1. 空気の入れ替えのメリット

空気の入れ替えを意識的に行うと、いろいろなメリットがある。エアコンに頼りがちの現代だが、積極的に空気の入れ替えをしよう。
新鮮な空気を入れてリフレッシュ
空気の入れ替えで一番先にイメージするのは、新鮮な空気を取り込むことだろう。人間の呼吸によって二酸化炭素が排出され、その濃度が密閉された室内で高まると脳の働きも鈍くなる。
空気の入れ替えをしてリフレッシュしようというのは、決して気分だけの問題ではない。集中できないときなど、積極的に空気を入れ替えて新鮮な空気を取り込むようにしよう。
空気の入れ替えをしてリフレッシュしようというのは、決して気分だけの問題ではない。集中できないときなど、積極的に空気を入れ替えて新鮮な空気を取り込むようにしよう。
空気中のハウスダスト・ウイルスを排出する
適切に空気の入れ替えを行えば、部屋に潜んでいるハウスダスト・ウイルスを排出できるメリットがある。
ウイルスやハウスダストは軽いため、空気中を浮遊しやすい。人の動きによって部屋中を移動する。空気の入れ替えをしなければ、くしゃみや咳でウイルスの濃度が高まることになる。
ウイルスやハウスダストは軽いため、空気中を浮遊しやすい。人の動きによって部屋中を移動する。空気の入れ替えをしなければ、くしゃみや咳でウイルスの濃度が高まることになる。
結露の防止
冬に暖房を使ったり調理をしたりすると外気温との差が大きくなり、窓などに結露が発生する。この結露を放置しておくと、カビの原因になり、壁紙や床、畳、家そのものの建材を傷めてしまうことになる。結露で発生したカビは、ダニのエサにもなるためダニの大量発生にもつながってしまう。
空気の入れ替えを定期的に行うことで、室内の湿気を含んだ空気と外の乾燥した空気とを入れ替えることができるので結露を防止できる。
空気の入れ替えを定期的に行うことで、室内の湿気を含んだ空気と外の乾燥した空気とを入れ替えることができるので結露を防止できる。
2. 空気の入れ替えのデメリット

部屋がずっと密閉状態にあるといろいろなトラブルも起こる。しかし、なかなか実行されないのはデメリットもあるからだ。
季節によるデメリット
現代は、ほとんどのオフィスや家でエアコンを使用しているだろう。とくに暑い夏場、寒い冬場にはエアコンなしの暮らしは考えられないという方も多いだろう。
部屋の温度と外気との温度差があればあるほど、空気の入れ替えを行うたびに室内の温度が快適なものではなくなってしまうというデメリットがある。
さらに、花粉が飛び交う季節になると、空気の入れ替えで開けた窓から、外を舞う花粉が部屋の中にまで入り込んで、花粉症の症状が悪化するというデメリットもある。
部屋の温度と外気との温度差があればあるほど、空気の入れ替えを行うたびに室内の温度が快適なものではなくなってしまうというデメリットがある。
さらに、花粉が飛び交う季節になると、空気の入れ替えで開けた窓から、外を舞う花粉が部屋の中にまで入り込んで、花粉症の症状が悪化するというデメリットもある。
3. 空気の入れ替え時間と頻度

空気の入れ替えを実際に行う場合、入れ替え時間と頻度はどれくらいが適切なのだろうか。
理想的な空気の入れ替え頻度とは
理想的な空気の入れ替え頻度は、2時間に1度といわれている。また、空気の入れ替えに適したタイミングは季節によって違ってくる。できるだけ外の空気が乾燥している時間帯に行おう。
たとえば、春から夏にかけてはお昼から夕方4時くらい。秋から冬にかけてはお昼から2時くらいまでに一度空気の総入れ替えをするといい。
たとえば、春から夏にかけてはお昼から夕方4時くらい。秋から冬にかけてはお昼から2時くらいまでに一度空気の総入れ替えをするといい。
空気の入れ替えに要する時間はどれくらい?
空気の入れ替えで窓を開ける時間はどれくらいが適当なのだろうか。とくに暑い夏や寒い冬など、長時間窓を開けっぱなしにするのは苦痛でもある。
実は、効率的な空気の入れ替えができれば、部屋の広さが6~8畳程度なら5分で空気の入れ替えができてしまう。部屋の大きさによっても違ってくるが、5分ならそれほど負担にもならないのではないだろうか。
実は、効率的な空気の入れ替えができれば、部屋の広さが6~8畳程度なら5分で空気の入れ替えができてしまう。部屋の大きさによっても違ってくるが、5分ならそれほど負担にもならないのではないだろうか。
4. 効率的な空気の入れ替え方法

空気の入れ替えは、ただ窓を開ければいいというものではない。効率的に入れ替えをする方法があるので、ぜひ覚えておこう。
開ける窓は対角線上にある2か所
1か所の窓を全開にしても、部屋の空気の入れ替えはそれほど激しく起こらない。空気に流れを作るためには入り口と出口を作る必要がある。そこで効率的なのが対角線上に位置する窓を開けることだ。
窓を開けるときに、とにかく「全開に」と考えていないだろうか。窓は入り口は「狭く」、出口は「広く」が鉄則だ。空気は入るときは小さな隙間の方が勢いがいい。出口を広くすることで部屋の中のウイルスやハウスダストをたくさん排出することができる。
窓を開けるときに、とにかく「全開に」と考えていないだろうか。窓は入り口は「狭く」、出口は「広く」が鉄則だ。空気は入るときは小さな隙間の方が勢いがいい。出口を広くすることで部屋の中のウイルスやハウスダストをたくさん排出することができる。
窓の高低差を利用する
アパートやマンションなどで対角線上に窓がないという場合、窓の高低差を利用した「温暖差換気」をしよう。空気は温度が高いと上昇し、低いと下に降りてくるという性質を利用した方法だ。
下にある窓から冷たい空気を取り込んで、上にある窓から部屋にこもった暖かい空気を排出して空気の入れ替えを行う。
下にある窓から冷たい空気を取り込んで、上にある窓から部屋にこもった暖かい空気を排出して空気の入れ替えを行う。
結論
エアコンの効いた部屋で快適に過ごしていると、ついつい空気の入れ替えを忘れてしまう。しかし、空気の入れ替えにはメリットがたくさんある。短時間で効率的に空気の入れ替えをして、健康面、衛生面とともによい空間をつくり、心身のリフレッシュを心掛けよう。