1. 意外と豊富!カーテンの種類、特徴
カーテンは思っている以上に種類が豊富だ。ほしいカーテンのイメージはあるものの、そのカーテンが何という種類なのか分からないという方もいるだろう。まずは、カーテンの名前や特徴、機能性などを把握しよう。
【ドレープ】
厚手の生地で作られた、一般的に「カーテン」と呼ばれるのがこの種類。存在感があり、インテリアのひとつとしても活躍してくれる。遮光性、防音性、遮熱性など多機能だ。ただしこのカーテンの前に家具を置くと、窓と密着して結露が生じた際などにカビが生えやすい。
【レース】
ドレープとは違い、ほどよく光を採り込んでくれるのがこの種類のカーテン。美しい刺繍や模様が織り込まれているものも多く、オシャレな空間を演出する効果も。外から見えにくいよう加工されていたり、花粉を防いだりする機能を備えたものもある。
なお、ドレープの外(窓)側にレースを取り付けることを【ダブルカーテン】と呼ぶこともある。
なお、ドレープの外(窓)側にレースを取り付けることを【ダブルカーテン】と呼ぶこともある。
【ロールスクリーン】
文字通りスクリーンのように、ロール状に巻かれた布を上げ下げすることで開閉する種類のカーテン。ドレープやレースのように窓の左右に寄せないため、窓まわりがスッキリ見える。遮光性はドレープに劣るものの、デザイン性が高いものも多い。仕切りにも使えるし、単なるインテリア(飾り)としても十分、機能してくれる。
【ブラインド】
スラット(横長のパネル)が何枚も付いており、そのスラットの角度を変化させることで採光したり遮光したりできる種類のカーテン。布に限らず木製やアルミ製、チタン製など素材が豊富にある。日除け、目隠し、遮光、採光のほか、風を遮りたいときにも役に立ってくれるカーテンだ。
【シェード】
布を、ロール状ではなく上下に折りたたんだり広げたりして開閉する種類のカーテン。オシャレなものも多く、人気だ。ロールスクリーンと同じように、窓まわりがスッキリするのも特徴。厚さのあるシェードと薄いシェードを2枚取り付けて、光量を調節することもできる。
2. カーテンレールにも種類があった!
ところで、レールにも種類があるのをご存知だろうか?ついカーテンにばかり目がいってしまうが、レールによってカーテンの選び方(横幅)などが変わることがある。せっかくなので、レールの種類も覚えておこう。
【機能性】
カーテンレールのなかでもっとも一般的な種類。とくに賃貸住宅はこのタイプが多い。樹脂、アルミ、スチールといった軽量かつ耐久性のある素材が用いられている。シンプルながらカーテンのスムーズな開閉が可能であり、どんなインテリアにも合わせやすいのが特徴だ。
【装飾性】
デザイン性に重きを置いたのが装飾性レール。木製や鉄製など、機能性レールよりも素材が豊富で、レールの両端に取り付けるキャップによって、ガラッと雰囲気を変えることも可能だ。カーテンにもレールにもこだわりたい、という方は装飾性レールを選ぼう。
なお、機能性レールおよび装飾性レールいずれも、窓枠1箇所に対してレールが1本であれば「シングルレール」、2本であれば「ダブルレール」という。たとえばレースカーテンに重ねてドレープカーテンを取り付けたいなら、ダブルレールでなければならないと覚えておこう。
なお、機能性レールおよび装飾性レールいずれも、窓枠1箇所に対してレールが1本であれば「シングルレール」、2本であれば「ダブルレール」という。たとえばレースカーテンに重ねてドレープカーテンを取り付けたいなら、ダブルレールでなければならないと覚えておこう。
【テンションポール】
一般的なカーテンレールは窓枠上部の壁に取り付けられているが、そうではなく「突っ張り棒」のように設置するのが、テンションポールと呼ばれる種類のレールだ。壁に手を加えないため、賃貸住宅にお住まいの方も取り入れられる。仕切りや小窓など、レールがない場所にカーテンを吊るしたいときにピッタリだろう。
【ついでに覚えたいフックの種類】
カーテンを引っ掛けるパーツを「フック」という。レールにはめ込まれている小さな輪は、そのフックをかける「ランナー」というので、ついでに覚えておこう。
さて、そのフックにもAとBという2種類がある。前者はカーテンレールが「見える」フック、後者は「見えない」フックだ。インテリアの一環として装飾性レールを取り入れるならAにする、機能性レールなら室内側をBにする、といった使い方が一般的だ。
さて、そのフックにもAとBという2種類がある。前者はカーテンレールが「見える」フック、後者は「見えない」フックだ。インテリアの一環として装飾性レールを取り入れるならAにする、機能性レールなら室内側をBにする、といった使い方が一般的だ。
3. 種類も大切だがカーテンの選び方も重要
カーテンやレールの種類について詳しく解説してきたが、最後は選ぶポイントや採寸の基礎知識をお伝えしよう。とくに採寸は、失敗を避けるためにも覚えておきたいところだ。
カーテン選びのポイント
カーテンを選ぶ際は、お好みのデザインであることはもちろんだが、今回解説してきた種類や特徴を参考に、求める機能性を備えているか、部屋の雰囲気に合うかといったポイントも押さえておこう。
カーテンの採寸について
■幅
カーテンの幅はレールによって変わる。機能性レールの場合、片側の「固定ランナー(レール両端の固定された輪)の中心部」から、もう片側の中心部までを測ろう。一方装飾性レールの場合は、片側の「キャップの付け根」からもう片側の付け根までとなる。
■丈
カーテンの丈は、窓の種類で変わってくる。腰窓は「固定ランナーの下から窓枠の下」までを測り、プラス15〜20cmほど長いカーテンを買うと斜めの日差しも遮ることができる。
掃き出し窓および出窓は「固定ランナーの下から窓台」までを測り、マイナス1cmくらいのカーテンを選ぼう。マイナスするのは、カーテンが床に届きホコリなどを集めてしまうのを防ぐためだ。
カーテンの幅はレールによって変わる。機能性レールの場合、片側の「固定ランナー(レール両端の固定された輪)の中心部」から、もう片側の中心部までを測ろう。一方装飾性レールの場合は、片側の「キャップの付け根」からもう片側の付け根までとなる。
■丈
カーテンの丈は、窓の種類で変わってくる。腰窓は「固定ランナーの下から窓枠の下」までを測り、プラス15〜20cmほど長いカーテンを買うと斜めの日差しも遮ることができる。
掃き出し窓および出窓は「固定ランナーの下から窓台」までを測り、マイナス1cmくらいのカーテンを選ぼう。マイナスするのは、カーテンが床に届きホコリなどを集めてしまうのを防ぐためだ。
結論
カーテンは種類が豊富だ。素材、機能性、使い勝手、デザイン性なども変わってくる。選ぶときは、失敗を防ぐためにもじっくり時間をかけるといいだろう。あわせて、レールやフックにも種類があり、特徴が異なる。カーテンとあわせて基礎知識を身につけておこう。