1. ドアノブ修理は自分で?業者に?判断基準を知ろう
ドアノブの不調は、自分で修理できるケースも多い。先にその判断基準を把握しておこう。
自分で?業者?ドアノブ修理の判断基準
従来からの「握り玉(丸型)」や、近年主流の「レバーハンドル」であれば、自分で修理できる可能性がある。一方、「プッシュハンドル」「サムラッチハンドル」といったドアノブは、難易度が高いため最初から業者に修理を依頼したほうがいいだろう。
プッシュハンドルとは、少ない力でもワンタッチで開閉可能なドアノブで、玄関であれば縦長のものが多い。サムラッチハンドルは、ハンドルを握って親指でロックを解除するタイプのドアノブのことだ。
本稿では、現在主流のレバーハンドルについて「ハンドルが下がってしまう」「ドアノブが緩んでいる」「ラッチが緩んでいる」といった場合の修理方法をお伝えしていく。
プッシュハンドルとは、少ない力でもワンタッチで開閉可能なドアノブで、玄関であれば縦長のものが多い。サムラッチハンドルは、ハンドルを握って親指でロックを解除するタイプのドアノブのことだ。
本稿では、現在主流のレバーハンドルについて「ハンドルが下がってしまう」「ドアノブが緩んでいる」「ラッチが緩んでいる」といった場合の修理方法をお伝えしていく。
2. ドアノブがレバーハンドルだったときの修理方法
調子が悪いドアノブがレバーハンドルで、かつ「下がり」「緩み」といった症状だった場合の修理方法を紹介していく。用意するモノは、基本的にドライバーだけでOKだ。
ドアノブ(ハンドル)が下がってしまうとき
- ハンドルの根元部分に付いているネジを緩める
- ドアノブを床と平行にし、体や手を使って固定する
- 固定したまま「1」で緩めたネジを締める
本来、床と平行であるはずのドアノブが下がってしまうときの修理方法がこちら。「1」の際、ネジは緩めるだけで外さないように注意しよう。2人いれば「2」のときに押さえてもらうとやりやすい。また床と平行になると同時に、ドアノブ自体も水平になるように調整しよう。
ドアノブの付け根部分が緩んでいるとき
■ドアノブの台座部分にネジが見えるタイプ
- ネジを締める
- 「1」で解消しないときは、台座部分のネジを外して以下の手順を試す
- 「2」で取り外したネジの穴にピッタリ入るよう、割り箸や爪楊枝を削る
- 割り箸や爪楊枝をネジの穴に詰める(穴からはみ出す部分はカットする)
- ドアノブの台座を取り付け、ネジを締めて元通りにする
ドアノブがグラグラと緩んでいるときの修理方法だ。「1」で解消しない場合、ネジの穴が広がってしまっている可能性が考えられる。その場合、割り箸や爪楊枝などで埋めて、上からネジ留めすることで解消するケースが多い。なお、割り箸や爪楊枝の先端に木工用ボンドを塗っておくと、より安定するだろう。
■ドアノブの台座部分にネジが見えないタイプ
■ドアノブの台座部分にネジが見えないタイプ
- ハンドルの根元部分に付いているネジを外し、レバーを引き抜く
- ドアノブの台座部分の穴にドライバー(マイナス)を差し込み、カバーを外す
- カバーを外して現れたネジを締める
- 「3」で解消しないときは、割り箸や爪楊枝を穴に詰めて元に戻す
台座部分にネジが見えないタイプのドアノブだった場合の、グラつきの修理方法がこちら。「3」で解消しないときは、やはり穴が広がっている可能性がある。割り箸や爪楊枝を削るなどして穴に詰めてから、元に戻そう。
ドアノブの「ラッチ」が緩んでいるとき
- ラッチのネジを締める
- 「1」で解消しないときは、ラッチを取り外す
- 他の修理方法と同様に、ラッチを固定しているネジの穴を詰める
- ラッチを元に戻す
ラッチとは、ドア側面の金属部分のこと。基本的にはネジを締めるだけで解消することが多いが、それでも直らなければネジの穴が広がっていることが考えられる。
ラッチを外すには先にドアノブ(ハンドルや台座など)を外さなければならないので、部品の紛失などに注意しよう。
ラッチを外すには先にドアノブ(ハンドルや台座など)を外さなければならないので、部品の紛失などに注意しよう。
3. 修理ではなくドアノブを取り替えるのもアリ
修理しても改善しない場合、ドアノブの交換を検討しよう。交換手順と、新しいドアノブを選ぶ際のポイントをお伝えする。
ドアノブの交換手順
- ハンドル部分のネジを緩め、ハンドルを取り外す(室内側・室外側両方)
- ドアノブの台座部分を取り外す
- ラッチを固定している金属パーツのネジを緩めて取り外す
- ラッチおよび一体になっているパーツを取り外す
- 逆の手順で、新しいドアノブを取り付けていく
以上が、ドアノブがレバーハンドルだった場合の基本的な交換手順になる。修理しても解消しなかったときは、思い切って交換も検討しよう。
新しいドアノブを選ぶときのポイント
- ドアの厚さ
- ドアノブの中心部分からドアの端までの直線距離
- ラッチを固定している金属パーツの長さと幅
- ラッチを固定している金属パーツに取り付けられている、ビスとビスの距離
修理ではなく交換する場合、同じメーカーや型番のドアノブを選べば間違いないが、デザインを変えたいなどで違うメーカーや型番のドアノブを選ぶときもあるかもしれない。
その際は上記4つのサイズを測っておこう。なお「4」は上のビスの中心部分から下のビスの中心部分までとなるため注意してほしい。
その際は上記4つのサイズを測っておこう。なお「4」は上のビスの中心部分から下のビスの中心部分までとなるため注意してほしい。
4. ドアノブの修理を業者に頼むといくらになる?
最後は、ドアノブの修理を業者にお願いしたときの費用の目安をお伝えする。ドアノブを自分で修理しても直らなかったとき、あるいは修理が不安なときは業者に相談するといいだろう。
修理費用の目安
業者によって、あるいは作業の難易度やドアノブの種類などによって変わることがあるが、おおよそ8,000〜10,000円程度を目安にしておくといいだろう。出張料や作業工賃などが含まれているかどうかは、事前に確認しておくと安心だ。
結論
今回はレバーハンドルに限った修理方法だったが、ドアノブの下がり、緩みといった程度なら自分で修理できるケースは多い。無駄なコストをかけずに済むので、ぜひ試してみよう。それでも解消しないときは、完全に故障する前に業者に相談しよう。