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脚立の使い方を再確認!跨ぐのはNG?踏みざんは何段目が正しい?

脚立の使い方を再確認!跨ぐのはNG?踏みざんは何段目が正しい?

投稿者:ライター 渡辺恵司 (わたなべけいじ)

2020年5月20日

脚立は身近で便利な道具だが、毎年のように命を落とす方が出ている。なんとなく使っていた方は、ここで一度、脚立の正しい使い方を学んでおこう。正しい使い方と注意点、脚立をはしごにする際の使い方などを解説していく。

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1. 脚立の正しい使い方を知っておくことの重要性

脚立は手軽に使える。とくに教わることをしなくても、自分で組み立てて使うことができてしまうため「転落」「墜落」といった怖さを感じにくい道具とも言えるだろう。だが脚立には正しい使い方がある。その使い方を誤ると思わぬ事故やケガのおそれがあるため注意が必要だ。

脚立が関わる事故は意外に多い

厚生労働省の資料(※1)によれば、平成23〜27年に起こった墜落および転落災害の原因(5年平均)でもっとも多かったのは「はしご等(脚立、作業台など含む)」だ。4日以上休業した被災労働者数20,186人のうち、脚立を含むはしご等からの墜落・転落は4,535人(約23%)と、ほぼ1/4を占めている。これは、トラックや階段・桟橋などからの墜落・転落よりも多い数字だ。

毎年のように死亡者も

さらに同じ5年の間、毎年のように30人近くの方が脚立を含むはしご等からの墜落や転落により命を落としている。そのすべてが、脚立の使い方が誤っていたことが原因とは限らない。安全対策を講じていた中での不慮の事故などもあるだろう。だが使い方が誤っていれば、当然ながら墜落や転落などのリスクは高くなる。今まで運よく無事だった方も、この先も大丈夫だという保証はない。ケガはもちろん、命を守るためにもいま一度、脚立の正しい使い方を確認しておこう。

2. 意外と知らない!脚立の正しい使い方と注意点

脚立の正しい使い方と、注意点(NGな使い方)を見ていこう。

脚立の正しい使い方

■作業面に対して踏みざんが平行になるように設置する
「踏みざん=ふみざん」とは、足を置く部分のこと。組み立てた際に最上部にくる踏みざんは「天板」と呼ぶ。たとえば作業する壁に対し、踏みざんや天板は平行に設置するのが正しい使い方だ。

■開き止めは「確実に」ロック
開き止め金具は天板のすぐ下に付いている。ロックが不十分では作業中に閉じる(開く)などし、大変危険だ。たとえ低所作業だったとしても油断せず、確実にロックしてほしい。

■2段目または3段目の踏みざんに立つ
脚立は、天板ではなく上から2段目の踏みざんに足を揃えて立つのが正しい使い方だ。ただし、脚立の高さが2mを超えるときは上から3段目の踏みざんに立つといった使い方が正しいので覚えておこう。

■体を安定させる
2段目または3段目の踏みざんに立ったら、体(足)を天板や踏みざんなどに当てて、体を安定させた状態で作業をしよう。

■ヘルメットを着用する
万が一墜落や転落をしても、ヘルメットがあれば頭を守れる確率が高くなる。アリとナシでは大違いだ。ヘルメットも必ず忘れずに着用してほしい。

脚立を使う際の注意点

・天板には立たない、座らない
・脚立に跨がらない
・上を向く作業はしない
・身を乗り出すような作業はしない
・耐荷重を必ず確認し、オーバーしない

上記は、脚立のNGな使い方の例だ。天板に乗ったり座ったり、あるいは脚立に跨ったりすると、バランスを崩すおそれがある。同じように、上を向く作業や身を乗り出しての作業も、バランス感覚を失うおそれがあるため絶対に避けよう。

そのほか、脚立の設置に関する注意点もある。たとえば滑りやすい場所、やわらかい地面、傾斜や段差がある場所などへの設置はやめておこう。

3. 脚立をはしごにするときの正しい使い方

最後は、脚立を伸ばしてはしごにするときの正しい使い方だ。適切な角度があることを知らない方は意外と多いのではないだろうか?少しでも墜落や転落のリスクを減らすためにも、脚立をはしごにするときの使い方もしっかり覚えておこう。

脚立をはしごにするときの使い方

■開き止めは「確実に」ロック
はしごとして使う際も、開き止め金具は確実にロックしておこう。

■立てかけたときの角度を守る
脚立の支柱などにラベルが貼ってあるので確認してほしい。そこには「75度」「このラインを垂直にする」「このラインを水平にする」などと書かれているはずだ。角度が不適切では破損などのおそれがあるため、必ず守ってほしい。

■表面で使用する
脚立には裏面と表面がある。裏面を使ってしまうと不安定になり破損するおそれもあるので気をつけよう。

■必ず2人以上で作業に当たる
はしごとして使うときは、大人の補助者にはしごを支えてもらおう。補助者は、両手でしっかり脚立を支えることも忘れずに。

■ヘルメットを着用する
はしごを使った場合、より高い場所での作業になることが多い。ヘルメットも必ず着用しよう。

■水平な地面と踏みざんを並行にする
はしごは、水平な地面にまっすぐに立てるのが正しい使い方だ。つまり地面と踏みざんが並行になり、支柱と地面は90°になる。

ほかにも、商品のパッケージなどに記載された使い方や注意点があれば、必ず守ろう。また、はしごとして使う際も滑りやすい場所などへの設置はNGだ。高さが足りないからと、台の上にはしごを立てるといった方法も危険なので絶対に避けてほしい。

結論

脚立は便利で手軽だが、一歩間違えば大ケガどころか命を落としてしまうおそれもある道具だということを、改めて認識しておこう。「低所作業だから」「慣れているから」といった油断は禁物だ。意識することで回避できるリスクがあるのだから、できる限り減らしていこう。
(参考文献)
※1:厚生労働省「はしごや脚立からの墜落・転落災害をなくしましょう!」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/170322-1.pdf
  

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