1. 自転車のベルは義務。ただし違法行為に問われることも

公道を走行する自転車には、ベルを取り付ける義務がある。まずはその根拠を見ていこう。
自転車のベルが義務である根拠
たとえば、東京都道路交通規則第8条(9)では、警音器(つまりベル)が整備されていない自転車は、運転してはいけないと定めている。
自転車にとってのベルは車でいうクラクションだ。たとえば自転車で山道を走行中「警笛鳴らせ」の標識を見かけたら、ベルを鳴らす必要がある。歩行者がいきなり飛び出してきた際など、危険回避のためにやむを得ずベルを鳴らすケースもある。
こうしたことからも、ベルがない自転車で公道を走行すること自体、違法行為に問われる可能性が高いと言えるだろう。だが、自転車のベルが違法行為に当たると想定されるケースは、それだけではない。
自転車にとってのベルは車でいうクラクションだ。たとえば自転車で山道を走行中「警笛鳴らせ」の標識を見かけたら、ベルを鳴らす必要がある。歩行者がいきなり飛び出してきた際など、危険回避のためにやむを得ずベルを鳴らすケースもある。
こうしたことからも、ベルがない自転車で公道を走行すること自体、違法行為に問われる可能性が高いと言えるだろう。だが、自転車のベルが違法行為に当たると想定されるケースは、それだけではない。
「邪魔だ」も違法行為に問われる?
たとえば道路交通法では「自転車が歩行者の通行の妨げになるときは、(自転車側が)一時停止しなければならない」としている。つまり、自転車で走行中、前を行く歩行者に対して「邪魔だ」という意味でベルを鳴らした場合、その行為自体が違法に問われることがあるというわけだ。
自転車のベルを鳴らすのはいつ?
では、自転車のベルを鳴らすのはいつなのか?大きく「標識などで指示されているとき」と「危険回避のためにやむを得ないとき」に分けられる。
どの程度が「危険の回避」に相当するのか、捉え方は人それぞれで、さまざまなケースが想定されるため非常に難しい問題だ。だが、むやみにベルを鳴らすのだけは控えたほうがいいだろう。
どの程度が「危険の回避」に相当するのか、捉え方は人それぞれで、さまざまなケースが想定されるため非常に難しい問題だ。だが、むやみにベルを鳴らすのだけは控えたほうがいいだろう。
2. 自転車のベルだっておしゃれにしたい!種類や選び方は?

公道を走行する自転車には、ベルを取り付ける義務があることは分かった。ところでそのベルだがカッコ悪い、ダサいなどと感じたことはないだろうか。
おしゃれなベルも多い
実は、自転車のベルはさまざまな種類が販売されており、おしゃれなものを後付けすることもできる。古くなって錆びてしまったベルを取り付けている方も、この機会に新しいベルを探してみるといいだろう。
自転車のベルの種類と選び方
- お使いの自転車(主にハンドル)に対応しているか
- 工具がなくても取り付けできるか
- 音量はどれくらいか
- 音質はどういったものか
- 付帯機能はあるか
自転車のベルを選ぶときは、こうした点をチェックしておこう。昔ながらのまさに「ベル」そのもののタイプや「ホーン」タイプなど、種類は豊富にある。
同じベルでもチリンチリンと鳴らすもの、充電式で音色を選べるもの、大音量で緊急時のアラームになるもの、付帯機能として、コンパスや温度計が付いているものもある。選んでみると、意外に面白いのではないだろうか?
同じベルでもチリンチリンと鳴らすもの、充電式で音色を選べるもの、大音量で緊急時のアラームになるもの、付帯機能として、コンパスや温度計が付いているものもある。選んでみると、意外に面白いのではないだろうか?
3. 自転車のベルのおすすめ3選を紹介

最後に、個性的な自転車のベルを3つ紹介しよう。ほかにもさまざまなベルが販売されているので、ぜひ自分好みのベルを見つけてほしい。
扇工業「ヒビキベル」
見た目は昔ながらの自転車のベルといった感じだが、高級感あふれる真鍮製というのが特徴だ。取り付けはネジを緩めてハンドルにはめ込み、ネジを締めるだけ。ハンドル径22.2mmおよび25.4mmの自転車に合う。
東京ベル製作所「TB-NC1 ミニコンパス」
コンパス一体型のベル。わずか29gと軽量で、レバーの位置は360°設定できる。ベル部分の素材はアルミで、ハンドル径22mmおよび25.4mmの自転車に取り付けできる。カラーラインナップも豊富だ。
ダイアテック「KNOG Oi」
ベルに見えない洗練されたデザインが魅力のOi(オイ)。半円形ではなくハンドルに巻きつけるようなスタイルがおしゃれ。ラージサイズは23.8mm(with shim)、25.4mm、26mm、31.8mm、スモールサイズは22.2mmのハンドル径に対応している。
結論
公道を走る自転車はベルの取り付けが必須だ。付いていない方はぜひこの機会に取り付けよう。また、ベルはむやみやたらに鳴らさないように心がけよう。おしゃれなベルを取り付ければ、いつものサイクリングがより楽しいものになるかもしれない。