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ザルに盛られた木炭の写真

木炭の作り方!ご家庭でできる簡単な作り方から注意点まで徹底解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年10月17日

「木炭」は手軽に手作りできるのをご存知だろうか?アウトドアでのバーベキューやキャンプファイヤー、あるいは消臭などさまざまなシーンで活躍するのが木炭だ。ホームセンターや通販で購入する手もあるが、本稿ではご家庭で簡単にできる作り方を紹介する。注意点とあわせてぜひ参考にしてほしい。

  

1. 木材から「木炭」ができる原理とは?

木炭の写真
木炭が、原料である木材を燃焼させて作られることは皆さんご存知のとおりだ。とはいえ木材を燃やすと通常は「灰」になってしまうはずだが、なぜ「木炭」となって残るのだろうか?まずはその原理から、簡単に解説しておこう。

木材から木炭ができあがる原理

木材をただ燃焼させるだけでは燃え尽きて灰になる。木炭の作り方のポイントは「蒸し焼きにすること」だ。酸素が少ない状態で加熱すれば燃焼は防げる(※1)。水蒸気やガス分だけが気化し黒い物質だけが残る(炭化という)。その炭化した黒い物質こそが、炭素の塊である木炭というわけだ。

木炭はご家庭やアウトドアでも簡単に作れる

おわかりのように、空気に触れさせない環境で木材を加熱していけば炭化し、木炭を作り出せる。これから紹介する方法はご家庭で手軽に試せるし、キャンプなどアウトドアでも役立つはずなので、ぜひ覚えておいてほしい。

2. 木炭の簡単な作り方1|アルミホイルと割り箸を使う方法

割り箸の写真
それでは、ご家庭で手軽に木炭を作る方法を紹介していこう。まずは、アルミホイルと割り箸を使って作る方法からだ。アルミホイルや割り箸であれば、多くのご家庭に置いてあるだろう。

用意するものと前準備

  • 割り箸
  • 金網
  • 水を入れた容器
  • ガスコンロ
これらを用意しよう。前準備として、カットしたアルミホイルの上に割り箸を置き、クルクル巻いていく。割り箸がなければ小さな木片でも代用可能だ。両端に空いた穴のうち、片方は折りたたんで閉じておく。もう片方は空気穴になるので、煙が出るようそのまま開けておく。

アルミホイルと割り箸を使って木炭を作る方法

  • ガスコンロを弱火で点火する
  • アルミホイルの両端が上に向くように網に置く
  • 煙が出なくなったら火を消す
  • 水につけて冷えたら取り出す
作り方の手順は以上だ。火バサミで挟んで炙る方法もあるが、金網を使えば手で持つ必要がないのでより安全である。割り箸を1本ずつアルミホイルに包んで網に並べれば、一度に複数の木炭が作れる。ただし多くの木炭は作れないので、数が必要な場合はほかの方法を試そう。

3. 木炭の簡単な作り方2|空き缶と木材を使う方法

木材の写真
続いて、空き缶と木材を使って木炭を作る方法を紹介する。インテリアとして人気の「花炭」も同じ方法で作ることが可能だ。

用意するものと前準備

  • 空き缶(スチール缶)
  • 木材
  • アルミホイル
  • 針金
  • 竹串
  • 割り箸
  • ガスコンロ
これらを用意しよう。前準備として、缶切りを使って空き缶の上部を切り取っておく。

空き缶と木材を使って木炭を作る方法

  • 空き缶の中に木材を入れる
  • アルミホイルでフタをして針金をグルリと巻く
  • 竹串でアルミホイルの真ん中に穴を開ける
  • ガスコンロに空き缶を置いて中火で加熱する
  • 煙が出なくなったら火を消す
  • 10分ほど冷ましたらアルミホイルを取り、割り箸で炭を取り出す
大きめの缶詰を使うと作りやすい。また当然ながら加熱された空き缶は大変熱くなっているため、十分に冷めたのを確認してから木炭を取り出そう。

【花炭】の作り方は?

植物や果物を使って作る炭を花炭という。形が残るので見た目が美しく、消臭作用があるインテリアになる。基本的な作り方は上述した方法と同じだ。炭にしたい植物や果物を空き缶に入れてガスコンロで加熱しよう。松ぼっくりや皮の厚い柑橘系の果物を選ぶと形が崩れにくい。

4. 木炭の簡単な作り方3|一斗缶と木材を使う方法

一斗缶の写真
続いて紹介するのは、一斗缶と木材を使った本格的な木炭の作り方だ。ほかの作り方より難易度は高いが、一度に多くの木炭を作れる。アウトドアでも使えるワザなのでぜひ知っておいてほしい。

用意するものと前準備

  • 木材
  • レンガ(ブロック)
  • 薪木
これらを用意しよう。前準備として、レンガを2個並べて一斗缶をのせ、その一斗缶の下に燃料となる薪木を置いておく。

一斗缶と木材を使って木炭を作る方法

  • 一斗缶の中に木材をぎっしり詰め込む
  • フタを締め、薪木に着火して1時間ほど待つ
  • 煙が出なくなったら一斗缶ごと土に埋める
  • 数時間ほど放置し一斗缶から炭を取り出す
最初に木材をギッシリと詰め込むのが、作り方のポイントだ。途中で火が消えると木炭ができないため火から目を離さないようにしよう。

5. 木炭を作る際の注意点

煌々と燃え盛る木炭の写真
木炭の作り方で注意すべきポイントをお伝えしておこう。

火傷にはくれぐれもご注意を

木炭を作るには火が必要だ。加熱することでアルミホイルや缶などが大変熱くなっている。中の木材や割り箸、できあがった木炭なども同様だ。火傷にはくれぐれも注意しよう。とくに子どもと一緒に作るときなどは絶対に目を離さないようにしていただきたい。また無事に木炭が完成してからも、十分に冷やしてから触る、軍手を使うなど安全対策は万全にしてほしい。

煙が出るため換気をすること

木炭を作る過程で煙が出る。室内で作るときは窓を開けたり換気扇を回したりして煙を外に逃がそう。また一斗缶で多くの木炭を作る場合、それに比例して発生する煙の量も増える。近所迷惑になるおそれがあるときは控えたほうがよいだろう。

6. 木炭の作り方を知っておけばキャンプなどでも役立つ

キャンプでバーベキューをしているところの写真
木炭は、それができあがる原理さえ知っておけば自分でも簡単に作れる。本稿で紹介した以外にもさまざまな作り方があるので、ぜひ調べてみるとよいだろう。キャンプなどのアウトドアでも、木炭の作り方を知っておくと役立つときがあるはずだ。ぜひとも知識のひとつとして蓄えておいてほしい。

結論

木炭の作り方のポイントは「蒸し焼き」である。この原理を押さえておけば別の方法でも作れるだろう。アルミホイルと割り箸、空き缶と割り箸などは初心者の方も手軽に実践できる。より本格的な木炭作りなら一斗缶を使う方法に挑戦してみよう。手作り木炭でバーベキューをしてみてはいかがだろうか?
(参考文献)
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  • 公開日:

    2020年6月24日

  • 更新日:

    2022年10月17日

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