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炊飯器の電気代がかさむ使い方とは?電気代の計算方法や節約のコツも

炊飯器の電気代がかさむ使い方とは?電気代の計算方法や節約のコツも

投稿者:ライター 渡辺恵司 (わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年7月21日

ふっくらと美味しいお米を炊き上げてくれる炊飯器、ふと電気代が気になることはないだろうか?炊飯器の電気代の計算方法や、電気代に影響を与える機能、節約のコツ、さらに保温と電子レンジを使って温めたときの電気代の差なども解説する。

  

1. 炊飯器の電気代の例と計算方法

炊飯器の電気代はメーカーや機種、IHかマイコンかなどによって変わってくるが「1回あたりの消費電力量(W)÷1,000×電気代の単価(円/kWh)」の計算式で調べることができる。電気代の単価は、契約している電力会社のプランによるが、本稿では全国家庭電気製品公正取引協議会による新電力料金目安単価27円/kWhを採用する。

また消費電力は、お使いの炊飯器のパッケージまたはメーカーのホームページなどで確認できるはずだ。ただし、スイッチを入れてから炊きあがるまでの消費電力は一定ではないため、上記の計算式で算出した電気代と実際の電気代には、微差があると思ってほしい。

マイコン炊飯器の電気代の例

釜の底面に搭載したヒーターで加熱し、お米を炊き上げるのがマイコン炊飯器だ。従来からあるタイプで馴染みの方も多いだろう。1回あたりの消費電力量215Wの象印NL-DS10(5.5合炊き)を例に電気代を計算すると「162W÷1,000×27円/kWh=4.374円」となる。

IH炊飯器の電気代の例

現在主流となっているのがIH炊飯器だ。磁力線の働きにより、底だけでなく釜全体を加熱することでお米を炊き上げる。同じく象印の5.5合炊きIH炊飯器NP-HG10を例に電気代を計算してみると「172W÷1,000×27円/kWh=4.644円」となる。なお172Wはエコ炊飯モードにおける1回の消費電力量だ。マイコン炊飯器よりもやや高めといったところか。いずれにせよ、炊飯器の電気代は1回につき4〜5円程度が目安と思っていいだろう。

2. 炊飯器の電気代に影響を与える機能と節約のコツ

ところで、炊飯器にはさまざまな機能が搭載されている。炊飯ひとつとっても、白米や無洗米、玄米、おかゆ、早炊きなどがあり、保温やタイマーも付いている。機能によっては電気代に影響が出る(この場合は高くなる)可能性があるので覚えておこう。

電気代に影響を与える機能とは?

炊飯器の早炊きや保温といった機能は、電気代に影響を与えるとされる。早炊きは短時間で水を沸騰させることから、瞬間的に消費電力がアップする傾向にあるためだ。また保温も、時間が長くなればなるほど電気代がふくらむ。先ほどの象印の炊飯器で保温したときの電気代を計算すると以下のようになる。

・NL-DS10(マイコン炊飯器)16.8W÷1,000×27円=0.4536円(1時間あたり)
・NP-HG10(IH炊飯器)15.1W÷1,000×27円=0.4077円(同)

メーカーや機種によって変わってくるが、1時間の保温でおおよそ0.4円がかかると思っていいだろう。夜に炊いて翌朝まで保温していた場合、10時間とすると約4円の電気代がかかる計算になる。

電気代節約のコツ

炊飯器の電気代を少しでも抑えるには、早炊き機能を使わないこと、保温時間を短くすることを心がけよう。また待機電力をなくすため、使用中以外はコンセントを抜いておくといいだろう。炊飯器を使う回数自体を減らす方法として、まとめて炊いてラップなどで小分けにし、冷凍させておくというものもある。電気代を大幅に節約できるというわけではないが、少しでも節約したいときはできるところから取り入れてはいかがだろうか。

3. 炊飯器の保温と電子レンジ、電気代が安いのは?

炊飯器の保温を使ったときと、保温を使わずに冷凍させて電子レンジで解凍と温めをした場合の電気代はどうだろうか?もちろん保温時間や電子レンジの性能、温めるお米の量や温めにかかる時間などさまざまな要因によって変わるため、どちらの電気代が安いとは言い切れない。だがひとつの目安があるので知っておくといいだろう。

炊飯器での保温は4時間が目安

経済産業省(※1)によれば、炊飯器の保温は「4時間」までが目安だ。4時間を超えて保温するよりも、電子レンジで温め直すほうが消費するエネルギーが少ないとされる。

炊飯器でお米を炊いて4時間保温した場合

・NL-DS10(マイコン炊飯器)4.374円+1.8144円=6.1884円
・NP-HG10(IH炊飯器)4.644円+1.6308円=6.2748円

上記は、先述した「1回あたりの電気代」と「保温1時間あたりの電気代に4を乗じた電気代」を足したものだ。炊飯と保温でおおよそ6円かかる。

冷凍したお米を電子レンジで解凍・温めをした場合

一方、電子レンジによる解凍と温めを2分とした場合、500Wで約0.45円、600Wで約0.54円が電気代の目安になる。ただしこれはお茶碗1杯分のときの目安だ。4人家族のご家庭なら単純計算で4倍になるため、500Wで約1.8円、600Wで約2.16円が目安になる。

さまざまな条件で変わるため単純比較はできないものの、炊飯器で保温するなら4時間をひとつの目安にしておくといいだろう。

結論

炊飯器の電気代は、1回あたりの消費電力量と電気代の単価が分かれば簡単に求められる。早炊きは使わない、保温はできる限り短くといったコツを押さえて上手な節約につなげてほしい。毎日使うものだからこそ、少しずつでも節約できれば大きな成果となって返ってくるはずだ。

参考文献

(参考文献)
※1:経済産業省「無理のない省エネ節約」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/kitchen/index.html
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  • 公開日:

    2020年5月24日

  • 更新日:

    2021年7月21日

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