には液体肥料!正しく使用してあふれる緑を楽しもう

水耕栽培には水に溶ける液体肥料を使用する。使い方が簡単で、吸収が早く効果がすぐ出るのが特徴だ。土壌栽培と水耕栽培では必要な成分が異なるため、水耕栽培に対応した液体肥料を選んでほしい。
ただし、使い方を間違えると十分な効果を得られない。液体肥料が多すぎても枯れてしまうので、与えすぎにも注意しよう。液体肥料の説明を十分に確認して、分量や濃度を守って与えるのがポイントだ。
ただし、使い方を間違えると十分な効果を得られない。液体肥料が多すぎても枯れてしまうので、与えすぎにも注意しよう。液体肥料の説明を十分に確認して、分量や濃度を守って与えるのがポイントだ。
結論
水耕栽培を成功させるために、液体肥料の基礎知識や使い方を確認しておこう。説明を確認して、適切な分量を希釈して与えるのがポイントだ。また、選ぶときは種類や栄養成分をチェック。必要な栄養がバランスよく配合されている、水耕栽培用の液体肥料を使おう。おすすめの液体肥料も紹介したので、選ぶときの参考にしてほしい。迷ったときは、必要なアイテムが揃う水耕栽培用のキットを使うのもよいだろう。