1. リチウムイオン電池とは?寿命はどれくらい?

リチウムイオン電池とは
リチウムイオン電池は、スマホやノートパソコン、タブレットなどモバイル製品のほか、一部ハイブリッドカーのバッテリーとしても用いられている。
「スマホのバッテリーの寿命」は、つまり「リチウムイオン電池の寿命」のことだ。
リチウムイオン電池の+(プラス=正極)には「リチウム金属酸化物」が、−(マイナス=負極)には「炭素材(グラファイトなど)」が用いられている。エネルギー密度や電圧が高いため、小型化しても多くの電力を蓄えられるのが特徴だ。
「スマホのバッテリーの寿命」は、つまり「リチウムイオン電池の寿命」のことだ。
リチウムイオン電池の+(プラス=正極)には「リチウム金属酸化物」が、−(マイナス=負極)には「炭素材(グラファイトなど)」が用いられている。エネルギー密度や電圧が高いため、小型化しても多くの電力を蓄えられるのが特徴だ。
リチウムイオン電池の寿命
身近なスマホを例に、リチウムイオン電池の寿命について解説する。スマホを100%まで充電したはずなのに、新品の頃のように長持ちしないという症状は多くの方が経験しているだろう。一般的に、リチウムイオン電池は1年半〜2年程度で劣化が目立ち、寿命に近づいていくと考えておこう。ただし、使い方や充電の頻度などによってもっと短くなったり、長くなったりもする。
2. リチウムイオン電池の寿命を縮める使い方

1年半や2年ももたないという方は、無意識にリチウムイオン電池の寿命を縮めてしまう使い方をしているかもしれない。
満充電で保存する
リチウムイオン電池の品質・性能は向上しているため昔ほどではないが、それでも満充電(100%充電された状態)のままケーブルに接続していると、寿命を縮める要因になりかねない。
バッテリー切れのまま放置する
バッテリーが0%になった状態を過放電と言うが、満充電で充電し続けるのと同じように、過放電で長期間放置した場合も劣化が進み、寿命を縮める原因になりかねない。
高温下で充電・使用する
リチウムイオン電池は熱に対してデリケートだ。一般的にリチウムイオン電池の温度が45℃を超えると劣化すると言われている。周囲の温度が高い場所で充電する、バッテリーが熱を持っている状態で充電するといったことは避けたい。
3. リチウムイオン電池の寿命を延ばすコツ

リチウムイオン電池の寿命を縮める使い方を避けることが、寿命を延ばすコツだが、それ以外にもいくつかポイントがある。
充電回数と寿命
0%から100%に充電し、さらに0%まで使い切った状態を1回とすると、リチウムイオン電池の充電サイクルは300〜500回と言われている。ただ、毎日100%から0%まで使い切ることはあまりないため、おおよそ500回程度を目安にするといいだろう。
充電のタイミング
0%になってから充電したほうがいいという情報も一時期流れたが、前述のようにスマホを例にすると、20〜80%で最も良いパフォーマンスが発揮される。満充電後は10%を下回ってから充電すれば十分間に合うが、できれば20〜80%でキープしておくといいだろう。
充電器は純正品を使う
メーカーの純正品ではなく、安価で質が悪い社外品の充電器を使っていると、リチウムイオン電池が高温になるなどの悪影響も考えられる。純正品を用いるようにしよう。
長期保存は50%を保つ
長期間使用しない場合、電源を切ると思うが、その状態でも放電はされる。過放電はリチウムイオン電池の寿命を縮める可能性があるため、長期間保存する際は50%前後でキープできるよう、心がけよう。
4. リチウムイオン電池が寿命かなと思ったら

リチウムイオン電池の減りが早く、寿命が近づいてきたかもしれないと思ったら、次の方法で少しでも寿命を延ばせるかもしれない。
充電し続けない
リチウムイオン電池の減りが早いと気が焦るかもしれないが、満充電でケーブルに繋ぎ続けると、さらなる劣化を招く可能性がある。寿命を少しでも延ばすため、寝る前に充電しておき、寝ている間は放電するなど工夫しよう。
充電器を見直す
純正の充電器を使っていない方は、純正品またはメーカー指定の充電器を使ってみよう。
高温下におかない
高温になる場所に放置したり、高温下で充電したりすることは避けよう。
充電しながら使用しない
リチウムイオン電池の品質は向上しており、充電しながら使用してもそこまで悪影響を与えることは少ないと言われている。だが、すでに劣化している場合は寿命を縮める可能性があるため注意しよう。
結論
リチウムイオン電池の寿命は使い方にも大きく左右される。寿命を縮める使い方、延ばすコツをしっかり覚えて、今日から役立ててほしい。2年以上使用している場合は、リチウムイオン電池の寿命が近いと考えられる。交換も検討しよう。