1. 使い方の前に!消火器の基礎知識

使い方について説明する前に、まずは消火器に関する基礎知識を身につけておこう。正しい使い方をするためには、消火器に関する知識も欠かせない。
消火器には種類がある
消火器には以下のような色の表示がされている。
・白丸=A火災(普通火災)...木材や紙などが燃える火災用
・黄丸=B火災(油火災)...ガソリン、灯油、天ぷら油などが燃える火災用
・青丸=C火災(電気火災)...ショートや加熱などによる電気設備などが燃える火災用
火災には主に3種類がある。一般的な消火器では、本体にそれぞれ白、黄、青の丸が描かれて、どのような火災に使えるかが分かるので確認しておこう。使い方が変わるものではないが、用途が違うということは知っておくべきだろう。
なお、我々がよく目にする一般的な消火器は、上記いずれの火災にも対応しているものが多い。
・白丸=A火災(普通火災)...木材や紙などが燃える火災用
・黄丸=B火災(油火災)...ガソリン、灯油、天ぷら油などが燃える火災用
・青丸=C火災(電気火災)...ショートや加熱などによる電気設備などが燃える火災用
火災には主に3種類がある。一般的な消火器では、本体にそれぞれ白、黄、青の丸が描かれて、どのような火災に使えるかが分かるので確認しておこう。使い方が変わるものではないが、用途が違うということは知っておくべきだろう。
なお、我々がよく目にする一般的な消火器は、上記いずれの火災にも対応しているものが多い。
消火器で対応できるのは「初期消火」
消火器で対応できるのは「初期消火」だ。具体的には、炎が天井に届く前のごく初期の火災が目安になる。正しい使い方をしても初期消火がうまくいかないときは、すぐに安全な場所に避難をして身を守ろう。
射程距離と噴射時間
消火薬剤が届く範囲は3〜5m程度とされている。かなり炎に近い位置になる。身のキケンを感じたときは無茶をせず、速やかに安全な場所に避難しよう。また噴射時間だが、粉末タイプの消火器で10〜15秒程度、強化液タイプの消火器でも1分程度だ。
消火器は定期的に点検を
・変形、サビ、キズなどの有無
・ホースのヒビ割れの有無
・使用期限、耐用年数のチェック
・圧力ゲージは正常値か
せっかく使い方を覚えても、消火器に不具合があれば正常に消火活動ができない可能性がある。定期的にこうしたポイントをチェックしておこう。圧力ゲージは、針が緑色のゾーンに収まっていれば正常だ(圧力ゲージがない消火器もある)。
・ホースのヒビ割れの有無
・使用期限、耐用年数のチェック
・圧力ゲージは正常値か
せっかく使い方を覚えても、消火器に不具合があれば正常に消火活動ができない可能性がある。定期的にこうしたポイントをチェックしておこう。圧力ゲージは、針が緑色のゾーンに収まっていれば正常だ(圧力ゲージがない消火器もある)。
2. 消火器の使い方と注意点まとめ!

続いて、消火器の正しい使い方や注意点を説明していく。使い方は難しくないが、いかんせん使用する機会がほとんどないため、忘れてしまうこともあるだろう。この機会に、正しい使い方をしっかり覚えてほしい。
消火器の使い方
1.安全栓(ピン)を抜く
2.ホース(ノズル)を外して先端を火元に向ける
3.レバーをグッと握って消火薬剤を噴射する
以上が消火器の使い方だ。難しくはないが、ピンを抜くと消火薬剤が噴出してしまうのではないか?などと迷ってしまうと、消火活動が遅れてしまう可能性がある。「1」では消火薬剤は出ないと覚えておこう。
2.ホース(ノズル)を外して先端を火元に向ける
3.レバーをグッと握って消火薬剤を噴射する
以上が消火器の使い方だ。難しくはないが、ピンを抜くと消火薬剤が噴出してしまうのではないか?などと迷ってしまうと、消火活動が遅れてしまう可能性がある。「1」では消火薬剤は出ないと覚えておこう。
消火器を使う際の注意点
・消火器を運ぶ際は、誤射を防ぐためレバーの「下」だけを片手で持つ
・屋外で使用する際は、可能な限り「風上」に立つ
・屋内で使用する際は、「逃げ道」を確保しておく
・消火薬剤は炎ではなく「火元」に向かって噴射する
・消火薬剤の噴射時間は短いため、狙いをよく定める
・低い姿勢をとり、少しずつ火元に近づく(ただし無茶は厳禁)
・炎には正対しない(熱、煙なども避ける)
・火元を左右に「掃く」ように噴射する
消火器の使い方とあわせて、こうしたポイントも押さえておこう。とはいえ、いざ燃え盛る炎や煙を目の前にしたり、体に熱を感じたりすればパニックになり、消火器の使い方や注意点が思い出せなくなるかもしれない。
使い方や注意点は繰り返し読み返しておくこと、日頃からイメージしておくこと、地域の訓練へ参加することなどで体に染み込ませていこう。
・屋外で使用する際は、可能な限り「風上」に立つ
・屋内で使用する際は、「逃げ道」を確保しておく
・消火薬剤は炎ではなく「火元」に向かって噴射する
・消火薬剤の噴射時間は短いため、狙いをよく定める
・低い姿勢をとり、少しずつ火元に近づく(ただし無茶は厳禁)
・炎には正対しない(熱、煙なども避ける)
・火元を左右に「掃く」ように噴射する
消火器の使い方とあわせて、こうしたポイントも押さえておこう。とはいえ、いざ燃え盛る炎や煙を目の前にしたり、体に熱を感じたりすればパニックになり、消火器の使い方や注意点が思い出せなくなるかもしれない。
使い方や注意点は繰り返し読み返しておくこと、日頃からイメージしておくこと、地域の訓練へ参加することなどで体に染み込ませていこう。
3. 使い方とあわせて覚えたい消火器の保管・寿命・処分について

最後に、使い方とあわせて覚えておきたい消火器の保管方法や寿命、処分方法についてお伝えしておく。
消火器の保管方法
使い方を覚えても、保管方法が適切でないといざというときに使えない可能性があるため注意が必要だ。
消火器は、玄関やキッチンなど、分かりやすい場所に保管しよう。ただし水に濡れるおそれがある場所、湿気の多い場所などはできる限り避けたほうがいい。どうしてもそこしかないときは、壁にかけたり台の上に置いたりして、少しでも水気に触れないように工夫しよう。
また、消火器を屋外で保管する際は必ず箱などに格納しよう。腐食を防ぐためだ。そのほか、直射日光が当たる場所や火の気の近くで保管したり、高い場所(1.5m以上など)に設置したりするのも避けたほうがいいだろう。
消火器は、玄関やキッチンなど、分かりやすい場所に保管しよう。ただし水に濡れるおそれがある場所、湿気の多い場所などはできる限り避けたほうがいい。どうしてもそこしかないときは、壁にかけたり台の上に置いたりして、少しでも水気に触れないように工夫しよう。
また、消火器を屋外で保管する際は必ず箱などに格納しよう。腐食を防ぐためだ。そのほか、直射日光が当たる場所や火の気の近くで保管したり、高い場所(1.5m以上など)に設置したりするのも避けたほうがいいだろう。
消火器の寿命
消火器にも寿命があり、一般的には耐用年数8年が目安とされている。正しい使い方をしても、正常に消火活動ができないおそれがあるため、古くなった消火器は新しいものに交換しておくといいだろう。
もちろん、8年未満でも腐食やホースのヒビ割れなど、何かしら不具合があれば交換しておこう。
もちろん、8年未満でも腐食やホースのヒビ割れなど、何かしら不具合があれば交換しておこう。
消火器の処分方法
消火器は、一般的な「ゴミ」として廃棄することができない。製造元(メーカー)や購入した販売店などに確認して、適切に処分しよう。
なお、古くなった消火器をどうせ捨てるなら「練習用に」といった使い方だけは絶対に避けてほしい。思わぬトラブルを招きかねないためだ。もったいないかもしれないが、その間、火災など大きなトラブルがなかったことに感謝して、正しく処分してほしい。
なお、古くなった消火器をどうせ捨てるなら「練習用に」といった使い方だけは絶対に避けてほしい。思わぬトラブルを招きかねないためだ。もったいないかもしれないが、その間、火災など大きなトラブルがなかったことに感謝して、正しく処分してほしい。
結論
消火器の使い方や注意点は、覚えたつもりでも意外と忘れてしまうものだ。使う場面がないことを願いたいが、いざというときに調べていても間に合わない。これをいい機会とし、消火器の使い方や注意点を頭に叩き込み、体に染み込ませておこう。