目次
- 1. 自転車のブレーキ音がうるさくなる原因
- 2. 買ったばかりの自転車のブレーキ音がうるさい原因は?
- 3. 自転車のブレーキの種類
- 4. 自転車のブレーキ音の解消方法・鳴きを止める方法|前輪
- 5. 自転車のブレーキ音の解消方法・鳴きを止める方法|後輪
- 6. 自転車のブレーキを調整する際の注意点!油は危険!
- 7. 自転車店にブレーキを点検・修理してもらうときの費用相場
- 8. 自転車のブレーキ音がうるさくなるのを防ぐ方法は?
- リムやシューに金属片やゴミといった付着物があれば取り除く
- シューの表面を紙やすりなどでこすり、ザラザラした状態にする
- リムの汚れを拭き取る
- 自転車店などで新しいシューを購入する
- 現在付いているシューを留めているネジを外す
- 現在付いているシューを取り外し新しいシューを取り付ける
1. 自転車のブレーキ音がうるさくなる原因

さっそく、自転車のブレーキ音が気になるときに考えられる原因をいくつか見ていこう。
ブレーキシューが摩耗した
長く乗り続けている自転車でブレーキ音が鳴るのが気になるときは、シューの摩耗が考えられる。シューとは、タイヤのリム(タイヤのゴムとチューブの内側の枠)に直接当たって減速させるゴムのような部品のこと。自転車に長年乗り続けていると摩耗し、シューの金属部分とリムが擦れ合うなどしてブレーキ音がすることがある。
ブレーキシューが硬化した
同じく、経年劣化によりシューが硬化してしまっている場合も、ブレーキ音がうるさくなることがある。
ブレーキシューに付着物がある
シューの、リムに当たるゴム部分に「金属片」といった異物が付着している場合も、ブレーキをかけるたびにリムと擦れ合ってブレーキ音が発生することがある。
リムとブレーキシューが接触する角度に問題がある
たとえば、何らかの原因でリム(ホイール)またはシューが変形した場合、正しい角度で当たらないことがある。リムまたはシューのいずれか、または双方の金属部分が擦れ合うと、ブレーキ音がすることがある。
そのほかにも原因はいくつも考えられる
シュー以外にもフレームの歪み、キャリパーの位置ずれ、ホイールの変形、固定部分のネジの緩みといったように、ブレーキ音はさまざまなことが原因で発生する。ブレーキは自転車の中でも非常に重要なパーツだ。原因を突き止められないときは、できるだけ早く自転車店に相談してほしい。
2. 買ったばかりの自転車のブレーキ音がうるさい原因は?

買ったばかりの自転車なのに「ブレーキ音が気になってしまう」というとき、どのような原因が考えられるのだろうか?
まだ馴染んでいないことが考えられる
たとえば「プー」といったブレーキ音がする場合、まだ馴染んでいないことが考えられる。新しいシューやリムの表面がきれいすぎて、滑ってしまうことがあるためだ。しばらく乗り込んであげることで解消するケースがほとんどなので、様子を見てみよう。
3. 自転車のブレーキの種類

自転車のブレーキにはさまざまな種類がある。代表的なものを覚えておこう。
バンドブレーキ(ハブブレーキ)
バンドブレーキは、ママチャリなど安価な自転車の後輪に採用されていることが多い。錆びやすく「キキー」といった高いブレーキ音を発するようになる。
キャリパーブレーキ/Vブレーキ(リムブレーキ)
ママチャリなどの前輪および、スポーツバイクの前後輪などに採用されていることが多いのがキャリパーブレーキ、マウンテンバイクなどに採用されていることが多いのがVブレーキだ。いずれもシューをリムに当てることで制動する仕組みである。
サーボブレーキ(ハブブレーキ)
バンドブレーキと同じドラム型でありながら、ブレーキ音が鳴ることがほとんどないといわれているのがサーボブレーキである。
ローラーブレーキ
やや高価ではあるが、シューをローラーで押し上げることで制動する仕組みで、やはり音鳴りがほとんどないといわれているのがローラーブレーキだ。
ディスクブレーキ
ブレーキシューでディスクを挟んで制動する。車やバイクなどのブレーキと同じ構造だ。ブレーキがかかりやすく、雨の日でも利きやすいといったメリットがある。
4. 自転車のブレーキ音の解消方法・鳴きを止める方法|前輪

自分でできる自転車のブレーキ音の解消方法は限られている。まずは前輪から説明していこう。
リムとシューを点検・掃除する
金属片などが付着していれば、クリーナーを使って取り除いておこう。クリーナーがなければ、油分のない台所用洗剤やクレンザーなどでもよい。
シューの角度調整をする
リムとシューが平行になっていたら、シューの後ろ側(後輪側)をペンチなどでほんのわずか広げよう。進行方向が狭く、後輪側が広いという「ハの字型」のイメージだ。広げる幅は0.5mmほどと本当にごくわずかなので、やりすぎないように気をつけてほしい。
逆にブレーキの利きが悪くなるおそれがあるためだ。不安な方は最初から自転車店に持ち込むことをおすすめする。
シューを交換する
シューの溝が減ってツルツル状態になっていたら、シューを交換しよう。作業が不安な方は、新しいシューを買うついでに自転車店に交換をおまかせしたほうが安心だ。
解消しないときは?
それでも解消しないときは、ホイールの歪みなど別の要因が考えられる。お伝えしたように自転車にとって、もちろんドライバーにとってもブレーキは安全走行に欠かせない非常に重要なパーツだ。無理にいじらず自転車店に持ち込んで見てもらおう。
5. 自転車のブレーキ音の解消方法・鳴きを止める方法|後輪

では、後輪のブレーキ音がうるさいときにできる解消方法はあるのだろうか?
基本的には前輪と一緒
スポーツバイクなどは、基本的にできることが前輪と同じである。上述した掃除や角度調整、交換といった方法を試して様子を見よう。
バンドブレーキのママチャリは自転車店で交換を
後輪にバンドブレーキを採用しているママチャリでブレーキ音が気になる場合、速やかに自転車店に持ち込んで交換してもらおう。バンドブレーキはどうしても錆びやすく、メンテナンスといった方法では解消できないためだ。
6. 自転車のブレーキを調整する際の注意点!油は危険!

自転車のブレーキ音を解消する方法をお伝えする前に、注意点を述べておこう。とくに「注油をすればブレーキ音が解消される」と思っている方はいささか注意が必要だ。
ディスクブレーキやリム、シューなどに直接注油しないこと
注油で解消するケースもあるかもしれない。だがディスクブレーキやリム、シューなどに直接油をさしてしまうと滑ってブレーキが利かなくなるおそれがある。大事故につながりかねないためくれぐれも気をつけてほしい。
パーツの脱着が必要な場合は自転車店にお願いすること
またパーツの脱着が必要になるケースも自転車店にお願いしたほうがよい。たとえばネジの締め付けが甘かった場合、走行中にシューが外れるといったトラブルを招くおそれがある。
7. 自転車店にブレーキを点検・修理してもらうときの費用相場

自転車のブレーキ音の原因が汚れなどでなければ自転車店に相談しよう。買ったばかりの自転車はしばらく乗ることでブレーキ音が解消されることもあるとお伝えしたが、それでも気になるときは一度見てもらったほうが安心だ。
調整なら無料〜500円程度、パーツ交換は300〜5,000円程度
自転車店に点検や修理・調整などを依頼した場合、調整で済めば無料〜500円程度、シューやワイヤーなどパーツの交換が必要な場合でも300〜5,000円程度で済むことがほとんど。別途、部品代が必要になることもあるが、頻繁にかかる費用ではないこと、なにより安全走行のためであることを考えれば決して高い費用ではない。
8. 自転車のブレーキ音がうるさくなるのを防ぐ方法は?

経年劣化などによりどうしてもブレーキ音が発生してしまうのは仕方がない。だがまったく何もしないよりは、以下のようなお手入れをすることで劣化を少しでも遅らせることはできるだろう。
こまめなメンテナンスが対策となる
リムやシューに付着している金属片やゴミなどをこまめに取り除くこと、汚れをクリーナーなどで拭き取ることが対策となる。ただし上述のようにママチャリの後輪などに使われているバンドブレーキは、一度音が鳴り出すと解消が難しい。
ストレスになるようであれば、ローラーブレーキやサーボブレーキなどを採用している自転車に買い替えるといったことも検討しよう。
結論
自転車のブレーキ音にはさまざまな原因がある。汚れなど簡単なものもあるが、ホイールの変形やキャリパーの位置ずれなど、慣れない方が自分で調整するには難しいものも多い。安全に走行するためにも、無理をせず自転車店にチェックしてもらおう。
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