1. 布団に入るとかゆい!その原因とは?

布団に入るとかゆいときの原因として、もっともイメージしやすいのが「ダニ」だろう。しかし、実はダニ以外の原因がある場合も。まずは布団に入るとかゆいときの原因を、ダニとダニ以外に分けてご紹介していこう。
ダニ
布団に潜むダニには、主にチリダニ、ツメダニ、イエダニといった種類がある。種類によって刺すもの、吸血するものなど特性が異なるため、症状によって判別することができる場合もある。
ダニ以外の原因
ダニ以外の原因として挙げられるのが、「アレルギー」「乾燥」「ノミ」である。寝具の清掃や手入れをこまめに行う、ダニ駆除剤を使用するといった対策をしてもかゆい場合は、これらの原因も考えてみるといいだろう。
アレルギー
ダニの死骸や糞、寝具の素材などがアレルギー反応を引き起こし、身体がかゆくなることも。アレルギー反応が出る可能性のある素材としては、ラテックスやそば殻、品質によって羽毛など。ゴムアレルギーやそばアレルギーがある方は特に注意したい。
乾燥
乾燥した皮膚や傷んだ寝具が触れ合うことでかゆくなる。吸湿発熱性のある寝具やパジャマは特に乾燥を招きやすいので、使用している場合は見直してみるといいだろう。
ノミ
犬や猫など、ペットと一緒に布団に入ることがある方は、ペットが持っているノミが原因でかゆい場合も考えられる。ツメダニに刺されたときと症状は似ているが、目視できる虫のため判別しやすい。
2. 布団に入るとかゆい原因の見分け方とは?

布団に入ったときにかゆい原因をご紹介したが、自分ではなかなか判別がしにくいもの。続いてはダニ・アレルギー・乾燥の3つの原因別に、症状による見分け方や、特に気をつけたい季節についてご紹介していく。かゆい原因がわからないという方は、ぜひ自分の症状にあてはめてみてもらいたい。
ダニ
ダニの一番わかりやすい見分け方は、皮膚に虫刺されができているかどうか。赤い斑点のような虫刺されがぽつぽつとできている場合はツメダニやイエダニが考えられる。
チリダニは虫刺されのような跡は残さないが、布団に入ったとき身体を這うようなぞわぞわした感覚があることも。ダニは特に湿度を好むので、湿度が高くなる梅雨〜夏にかけて発生しやすい。
チリダニは虫刺されのような跡は残さないが、布団に入ったとき身体を這うようなぞわぞわした感覚があることも。ダニは特に湿度を好むので、湿度が高くなる梅雨〜夏にかけて発生しやすい。
アレルギー
ダニと違い、蕁麻疹のような広範囲の赤みが出るほか、一箇所ではなく全身に同じような湿疹ができる。また鼻づまりや咳、目がかゆいなど他の症状を併発する可能性もある。ダニが発生しやすい梅雨〜夏を超えて、布団に死骸や糞がたまる秋に多くみられる。
乾燥
虫刺されや蕁麻疹がないのにかゆい場合、皮膚が粉を吹いていたりガサガサしたりしていないか確認しよう。乾燥によるかゆみは空気が乾燥し、暖房器具をつけたり、発熱性素材を寝具やパジャマに取り入れたりする冬に多くなる。
3. 布団に入るとかゆい症状の対策とは?

布団に入ったときにかゆい場合の対策法には、一体どのようなものがあるのだろうか?今すぐ実践できるものから、専用のグッズを使用するものまで、布団の環境やライフスタイルに合った対策法をおさえておこう。
寝具の掃除・手入れ
・洗濯
こまめにカバーを洗濯する。乾燥が原因でかゆいという方は、傷んでガサガサしたカバー生地もよくないため、ネットに入れ、柔軟剤を使って洗濯するとよい。
こまめにカバーを洗濯する。乾燥が原因でかゆいという方は、傷んでガサガサしたカバー生地もよくないため、ネットに入れ、柔軟剤を使って洗濯するとよい。
・天日干し
敷布団やかけ布団は、晴れた日にベランダに出して天日干しをする。熱に弱いダニだが、通常の日光だけではダニが死滅するほど高温にならないため、熱を吸収しやすいよう設計された「布団干し袋」を使うようにしよう。
敷布団やかけ布団は、晴れた日にベランダに出して天日干しをする。熱に弱いダニだが、通常の日光だけではダニが死滅するほど高温にならないため、熱を吸収しやすいよう設計された「布団干し袋」を使うようにしよう。
・布団乾燥機
布団乾燥機による高温での乾燥は、ダニを死滅させるのに効果的だ。家庭用布団乾燥機のほか、コインランドリーにある布団乾燥機はより高い温度で乾燥できる。ただし、羽毛布団などは生地が傷む可能性があるため、洗濯表示をよく確認してから使用する。
布団乾燥機による高温での乾燥は、ダニを死滅させるのに効果的だ。家庭用布団乾燥機のほか、コインランドリーにある布団乾燥機はより高い温度で乾燥できる。ただし、羽毛布団などは生地が傷む可能性があるため、洗濯表示をよく確認してから使用する。
・掃除機
アレルギーが原因でかゆい場合は、布団にダニの死骸や糞がたまるのを防ぎたい。洗濯などのケアのあと、死滅したダニの死骸や糞を掃除機での吸引するとよい。布団用掃除機も市販されているが、一般の家庭用掃除機でもOK。
アレルギーが原因でかゆい場合は、布団にダニの死骸や糞がたまるのを防ぎたい。洗濯などのケアのあと、死滅したダニの死骸や糞を掃除機での吸引するとよい。布団用掃除機も市販されているが、一般の家庭用掃除機でもOK。
換気・除湿
湿気がたまりやすい季節は特に、こまめな換気や除湿剤による除湿、布団がある部屋で部屋干しをしないなどの工夫を。また、押入れに布団をしまっている方は定期的に押入れの換気も行うように心がけたい。
ダニ駆除剤
寝具を手入れする時間やスペース・道具がないという方や、手っ取り早くダニを駆除したい方には、市販の布団用ダニ駆除剤を使うのがおすすめだ。スプレータイプや燻煙タイプなどさまざまな種類があるので、環境や目的に合わせて選ぼう。
かゆいときの肌へのケアは?
乾燥が原因でかゆい場合、風呂上がりになにもつけず発熱性素材のパジャマを着るのはやめておきたい。めんどくさがらずに、保湿効果のあるボディクリームやかゆみの鎮静を促すクリームを塗ってかゆい部分を保湿しよう。
結論
布団に入るとかゆいときの原因は、主にダニ・アレルギー・乾燥によるものが多い。対策としては布団の定期的な掃除や手入れ、こまめな換気をするとよい。それでもかゆみが治らない場合は、ダニ駆除剤などを使用してみるのもいいだろう。かゆい原因を特定し、原因に合わせた対策法で快眠を目指してみてはいかがだろうか?