目次
- 1. 雑誌を切り抜きで保管するメリット
- 2. 雑誌の上手な切り抜き方
- 3. 雑誌の切り抜きをキレイな状態で保管する方法
- 4. 雑誌の切り抜き行為は著作権違反になるのか?
- 5. 雑誌の切り抜きを保管するならアプリも便利
- 6. お気に入りの雑誌は切り抜きで保管しよう
- ※1:著作物が自由に使える場合 _ 文化庁
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html
1. 雑誌を切り抜きで保管するメリット

雑誌をよく買うという方は、ぜひお気に入りをスクラップして保管してみてはいかがだろうか?
雑誌を切り抜きで保管するメリット
【好きな部分だけを残しておける】
たいがい、雑誌1冊のうち好きな部分というのは数ページ程度だろう。その数ページを残しておきたいがために雑誌をまるごと保管すると、膨大な量になってしまうおそれがある。切り抜きしておけば雑誌を処分しても好きな部分をいつまでも残しておくことができる。
【自分だけのスクラップブックが作れる】
さまざまな雑誌の自分が気に入った部分だけを厳選した、オリジナルのスクラップブックを作ることができる。いつでも好きな部分を眺められるというのも、切り抜きで保管するメリットだろう。
【かさばらずにスッキリ収納できる】
切り抜きにすることで、必要(とっておきたい)と思える部分だけを残せば、限りある本棚などのスペースにもスッキリ収納できる。雑誌ごと収納するとあっという間に圧迫されてしまうが、切り抜きならコンパクトに収納できるのも利点だ。
2. 雑誌の上手な切り抜き方

雑誌を切り抜きする際、カッターを使うと傷つけるおそれがある。キレイに切り抜くためには雑誌を上手に解体することが大切だ。「中綴じ」と「無線綴じ」に分けて解体する際のポイントを解説する。
中綴じの解体方法
【用意するもの】
中綴じであれば、雑誌の真ん中を針で留めてあるのが確認できる。芯を取る専用のリムーバー(除針器)を用意しておくと便利だ。
【中綴じの雑誌をキレイに解体する手順】
雑誌には大きな芯が使われているため、ホチキスについている簡易的なリムーバーだと解体するのは難しい。切り抜きしたい雑誌のページを破くことなく芯を除去したいなら、専用のリムーバーで丁寧に芯を取り除いた上で解体しよう。
無線綴じの解体方法
【用意するもの】
針や糸が確認できない場合は、のり付けによる無線綴じで加工されていると考えられる。のりは熱に弱いので温めると解体しやすい。アイロンやドライヤーを用意しておこう。
【無線綴じの雑誌をキレイに解体する手順】
背表紙にアイロンやドライヤーを当てる。高温で加熱すると火傷したり、切り抜きする前に雑誌が傷んだりするおそれがあるため、必ず低温から始めることだ。少しずつ加熱することで剥がれやすくなるので、ゆっくり解体していこう。あるいは電子レンジで1分ほど加熱する方法もある。こちらのほうが時間や手間をかけずに解体できるだろう(雑誌が入れば、だが)。
3. 雑誌の切り抜きをキレイな状態で保管する方法

雑誌を無事に切り抜けたら、紛失しないように、かつできる限りよい状態で保管したい。大事な切り抜きを整理するための3つの方法を紹介しよう。
帳面に貼り付けてオリジナルの「スクラップブック」を作る
帳面に雑誌の切り抜きを貼り付けてスクラップブックにする方法がある。レイアウトは自由に決められるしメモも自由に書き込める。たとえばレシピの雑誌なら、味の感想や自己流アレンジを書き加えてもよいだろう。少し手間はかかるが自分だけの大切な作品になるはずだ。
ジャンルごとに分類してクリアファイルに入れる
クリアファイルであれば中に何の雑誌の切り抜きが入っているのかひと目で分かる。いくつかのファイルを用意し、雑誌の種類や期間などで分類するとわかりやすいだろう。「切り抜きを残すかどうか」で迷ったときもファイルが便利だ。その場では保管しておき、あとから見直すことで本当に必要な雑誌の切り抜きだけを厳選していける。
クリアフォルダーに入れて冊子のように保管する
雑誌の切り抜きをクリアフォルダーに入れれば冊子のように保管できる。内容の確認もページをめくるだけでOKだ。あるいは、バインダーとクリアポケットリーフを活用してもよいだろう。あとからページを足せるので、雑誌の切り抜きが増えそうな場合も安心だ。
4. 雑誌の切り抜き行為は著作権違反になるのか?

雑誌の文章や写真が著作権で保護されていることは、ご存知の方も多いだろう。その雑誌を切り抜きした場合、違法になるのだろうか?
原則として、個人で楽しむ分には違法性はない
雑誌を切り抜くこと自体に違法性はない。著作権にも反していないため自由に楽しむことができる。
【家族間や友人間での回覧も基本的にはOK】
自分で購入した雑誌であれば、家族間や友人間などでの回覧についても認められている。したがって切り抜きを他人に見せても違法ではないので安心しよう。
コピーにはくれぐれもご注意を
「私的使用外」で雑誌をコピーすることは、複製権の侵害にあたる。雑誌をコピーして切り抜き、他人と回覧すると違法になるおそれがあるためくれぐれも注意してほしい。(※1)
【インターネットへの無断アップロードなどもNG】
また、雑誌の内容をインターネットにアップロードする行為も著作権侵害となることがある。無断に転写すれば「公衆送信権」や「送信可能化権」に抵触するおそれもあるため、切り抜きに留めておこう。
5. 雑誌の切り抜きを保管するならアプリも便利

雑誌の切り抜きをよい状態で保管したいなら、アプリを活用するのもおすすめだ。
雑誌の切り抜きを保管できるアプリとは
「Cam Scanner(カムスキャナー)」「フォトスキャン by Google フォト」といったアプリを使えば簡単に切り抜き&保管できる。あるいはiPhoneをお使いの方は「メモアプリ」でも同じようにスクラップブックを作れる。解体したり切り抜いたりする手間も不要で、簡単にスクラップできるのが便利だ。スマホ一台に切り抜きがまとまるので、外出先でもすぐに閲覧できる。
アプリの便利機能も活用しよう
雑誌の切り抜き以外にも、アプリにはさまざまな機能がある。メモをしたりマーカーを引いたり、傾きや反射を補正したりといったことも可能だ。検索機能があれば見たい切り抜きをすぐに探すこともできるだろう。
6. お気に入りの雑誌は切り抜きで保管しよう

「この雑誌のこの部分が非常に気に入っているが、処分しなければかさばってしまう」といった悩みも、切り抜きで保管すればクリアできる。解体して切り抜きすれば本棚などの収納スペースも必要以上に圧迫されずに済むし、何よりアプリなら劣化せずよい状態で保管できる。
自分だけのオリジナルスクラップブックを作れば、テンションも上がるし好きなときにいつでも眺められる幸せもある。ぜひお気に入りの雑誌を切り抜いて、長く保管して楽しもう。
結論
雑誌を切り抜きすれば本当に必要なページや情報のみを手元に残せる。キレイに解体したあとは大切に保管しよう。スクラップブックを作ったりファイルに入れたりなど、わかりやすい方法で整理するとよい。劣化が気になる場合や紙の状態で残すのが難しい場合などは、ぜひアプリを活用しよう。
(参考文献)