1. 苔玉の育て方を紹介!室内、室外どちらがおすすめ?
苔玉を育てるときに気になるのが、室内で育てるか、室外で育てるか?というところ。ここではまず苔玉の正しい育て方の第一歩として、それぞれの育て方の違いや気をつけるべきポイントをご紹介していこう。
室外で育てる場合
室外で育てる場合には、風通しがよい場所に置こう。ジメッとした場所を好むイメージの苔玉だが、実は湿気は大敵。また光合成することで緑豊かなフカフカとした苔が育つ。植えこむ植物の種類や季節にもよるが、基本的には半日陰のような明るい場所を選ぶとよいだろう。「風通し」と「光」を意識した育て方をするように心がけたい。
また、室外は天候や外気温により地面の温度が変わりやすいため、直置きせずに必ず棚の上など地面から離したところに置くのがポイント。
また、室外は天候や外気温により地面の温度が変わりやすいため、直置きせずに必ず棚の上など地面から離したところに置くのがポイント。
室内で育てる場合
室内で育てる場合には、日が射し込む窓辺などに置き、時々窓を開けて風を通すとよい。もし「窓が開けられない」または「風通しが悪い」場合は、2〜3日に1度ベランダなどの室外に出すようにしよう。
賃貸マンションなどは気密性が高いため、夏場などは特に湿気に注意。苔玉が蒸れて根腐れしてしまうことがないよう、こまめに室外の空気に触れさせるのが室内での育て方のポイントだ。
賃貸マンションなどは気密性が高いため、夏場などは特に湿気に注意。苔玉が蒸れて根腐れしてしまうことがないよう、こまめに室外の空気に触れさせるのが室内での育て方のポイントだ。
2. 苔玉の育て方のポイントは水やりにあり!
苔玉の置き場所が決まったら、続いては苔玉の水やり方法や肥料など、具体的な育て方をご紹介していく。あてずっぽうに必要以上の水やりをするなど、間違った育て方をすると苔の状態が悪くなるので、きちんとおさえておこう。また、苔玉に合った育て方や育てる環境を見つけることも大切だ。
苔玉の水やり方法
苔玉の水やりには、まず苔玉がしっかりと浸かる深さのあるカップや容器を用意しよう。
容器に水を、苔玉全体が浸かるくらいまで入れたら、苔玉を水につける。乾燥した苔玉は最初水に浮くことがあるが、だんだんと水を吸い込みながら沈んでいくので、沈みきったら水やり完了の合図。苔玉を容器から取り出して軽く水気を切り、皿に置いて余分な水が染み出すのを待とう。皿にたまった水が多いと、苔玉の水が充分に切れなくなるので注意しよう。
容器に水を、苔玉全体が浸かるくらいまで入れたら、苔玉を水につける。乾燥した苔玉は最初水に浮くことがあるが、だんだんと水を吸い込みながら沈んでいくので、沈みきったら水やり完了の合図。苔玉を容器から取り出して軽く水気を切り、皿に置いて余分な水が染み出すのを待とう。皿にたまった水が多いと、苔玉の水が充分に切れなくなるので注意しよう。
水やりの頻度とタイミング
水やりのタイミングを見極めるには「見る」ことと「触れる」ことが大切だ。苔の表面が白っぽくなり、持ってみて重みがなくカサカサした手触りがするときが、水やりのタイミング。頻度は季節や育てる環境によって異なるが、だいたい春と秋は1週間に3〜4回、夏は毎日が目安。冬は乾燥具合を見て水やりしよう。
旅行の時はどうする?
旅行で家をあけるときは、なるべく熱や湿気のこもらない場所で、苔玉の4分の1程度が浸かるくらいの水を入れた容器に苔玉を置くとよい。帰宅したらすぐに風通しの良いところに置いて、浸かっているあいだに吸収した余分な水分を飛ばそう。
肥料について
苔玉の肥料は、春先の4月〜5月、秋口の10月〜11月に与えることで、苔玉を色艶よく育てることができる。週に1度〜10日に1度の頻度で、水やりの水にハイポネックスなどの液体肥料を混ぜて与えるとよい。
また、気温が低い冬場には苔玉も活動を休止するため、過度に肥料を与えると逆に枯れてしまう場合もあるので注意しよう。
また、気温が低い冬場には苔玉も活動を休止するため、過度に肥料を与えると逆に枯れてしまう場合もあるので注意しよう。
3. 苔玉が茶色くなったらどう育てればいい?
苔玉を育てている方に多い悩みが「苔玉が茶色く変色してしまった」というもの。一体なぜ苔玉が変色してしまうのだろうか?苔玉が茶色くなってしまう原因と対策、その後の育て方について見ていこう。
原因は日光と水分のバランスにあり
苔玉が茶色くなる原因としては、間違った育て方によって苔に必要不可欠な日光と水分のバランスが崩れてしまっている場合が多い。バランスが崩れてしまう理由と、対策をおさえておこう。
日光と水分のバランスが崩れる理由
日光不足のまま過度に水やりをしてしまうと、苔が弱り黒ずみやすくなってしまう。また日光にあてすぎて水やりが足りず水分不足になってしまうと、苔は白くなり枯れてしまう。どちらもそのまま放置すると苔玉が死んでしまう可能性もあるので、ご紹介した育て方のポイントを意識しながら、こまめな状態チェックが大切である。特に室内で育てる場合には日光不足になりやすいので、環境に合わせて育て方を工夫しよう。
気温や湿度にも要注意
冬場に氷点下で放置することや、湿気が多い場所と乾燥した場所に頻繁に置き換えるなど、気温や湿度環境を急激に変えることも、苔玉が茶色くなる原因になりやすい。日光と水分のバランスを整えるなど育て方を変えても改善しない場合は、設置環境を見直してみよう。
茶色くなった=死滅ではない
苔玉が茶色くなると「死んでしまった」と諦めてしまう方も多いが、先ほどご紹介した方法で再び緑色の苔に復活する場合も多い。苔が枯れきっておらず、少しでも緑の部分がある場合には育て方を見直して諦めずに対策してみよう。
結論
苔玉を長く健康に育てていくためには、正しい育て方を知ることが大切だ。間違った育て方をしてしまうと、苔玉が茶色く変色したり枯れてしまったりすることもあるので注意したい。苔玉を育てるのは屋内・屋外どちらでもよいが、風通しと日光が充分かどうかチェックしよう。水やりは苔玉の状態をこまめにチェックしながら、季節に合わせた頻度で行い、必要なら肥料も与えるとよい。ぜひ、苔玉に合った育て方を見つけて、苔玉生活をエンジョイしてもらいたい。