1. 窓用エアコンって実際どう?

窓用エアコンは室内機と室外機が一体になっており、壁ではなく窓に取り付けるエアコンのこと。使い勝手なども含め、実際のところどうなのだろうか?まずは窓用エアコンの利点や欠点から見ていこう。
窓用エアコンの利点
窓用エアコンは壁への穴あけなどが不要なため、賃貸物件にお住まいの方でも設置できる(ただし念のため事前に大家や管理会社に確認してほしい)。取り付け、取り外しも自分で行えることから工事費用を節約することも可能だ。お手頃な価格帯のものも多く、壁付けのエアコンはコストがかかりすぎて手が出せない、そこまで広い部屋ではない、夏の間だけ冷やせればいいといったニーズにも合う。
窓用エアコンの欠点
一方で窓用エアコンには欠点もある。使用中はエアコンのサイズ分だけ窓を開けっぱなしにしなければならないため、ハエや蚊、ゴキブリなど害虫が入り込んでしまうおそれがある。十分な虫対策が必要だ。鍵も開いていることになるので、防犯対策をしっかり講じておくことも重要だ。また一般的なエアコンよりも電気代が高くなる傾向にあり、運転音の大きさもある程度は覚悟しておいたほうがいいだろう。エアコンが効く範囲もそれほど広くないため、10畳を超えるようなリビングなどには適さないものが多い。
2. 窓用エアコン選びのポイント

各メーカーさまざまな窓用エアコンを販売している。選ぶときに迷わないよう、ポイントを押さえておこう。
サイズは必ず計っておこう
窓とエアコンのサイズが合わなければ取り付けできない。エアコンのサイズは販売店の店員に確認するか、メーカーのホームページなどに掲載されているはずなので事前にチェックしておこう。
右?左?取り付け位置も重要
比較的新しい窓用エアコンであれば左右どちらにも設置できるが、古い型などはどちらか一方にしか対応していないものもある。後者を購入するなら、鍵の開閉に邪魔にならないか、家具とのバランスはどうかなども確認しておこう。
適用面積と冷房or冷暖房か
設置したい部屋の広さと窓用エアコンの適用面積は必ずチェックしておこう。また窓用エアコンには、冷房のみのものと冷暖房どちらも使えるものがある。夏しか使わないのであれば冷房のみで十分だが、暖房機能がほしいときはやや注意が必要だ。一般的に冷房よりも暖房のほうが適用面積は小さくなる。選ぶ時期は夏だとしても、冬に使用することを想定して暖房の適応面積をチェックしておこう。
運転音が気になる方は静音設計を
運転音は、壁付けのエアコンでいうと50〜60dB(デシベル)あたりが一般的とされている。家電量販店などであれば実際に聞けるが、ネット通販を利用する場合は運転音を想像しにくい。心配な方は静音設計になっているタイプを選ぶといいだろう。
見落としがちなのがドレンの有無
壁付けのエアコンはドレンホースが付いており、エアコン内部に溜まった水を屋外に排水してくれる。窓用エアコンにはドレンタイプとノンドレンタイプがあり、前者は廃水処理が必要になる。屋外に流せる場所があればよいが、そうでないときはノンドレンタイプがいいだろう。
付帯機能も要チェック
内部クリーン機能が付いていれば、カビの発生防止につながるしお手入れの負担も減らせる。換気機能やマイナスイオンが出る機能などを備えている窓用エアコンもある。ほしい機能が搭載されているかも、購入前にチェックしておこう。
3. 窓用エアコンの設置手順と注意点

窓用エアコンは、工事不要で自分でも取り付けができる。注意点とあわせて解説する。
窓用エアコンの設置手順
1.窓に、エアコンの取り付け枠をはめ込む
2.ネジを締めるなどして、取り付け枠を窓枠に固定する
3.取り付け枠にエアコンをはめ込んで固定する
窓用エアコンのメーカーや型番によってやや異なるかもしれないが、基本的な取り付け方は以上だ。1人でできないことはないが、転落や落下のリスクがあるため、できれば2人以上での作業をおすすめする。
2.ネジを締めるなどして、取り付け枠を窓枠に固定する
3.取り付け枠にエアコンをはめ込んで固定する
窓用エアコンのメーカーや型番によってやや異なるかもしれないが、基本的な取り付け方は以上だ。1人でできないことはないが、転落や落下のリスクがあるため、できれば2人以上での作業をおすすめする。
窓用エアコンの使用にあたっての注意点
窓用エアコンは室外機と一体になっている。そのため、背面から排気される仕組みだ。熱をうまく放出するためにも、窓用エアコンの背面を塞いでしまわないように気をつけよう。また雨に濡れると故障するおそれがある。ショートしたり感電したりする危険もあるため、台風の日や、室内に吹き込んできそうな雨の日などは、極力使用を控えたほうがいいだろう。
そのほか、虫対策や防犯対策も忘れてはいけない。隙間をテープやパッキン、パテなどを使ってしっかり埋めて虫の侵入を防いだり、窓に補助錠を取り付けて防犯対策を講じたりしよう。
そのほか、虫対策や防犯対策も忘れてはいけない。隙間をテープやパッキン、パテなどを使ってしっかり埋めて虫の侵入を防いだり、窓に補助錠を取り付けて防犯対策を講じたりしよう。
4. 迷ったときにおすすめ!窓用エアコン3選

最後に、窓用エアコンを3選紹介しよう。迷ったときの参考にしてほしい。
ハイアール「窓用 ルームエアコン JA-18U」
冷房専用の、ノンドレンタイプの窓用エアコンだ。ドライや送風機能も搭載されている。適用面積は木造で4.5〜5畳、鉄骨で7〜8畳、フロントパネルを取り外して洗うこともできる。
トヨトミ「ルームエアコン TIW-A180F」
同じく冷房専用のノンドレンタイプの窓用エアコンで、抗菌や消臭作用のある銀イオンフィルターを搭載している。適用面積は6畳が目安で、44dBの防音設計になっているほかタイマー機能なども付いている。
コロナ「ウインドエアコン CWH-A1820」
こちらは、冷暖房兼用の窓用エアコンだ。防カビフィルターを採用しているほか、換気機能や内部乾燥機能なども搭載されている。適用面積は4〜8畳で、屋外へのドレン処理が必要になる。
結論
壁付けのエアコンを設置するスペースがない、室外機を置くスペースがない、賃貸物件に住んでいるといった方は、窓用エアコンを検討してはいかがだろうか?お伝えしてきた利点や欠点、選ぶときのポイントなどを踏まえてぜひピッタリの窓用エアコンを見つけてほしい。