1. 4Kや有機ELなどテレビの電気代の計算方法

ひと口にテレビといってもラインナップが幅広い。ハイビジョンや4K対応、有機ELなど機能や性能が豊富だ。ご家庭ごとにお使いのメーカーや機種なども異なるため、単純に「テレビの電気代は◯円」とお伝えすることはできない。そこで、簡単にテレビの電気代を調べるための計算方法を紹介する。ご家庭のテレビでぜひ試してほしい。
テレビの電気代を計算する方法
テレビの電気代は「消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気代の単価(円/kWh)」で求めることができる。消費電力はお使いのテレビの取扱説明書やメーカーのホームページで確認しよう。また電気代の単価は電力会社のプランで異なるため確認しておいてほしい。ただし本稿では1kWhあたり27円として計算する。仮に消費電力50Wのテレビがあるとしよう。5時間視聴したときの電気代は「50W÷1,000×5h×27円=6.75円」となる。
ただし待機電力もかかる
テレビは、電源をオフにしていてもコンセントを差してあれば待機電力がかかる。いわゆるスタンバイ状態だ。待機電力の計算方法も上述したとおりなので、より詳細な電気代が知りたいときは当てはめて計算してみよう。
2. テレビを丸一日つけっぱなしにすると電気代は?

休日や在宅中などの時間を活用してドラマや映画、アニメなどを「イッキ見」する方も多いだろう。テレビを丸一日つけっぱなしにした場合、電気代はどれくらいかかるのだろうか?ここでは東芝のレグザを例に、上述の計算式に当てはめて電気代を計算してみる。
4K有機EL「X830」を丸一日つけっぱなしにしたときの電気代の目安
65V型:464W÷1,000×24h×27円=300.672円
55V型:355W÷1,000×24h×27円=230.04円
55V型:355W÷1,000×24h×27円=230.04円
4K液晶「M540X」を丸一日つけっぱなしにしたときの電気代の目安
43V型:116W÷1,000×24h×27円=75.168円
50V型:126W÷1,000×24h×27円=81.648円
55V型:156W÷1,000×24h×27円=101.088円
65V型:188W÷1,000×24h×27円=121.824円
50V型:126W÷1,000×24h×27円=81.648円
55V型:156W÷1,000×24h×27円=101.088円
65V型:188W÷1,000×24h×27円=121.824円
ハイビジョン液晶「V31」を丸一日つけっぱなしにしたときの電気代の目安
32V型:62W÷1,000×24h×27円=40.176円
40V型:73W÷1,000×24h×27円=47.304円
40V型:73W÷1,000×24h×27円=47.304円
テレビのサイズで電気代が大きく変わる
上記はあくまで目安だが、ハイビジョンよりも4K液晶、4K液晶よりも4K有機ELのほうが、電気代が高くなることがわかる。さらに同じ液晶や有機ELでも、テレビ画面のサイズによって電気代が大きく変わってくる。毎月のテレビの電気代が気になる方はぜひ計算式を覚えて把握しておこう。
3. テレビの電気代を少しでも節約するコツ

最後に、テレビの電気代を少しでも節約するためのコツをお伝えしよう。
テレビの電気代を抑えるコツ
- 省エネモードで視聴する
- 輝度を低くする(ただし部屋の明るさに合わせて適切に)
- 不要時は高速起動モードをオフにする
- 視聴しないときは電源(長期不在時は主電源)をオフにする
- ひと回り小さいサイズに買い換える など
コツコツとした節約しかできないが、テレビの電気代を少しでも抑えたいと思ったらこうしたことを心がけよう。電力会社のプランの見直しで電気代の単価が安くなる可能性もある。また、古いテレビをお使いのご家庭なら、思い切って省エネ性の高い最近のテレビに買い換えることも検討しよう。
結論
テレビの電気代は、メーカーや機種以外に画面のサイズによっても大きく変わってくる。少しでも節約するには、省エネモードなどを積極的に活用しよう。意外と意識しないのが「明るさ」だ。暗すぎれば目に悪いが、明るすぎるときは半分程度に落としてみてはいかがだろうか?