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肥料や消臭剤、除湿剤など、使いみち豊富なコーヒーかすの活用方法

肥料や消臭剤、除湿剤など、使いみち豊富なコーヒーかすの活用方法

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年7月26日

コーヒーの粉をフィルターに入れてお湯を注いだあとの残りかすだが、実は日常のあらゆる場面で活用できることをご存じだろうか?コーヒーかすは、消臭、除湿剤として役立つほか、植物の肥料や虫除け、乾燥させたものをピンクッションの中身として活用することができる。それでは各方法を紹介しよう。

  

1. コーヒーかすを消臭や除湿剤として活用

コーヒーの芳香には、リラックスしているときに現われる脳波の「α波」を増加させる効果がある。気分が落ち込みやすくストレスを感じやすい梅雨の時期にはもってこいの飲み物だ。そしてコーヒーを淹れたあとの残りかすも、そのまま捨てるのはもったいない。ジメジメした梅雨の時期などにもうひと働きさせてみようではないか。

コーヒーのかすの優れた脱臭効果を利用して消臭剤を作ろう

コーヒーかすの脱臭効果は非常に優れており、活性炭と比べて、コーヒーかすのアンモニア吸収率は約5倍という結果も出ている。コーヒーかすの多孔質な構造や分子構造によりアンモニアを捕捉し、しっかりと吸着させ中和させる働きがある。

消臭剤の作り方は、いたって簡単だ。

1.抽出後のコーヒーかすを天日干しにし、サラサラになるまでしっかりと乾燥させる。2.不織布でできたお茶パックなど、目の細かい袋に入れて口を紐などでしっかりと縛り、閉じる。それを冷蔵庫や靴箱に入れておく。
※乾燥させずに水分を切って小皿などに置いておくだけでもよい。

コーヒーかすで作った消臭剤は天然成分100%で、化学物質が一切含まれていないのもうれしい点だ。アンモニアなどいやなにおい成分を消しつつ、同時に湿気も取ってくれる。玄関先や食器棚、トイレなど、家じゅうのにおいが気になるところに置いておこう。置くときの目安量としては、1㎡あたり2~3個程度。乾燥させずにそのままの状態ならば2~3日で、乾燥させたものであれば大体1か月を目安に取り換える。

2. コーヒーかすを肥料や防虫剤として活用

コーヒーかすの分子レベルの構造を利用し、そのほかの肥料と混ぜて熟成することで、植物の肥料になる。土のコンディションをよくするために不可欠な微生物の生育促進につながるともいわれている。

コーヒーかすで肥料を作る際は、「100%コーヒーかすの土にしない」「コーヒーをそのまま土に埋めない」という2点に注意しながら行おう。

その理由としては、抽出し終わったかすに栄養分はないこと、そしてコーヒーかすをそのまま土に混ぜると土中の窒素量が減り、植物の成育を妨げてしまう場合があることがあげられる。

肥料を作る際のポイントは以下のとおりだ。
・コーヒーかすに腐葉土や米ぬかを混ぜ込む。
・「腐葉土:米ぬか」は「5:3」の割合で混ぜる。
・混ぜたものは、タオルや古布などで覆い、通気性がよく雨などに濡れない場所を選んで保管する。
・1日1回シャベルで混ぜながら、空気を入れ込む。コーヒーかすは毎日混ぜ込まなくてもよいが、1日あたり500gを上限とする。微生物発酵を促すため、3か月程度、できれば毎日継続する。

コーヒーかすの肥料が発酵完了するまで3か月程度かかるので、苗植えや種まきはそれ以降に行おう。

3. コーヒーかすを虫除けとして活用

虫はコーヒーのにおいを嫌うといわれている。コーヒーのかすを下駄箱の隅や勝手口、家の周りにまいたり、小皿に盛っておいたりすると、ゴキブリや小さな虫の侵入を防ぐ効果がある。

また夏場のキャンプなどでは、耐熱小皿などにコーヒーかす(乾燥させたもの)をのせ、火をつけて煙を発しておくと「蚊取り線香」代わりになり虫除けになるようだ。

コーヒーかすはじわじわと燃えていき、食パンが焦げたような臭いと煙が立ち上る。火を使うので、屋外での使用を推奨する。また小さなお子さんやペットから遠ざけるよう注意しよう。

4. コーヒーかすをピンクッションとして活用

乾燥させたコーヒーのかすを詰め物として利用する方法もある。今回は裁縫などでよく使われるピンクッションへの利用方法を紹介する。

コーヒーのかすには金属のさび止め効果がある!?

コーヒーのかすをピンクッションの詰め物に使う理由の一つに、コーヒーにはもともと油分が含まれており、そのカスにも油分が残っていることがあげられる。その油分が金属の錆びを防いでくれるのだ。ほんのりコーヒーの香りがただようステキなピンクッションは、プレゼントなどにもいいかもしれない。

ピンクッションに詰める際も、コーヒーかすをよく乾燥させることをお忘れなく。
コーヒーのかすが飛び出すおそれがあるので、ピンクッションを作る際は、できるだけ目の細かい布を使おう。

結論

コーヒーのかすは分子構造や性質から消臭や除湿効果が期待できることや、発酵させて土に混ぜ込むとよい肥料になることがわかった。また、コーヒーの香りに虫除け効果があることや、コーヒー自体に含まれる油分が金属の錆び防止になり、ピンクッションの詰め物に適しているなど、コーヒーかすが大いに活用できることがわかった。
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  • 公開日:

    2020年4月19日

  • 更新日:

    2021年7月26日

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