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ファスナーの修理方法は?構造や仕組みについても解説

ファスナーの修理方法は?構造や仕組みについても解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年7月 9日

衣類をはじめ、財布やスーツケースなどにもファスナーはついているが、ファスナー部分だけが壊れて使えなくなったものはないだろうか?ファスナーの構造や仕組みなどを把握しておくと、ご自身で修理もできる。では、ファスナーでよくある故障のパターンと、各々の修理方法について紹介する。

  

1. 修理の前に知りたいファスナーの構造と仕組みとは

ファスナーを修理するには、まずファスナーの仕組みと構造について知っておくと修理に取り掛かりやすい。ファスナーには、大きく3つの部分に分かれているが、歯のような形の噛み合わせの部分である「エレメント(務歯)」、上下および左右に引っ張る「スライダー(開閉部)」「テープ」と呼ばれる。仕組みとしては、スライダーを開閉させることで、エレメントを噛み合わせるようになっているのだが、このエレメントが噛み合う部分を「務歯頭部」と呼び、この部分がうまく噛み合っていくことで、ファスナーが動くような仕組みになっている。そのほか、「テープ」と呼ばれる部分については、ポリエステル素材で作られていることが多い。

2. ファスナーが外れてしまった場合の修理方法

では、実際に壊れたファスナーの修理方法を原因別に見てみよう。

外れてしまったファスナーにはマイナスドライバーで対応

ファスナーの務歯が外れてしまうというケースもよくある。この場合は、マイナスドライバーとペンチを使用して直すことができる。そのコツやポイントを紹介しよう。

まずは、エレメント部分をドライヤーなどで少し温めてから、スライダー脇に生じる隙間を広げると、作業しやすい。広げた隙間にエレメントを入れ込み、そのままの状態でスライダーの隙間を詰めていきながら元の状態に戻していくが、ペンチで過剰に挟むと、ファスナーが動かなくなるため、注意。

3. ファスナーが噛んでしまった場合の修理方法

普段から起こりやすい、ファスナーが布を巻き込んでしまうということも経験のある方は多いのではないか?ファスナーのスライダーが布地を巻き込んでしまったというシンプルな故障であるが、やっかいなケースだ。その場合、まず慌てずに対応することが大切だ。

スライダーが生地を噛んでしまった際は

ファスナーの故障で最も多い原因は、生地をスライダーが噛んで巻き込んでしまった状態だ。この場合に無理やりファスナーを閉めると、余計に悪化させ、巻き込んだ生地がさらに絡み、スライダー自体の破損にもつながる。生地によっては厚い生地や薄い生地など種類が異なるが、いずれにせよ無理やり引っ張るのは危険。厚い生地であると、引っ張ってもなかなか取れないし、薄い生地であると生地が破れてしまう恐れもあるので、引っ張るのは避けたほうがよい。

このケースの対処法としては、まずは落ちついてスライダーに挟まった生地をゆっくりと引っ張り出して元に戻すこと。生地が完全に食い込んでしまった場合は、無理やりスライダーを動かさず、少しずつ戻していくことが大事。生地をできるだけエレメントに近づけ、スライダーの胴体の隙間から引き出すようにして出すとうまく取れる。それでもうまくいかない場合は、ファスナーの器具の後ろにマイナスドライバーを差し込む。そうすると、噛んでいる布に隙間を作り、その布を引っ張ることで噛んだ布をスムースに解消できる。

4. ファスナーの滑りが悪い場合の修理方法

使い始めのファスナーなど滑りが悪い場合がある。そのような場合は、潤滑剤スプレーや、ロウソクのロウなどを塗って滑りをよくしたい。

ファスナーの滑りが芳しくない場合の修理は潤滑油を

ファスナーの滑りがよくない場合は、スライダーを無理やり動かすのはよくない。この場合は、潤滑剤スプレーなどを塗ると効果的。なければロウソクのロウや使わなくなったリップクリームなどを塗っても効果がある。これらを塗る場合は、使い古した歯いブラシなどを使うと塗りやすい。歯いブラシでロウを塗る場合は、歯いブラシでロウソクを強めにこすり、そのまま、ファスナーのエレメントを磨く。潤滑剤スプレーやロウを塗ったあと、ファスナーを何度か動かし、開閉するか確認しよう。そのほか、潤滑剤スプレーを使用する場合は、しっかりと換気をしておこう。

5. 新しいファスナーの修理方法

ファスナー自体がもうダメになったり、強く破損をしたりした場合は、思い切って新しいファスナーに取り換えよう。まずは、生地を傷めないように壊れたファスナーを外す。ミシンなどで縫い付けてある場合が多いが、ハサミなどで慎重に縫い目を切るか、糸をほどく「リッパー」という道具があれば、なおよい。簡単にキレイにほどける。
新しいファスナーを取り付ける場合、手縫いやミシンなどで付けるか、裁縫があまり得意でないという方は、手芸用接着剤で貼り付けることもできる。
そして、もともとファスナーが付いていた場所に印などをしておき、新しいファスナーをマチ針などで固定しながら、付けていく。

ブランド物など、ものによっては自分では修理しにくいもの、修理すると故障箇所が余計に悪化するものもある。その場合は、そのブランドのアフターサポートセンターや、修理を対応している専門店などに問い合わせてみるのがおすすめ。

結論

ファスナーの仕組みや構造について知っていると、突然動かなくなったリ、ファスナーの部分が外れてしまったりしても、冷静に対処できる。ファスナーの故障だけで物を買い替えるのももったいないし、とくにお気に入りのカバンや財布などはできるだけ長く使いたいもの。余談だが、ファスナーはプラスチック製に比べて金属製のほうが、修理もしやすい。
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  • 公開日:

    2020年4月25日

  • 更新日:

    2021年7月 9日

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