1. 自転車の空気圧の「単位」と意味

自転車のタイヤは、メーカーや太さなどによって適正とされる空気圧が異なる。通常、自転車のタイヤの側面に、その空気圧が表示されている。少々厄介なのが、空気圧を表す単位だ。
主な空気圧の単位と意味
自転車の空気圧には「psi」「bar」「kpa」「kgf / cm2(平方センチメートル)」などの単位がある。それぞれ、どういった違いがあるのかを簡単に説明しておこう。
■psi
ロードバイクなどに多く用いられる単位で、「ポンド・スクエア・インチ(1平方インチあたりにかかる圧力=ポンド」の略。
■bar
同じく圧力の単位を表す「バール」の略で、マウンテンバイクといった太いタイヤ、車のタイヤなどに多く使われている。
■kpa
国際単位に基づく空気圧表示で「キロパスカル」の略。自転車には少ない表示だが、1m2(平方メートル)につき1ニュートンの力が働く圧力を意味する。
■kgf / cm2
ママチャリといった、いわゆるシティーサイクルに多く用いられる単位がこちら。kgfは「キログラムフォース」の略である。
このように、ひと口に「空気圧」といっても単位が異なる。たとえば
【2.0 kgf / cm2】=【28psi】=【200kpa】=【2.0bar】
といったように、数値も変わってくるため少々厄介かもしれない。ただし、自転車のタイヤに記載されている空気圧の単位は「psi」または「bar」である場合が多いので、少なくともその2つの単位を覚えておくといいだろう。
■psi
ロードバイクなどに多く用いられる単位で、「ポンド・スクエア・インチ(1平方インチあたりにかかる圧力=ポンド」の略。
■bar
同じく圧力の単位を表す「バール」の略で、マウンテンバイクといった太いタイヤ、車のタイヤなどに多く使われている。
■kpa
国際単位に基づく空気圧表示で「キロパスカル」の略。自転車には少ない表示だが、1m2(平方メートル)につき1ニュートンの力が働く圧力を意味する。
■kgf / cm2
ママチャリといった、いわゆるシティーサイクルに多く用いられる単位がこちら。kgfは「キログラムフォース」の略である。
このように、ひと口に「空気圧」といっても単位が異なる。たとえば
【2.0 kgf / cm2】=【28psi】=【200kpa】=【2.0bar】
といったように、数値も変わってくるため少々厄介かもしれない。ただし、自転車のタイヤに記載されている空気圧の単位は「psi」または「bar」である場合が多いので、少なくともその2つの単位を覚えておくといいだろう。
不明なときは確認を
お使いの自転車のタイヤを見ても適正な空気圧が分からない、表示が見つからないといった場合は、タイヤのメーカーのHPあるいは自転車店などに確認しておこう。
2. 自転車の空気圧が「適正」であることの大切さ

「自転車のタイヤごとに適正とされる空気圧がある」とお伝えしたが、適正であることの重要性もあわせて覚えておいてほしい。
空気圧の過不足が招くリスク
空気圧が高すぎた場合、自転車が軽くなってスピードが出やすくなる。だが、ポンポン跳ねるような感じで乗り心地が低下したり、地面と接する面が少なくなり安定性が低下したりすることがある。
それだけならまだしも、最悪の場合タイヤが外れたり、チューブが破裂(バースト)したりする危険性もある。
逆に、空気圧が低すぎても問題だ。地面と接する面が多くなり、自転車が重くなったりスピードが出しにくくなったりする。
また、段差などを降りたときにタイヤが異常に凹み、タイヤの両サイドがリム(タイヤとチューブの内側にある金属部分)に触れるなどしてパンクを引き起こすこともある。
このように、空気圧は高すぎても低すぎてもリスクがある。自転車を安全に乗るためにも、空気圧は適正に保つべきだろう。
それだけならまだしも、最悪の場合タイヤが外れたり、チューブが破裂(バースト)したりする危険性もある。
逆に、空気圧が低すぎても問題だ。地面と接する面が多くなり、自転車が重くなったりスピードが出しにくくなったりする。
また、段差などを降りたときにタイヤが異常に凹み、タイヤの両サイドがリム(タイヤとチューブの内側にある金属部分)に触れるなどしてパンクを引き起こすこともある。
このように、空気圧は高すぎても低すぎてもリスクがある。自転車を安全に乗るためにも、空気圧は適正に保つべきだろう。
3. 自転車の空気圧の「見方」と入れる「タイミング・頻度」

ここまでをまとめると「自転車はタイヤごとに適正とされる空気圧がある」「安全に自転車に乗るには適正な空気圧であることが重要」となる。では、空気圧はどのように見れば(測定すれば)よいのだろうか?最後に、その方法や空気を入れる頻度などをお伝えしていこう。
ロードバイク、マウンテンバイクなどの空気圧の見方と充填の頻度
こうした自転車に用いられているバルブ(タイヤの内側の空気を入れる口)は「仏式」「米式」がほとんどだ。
「仏式」「米式」には、空気圧を測定するメーターなどが付いている。つまり、そのメーターを見ながらタイヤごとの適正な空気圧に近づければよいというわけだ。
ロードバイクやクロスバイクなら週1回、マウンテンバイクなら2週に1回を目安に充填しよう。
「仏式」「米式」には、空気圧を測定するメーターなどが付いている。つまり、そのメーターを見ながらタイヤごとの適正な空気圧に近づければよいというわけだ。
ロードバイクやクロスバイクなら週1回、マウンテンバイクなら2週に1回を目安に充填しよう。
シティーサイクル(ママチャリ)などの空気圧の見方と充填の頻度
ママチャリなどのバルブには「英式」が用いられていることが多く、空気入れに空気圧を測定するメーターが付いていることはほとんどない。
見方としては、英式バルブを米式バルブなどに変換するアダプターを装着し、メーターが付いた空気入れで空気圧をチェックする方法がひとつ。
それが難しいときは、あくまで手先の感覚になってしまうが【手でタイヤをグッと押したときに少しだけ凹む程度】を目安にしよう。もちろん、心配な方は自転車店などで確かめてもらうほうが安心だ。
なおシティーサイクルの場合、空気の充填は2週に1回程度が目安となる。
見方としては、英式バルブを米式バルブなどに変換するアダプターを装着し、メーターが付いた空気入れで空気圧をチェックする方法がひとつ。
それが難しいときは、あくまで手先の感覚になってしまうが【手でタイヤをグッと押したときに少しだけ凹む程度】を目安にしよう。もちろん、心配な方は自転車店などで確かめてもらうほうが安心だ。
なおシティーサイクルの場合、空気の充填は2週に1回程度が目安となる。
結論
自動車やバイクの空気圧と同じように、自転車も空気圧が重要な役割を果たす。破裂やパンクといったトラブルに発展すれば修理代がかかるだけでなく、事故やケガといったリスクも生じるため大変危険だ。これを機に、タイヤの正しい空気圧に対する意識を持ってほしい。