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ガスコンロの設置は自分でできる?やり方と業者の費用の目安を解説!

ガスコンロの設置は自分でできる?やり方と業者の費用の目安を解説!

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年9月24日

ガスコンロの設置方法は種類によって異なる。設置ミスはガス漏れにもつながるので、まず正しい知識を身につけることから始めよう。この記事では、ガスコンロの基礎知識と種類別の設置方法を紹介する。資格が必要なのかという疑問への答えや注意点、業者に依頼する場合の費用相場と併せてまとめた。

  

1. ガスコンロの種類

ガスコンロは「ビルトインコンロ」と「テーブルコンロ」に分かれる。それぞれの特徴を解説しよう。

ビルトインコンロ

ビルトインコンロとは、キッチンに埋め込むタイプの一体型ガスコンロだ。ガス栓が台の下にあり、テーブルコンロと比較して見た目がスッキリとしている。段差が少なく掃除がしやすいのがメリットだ。また、機能が豊富なタイプのビルトインコンロも多い。

テーブルコンロ(ガステーブル)

グリル部と操作部が一体になっている、置くタイプのガスコンロ。ビルトインコンロより安く購入できるが、隙間が多いため掃除はしにくい。ガス栓がむき出しになっていて、交換が簡単なのが特徴だ。

2. ガスコンロの設置には資格が必要?自分でできる?

ガスコンロの設置は自分でできるのだろうか。ビルトインコンロとテーブルコンロに分けて紹介する。

ビルトインコンロの設置には資格が必要な場合がある

ビルトインコンロの設置にはガスの工事が必要だ。資格(ガス可とう管接続工事監督者)を保有していないと、施工できない。設置はもちろん、引っ越しの際に撤去して新居に持って行きたいときも、素人にはできないので専門業者などにお願いしよう。

テーブルコンロなら自分で設置できる

テーブルコンロは設置や撤去にあたって特別な資格を必要としない。コンロ台に置いたあとガス栓につなぐだけなので自分で設置でき、引っ越しの際にも持っていける。ただし、設置ミスがあると危険なので、正しい方法を確認しておくことが重要だ。

3. ガスコンロを設置する前の確認事項

ガスコンロを設置する前に確認しておくべき、3つのポイントをまとめた。ガスやゴム管、ガス栓について説明しよう。

ガスの種類

ガスには「都市ガス(12A・13A)」「プロパンガス(LPガス)」がある。設置にあたっては、ご家庭で使用しているガスの種類と、ガスコンロが対応しているガスの種類を両方とも確認しよう。相違があった場合はガスコンロを改めて購入することになる。なお、ガスの種類が不明なときは、ガス事業者に問い合わせて調べてもらおう。

ゴム管の種類

ゴム管は都市ガスが「白」、プロパンガスが「オレンジ」だ。いずれもJISマークが付いているものを選ぶことと、ゴム管止め(バンド)が付属していることを確認し、なければ買い足す。

また、内径には種類があるが、ガスコンロの接続に用いるのは「9.5mm」だ。設置に際して古いゴム管を使い回すのはおすすめできない。安全性の観点からも必ず新品を用意してほしい。

ガス栓の種類

ガス栓はどれも同じではない。「ホースエンド」「コンセント」という2つのタイプに分かれている。前者は、ガス栓とゴム管の接続部分の根元に「赤い線」が入っており、ゴム管をそのまま接続できる。一方、後者は赤い線が入っておらず、ゴム管をつなぐには専用の「ソケット」が必要だ。ソケットは別途購入するものなので、忘れないでおこう。

4. ガスコンロの設置方法|ガス栓が「ホースエンドタイプ」の場合

ガスコンロの設置方法は、ホースエンドタイプとコンセントタイプで違う。まずはガス栓がホースエンドタイプだった場合の、設置方法を紹介する。

用意するもの

  • ガス用ゴム管(ソフトコード)
  • ゴム管止め(バンド)
  • ハサミ(ゴム管が長い場合)

ゴム管の長さを調節する

まずはキッチンのガス栓とコンロ本体のガス栓までの距離を測って、ゴム管の長さを調節する。長い場合はハサミを使ってまっすぐカットしよう。長さに少しだけ余裕をもたせておくのがポイントだ。ただし、長すぎるとネジレや折れが発生するので、長すぎず短すぎずを意識してほしい。

ガスコンロとガス栓にゴム管を取り付ける

  • ガスコンロ本体のガス栓のキャップを外す
  • 赤い線が見えなくなるまでゴム管をしっかり差し込む
  • 「2」で差し込んだ部分を、ゴム管止めで固定する
  • キッチン側も同様に「1」〜「4」の手順で接続する

5. ガスコンロの設置方法|ガス栓が「コンセントタイプ」の場合

次はコンセントタイプの設置方法を説明する。ガスコンロを安全に設置するために、あらかじめチェックしておこう。

用意するもの

  • ガス用ゴム管(ソフトコード)
  • ゴム管止め(バンド)
  • ゴム管用ソケット
  • ハサミ(ゴム管が長い場合)

ゴム管の長さを調節する

ゴム管の長さを調整する方法は、ホースエンドタイプと同じだ。キッチンのガス栓とコンロ本体のガス栓までの距離を測って、まっすぐにカットする。長さに少しだけ余裕をもたせつつ、折れやネジレがないように調整しよう。

ゴム管にソケットを取り付ける

  • ゴム管に、ソケットに付属しているゴムキャップを通す
  • ソケットの根元までしっかりゴム管をはめ込む
  • ソケットの根元までゴムキャップをずらし、ソケットにふたをする
  • ソケットとガス管の接続部分を熱湯にさらし、収縮させて固定する
ソケットの種類によっては、熱湯にさらさないこともある。正しい接続手順は、商品のパッケージなどに記載されている方法を確認していただきたい。

ガスコンロとガス栓にゴム管を取り付ける

  • ゴム管の反対側にゴム管止めを通す
  • ガスコンロ本体のガス栓のキャップを外す
  • 赤い線が見えなくなるまでゴム管をしっかり差し込みゴム管止めで固定する
  • キッチンのガス栓に「カチッ」と音が鳴るまでソケットをはめ込む

6. 自分でガスコンロを設置する際の注意点

ガスコンロを自分で設置するときの注意点をまとめた。事前に確認して、トラブルの防止に役立ててほしい。

曖昧なまま作業を進めない

ガスやゴム管およびガス栓の種類、必要な部品など少しでも不明な点があるときは、曖昧なまま設置作業を進めず、必ずガス事業者やガスコンロの販売店などに確認をしてほしい。施工不良によるガス漏れといったトラブルを避けるためだ。賃貸にお住まいならオーナーや管理会社などでもいいだろう。

ソケットの接続不良によるガス漏れに注意する

ソケットを取り付ける際は、接続部分に無理な力がかからない形状のものを選ぼう。たとえばキッチンのガス栓の先に壁があり、ゴム管を取り付けるとグニャっと曲がってしまうというケースだと、接続不良によるガス漏れのリスクがある。L字型のソケットにするなどして、回避しよう。

ゴム管とガスコンロ、ガス栓を正しく接続する

ホースエンドなら「赤い線が隠れているか」、コンセントなら「カチッと音が鳴ったか」など、正しく接続されていることを最後にもう一度確認してほしい。正しく接続されていないなら、もう一度やり直す必要がある。

ゴム管は使い回ししない

古いガスコンロに付属していたゴム管は新品を用意する。長さが足りなかったり劣化していたりといった可能性があるため、使い回しは避けよう。

賃貸物件にガスコンロを設置する際の注意点は?

すでにガスコンロが設置されている賃貸だと、自由に交換はできない。このような既存設備を交換したいなら、管理会社などに相談しよう。なお、もともとガスコンロがないならそのまま設置してもOKだ。

また、使っていたガスコンロを持っていく場合、ガスやガス栓の種類が異なることがある。都市ガスやプロパンガスなど、ガスの種類が違うと使えないので注意。ガス栓の種類によっても接続方法が異なるので、こちらもあらかじめ確認しておこう。

7. ガスコンロの設置をガス会社などの業者に依頼したときの費用

ガスコンロの設置にかかる費用の目安を解説する。ビルトインコンロとテーブルコンロでそれぞれ紹介しよう。

ガス会社や引っ越し業者などに依頼できる

ガスコンロの設置は、ガスコンロを取り扱っているリフォーム会社やホームセンターに依頼できる。ガス会社でも対応しているので、問い合わせてみよう。なお、家電量販店でビルトインコンロを購入した場合、設置工事をしてもらえるケースがあるので確認してほしい。

また、新居にガスコンロを持っていくときは、引越し業者に依頼する方法がある。オプションサービスとして提供していることが多いので、見積もりのときに相談してほしい。ガス開栓のときガス会社に有料で依頼するのもおすすめだ。

ガスコンロの設置を業者に依頼したときの費用の目安

テーブルコンロの設置にかかる費用だが、業者によって異なるものの、おおよそ数千円〜1万円ほどが相場になる。それほど高額というわけではないので、安全のためにも業者へ依頼することも検討しよう。

また、ビルトインガスコンロの設置費用は2万円くらいが相場だ。ビルトインオーブンを一緒に設置する場合は5万円ほど。このように条件や設備で追加料金が発生することがあるので、見積もりで確認してほしい。

8. ガスコンロの設置は慎重に!不安があれば業者にお願いしよう

ガスコンロは「ビルトインコンロ」と「テーブルコンロ」の2種類ある。ビルトインコンロの設置には資格が必要だが、テーブルコンロなら自分でも設置が可能だ。ただし、ガス漏れなどの危険もあるので慎重に設置しよう。

まずガスとゴム管の種類など確認事項をチェックしてから作業する。ガス栓がホースエンドタイプとコンセントタイプかによって設置方法が違うため、確認しておこう。自分で設置するのが不安なら、業者に頼むのがおすすめだ。

結論

テーブルコンロなら自分でも設置できる。ホースエンドタイプとコンセントタイプ、それぞれの設置方法をチェックしよう。接続不良がないかチェックする、ゴム管は使い回さないなど、注意点と併せて確認しておきたい。また、自分で接続する自信がないときや、ビルトインコンロの場合は業者に依頼しよう。費用相場も紹介したので参考にしてほしい。
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  • 公開日:

    2020年4月29日

  • 更新日:

    2021年9月24日

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