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電子レンジの電気代はどれくらい?炊飯器との比較や節約のコツも伝授

電子レンジの電気代はどれくらい?炊飯器との比較や節約のコツも伝授

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年9月24日

料理の加熱にかかせない電子レンジだが、気になるのは電気代だ。節約のためにも目安を把握しておきたい。この記事では、電子レンジの電気代を計算する方法を紹介する。500W・600W・700Wで1分加熱したときや、ケース別の目安と併せてまとめた。炊飯器や電気ケトルとの比較や節電のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. 電子レンジの電気代は意外と安い?

使い方によって差はあるが、電子レンジの電気代は意外と安いかもしれない。炊飯器の電気代と比較してみよう。

電子レンジと炊飯器の電気代を比較してみると?

電子レンジはメーカーや型番によって消費電力が異なる。使う時間や機能なども各ご家庭でさまざまだ。そのためざっくりとした「例」になってしまうが、たとえばパナソニックの単機能レンジ「NE-FL211」の年間消費電力は【59.9kWh】とされている。

電気代の単価を、公益社団法人・全国家庭電気製品公正取引協議会が定める【27円】とした場合、電子レンジの電気代は年間およそ【1,617円】となる。1ヶ月あたり約135円だ。

ちなみに、同社のIHジャー炊飯器「SR-HX189」は年間消費電力が【124kWh】。計算するまでもなく、電気代は電子レンジのほうが安いことがわかる。前述のようにメーカーや型番、使い方によって変わるため目安でしかないが、こうして見ると電子レンジの電気代は「意外と安い」と感じる方も多いだろう。

2. 電子レンジの電気代の計算方法

電子レンジの電気代はメーカーや型番で異なるが、消費電力がわかれば計算できる。基本の計算方法と、500W・600W・700Wで1分間温めたときの目安を紹介しよう。

電気代の計算方法

【消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気代の単価(円/kWh)】電子レンジに限らず、電化製品の電気代はこの計算式で算出できる。たとえば消費電力【1,400W】の電子レンジを【1時間】使った場合の電気代は以下の通りだ。

【1,400W÷1,000×1h×27円/kWh=37.8円】お使いの電子レンジの取扱説明書などで消費電力をチェックして、この計算式に当てはめれば簡単に電気代が算出できる。なお消費電力を「kW」で計算する場合は1,000で割る必要はない。また電気代の単価は、契約している電力会社の請求書などで確認してほしい。

ただし、電子レンジの場合は1時間連続で加熱することは少ないだろう。上記で計算した1時間あたりの電気代を60(分)で割れば、1分あたりの電気代を計算できる。たとえば1時間で37.8円なら1分あたり0.63円ほどだ。

500W・600W・700Wで1分間温めたときの電気代の目安

  • 500W:約0.22円
  • 600W:約0.27円
  • 700W:約0.31円

実は電子レンジの500W・600W・700Wは消費電力ではない?

電子レンジには「500W」「600W」といった機能や表示があり、わかりやすい例として電気代の目安を紹介したが、実はこれらは消費電力とは異なるので注意しよう。簡単に言ってしまえば、500Wや600Wといった数値は「食品を温める力(定格高周波出力)」のことだ。

実際には、温めることに加えてテーブルを回転させる電力、庫内の照明を点灯させる電力、液晶表示にかかる電力などがかかっているため、500Wや600Wよりも大きな電力を消費している。

メーカーや型番で異なるが、消費電力は定格高周波出力の1.5~2倍ほどだ。ただし、定格高周波出力と電気代は必ずしも比例するわけではない。カタログや公式サイトで確認できる消費電力から電気代を計算しよう。

3. 電子レンジの電気代の目安

ケース別に電子レンジを使ったときの電気代まとめた。いつもの加熱で電気代がいくらかかっているのか、目安を確認してほしい。

茶碗1杯のご飯を温めたときの電気代

消費電力1350Wの電子レンジを使い、600Wでご飯を1分間温めた場合の電気代は「約0.6円」だ。

コンビニ弁当を温めたときの電気代

消費電力1350Wの電子レンジを500Wに設定して、コンビニ弁当を3分間温めると「約1.82円」になる。

コップ1杯の水を温めたときの電気代

消費電力1350Wの電子レンジを使用して、500Wでコップ1杯の水を1分間温めたら電気代は「約0.6円」だ。

茶碗1杯の冷凍ご飯を解凍したときの電気代

消費電力1350Wの電子レンジを使い、200Wで茶碗1杯のご飯を2分間解凍したら「約1.21円」になる。

冷凍肉を解凍したときの電気代

消費電力1350Wの電子レンジを200Wに設定して、冷凍肉を3分間解凍したら「約1.82円」。

冷凍食品を解凍・調理したときの電気代

消費電力1350Wの電子レンジで、冷凍食品を200Wで1分30秒ほど解凍したときの電気代は「約0.91円」だ。

4. 電子レンジと炊飯器や電気ケトルなどではどちらが電気代が安い?

では電子レンジとほかの家電の電気代を比較した場合、電子レンジの電気代は安いのだろうか。炊飯器や電気ケトルと比較してみよう。

飯器でご飯を保温したときの電気代

  • 1時間:約0.54円
  • 2時間:約1.08円
  • 3時間:約1.62円
  • 4時間:約2.16円
上記は消費電力20Wで保温したときの電気代だ。電子レンジでご飯を1分間温めたときの電気代を「約0.6円」とした場合、保温時間が2時間以上なら炊飯器のほうが電気代は高い。長時間保温するよりも、電子レンジで温めたほうが節電になるだろう。

電気ケトルでお湯を沸かしたときの電気代

消費電力1250Wの電気ケトルで、コーヒー1杯分(140cc)のお湯を沸かしたときの電気代は「約0.56円」だ。対してコップ1杯の水を電子レンジで温める電気代は「約0.6円」。使用するメーカーや型番などで違いはあるが、電気ケトルのほうがやや安いといえる。

5. 電子レンジの電気代を節約するコツ

電子レンジは使い方を工夫すれば節約になる。5つのコツを紹介するので、ぜひ実践してほしい。

ターンテーブルはやや外側に、フラットタイプは中央に置く

電子レンジは置き場所を工夫するだけでも温まりやすさが異なる。ターンテーブルの場合は外側が温まりやすいので端、フラットタイプはセンサーで加熱するため中央に置く。効率よく温めることで使用時間が短くなり節電につながる。

庫内に食品を詰め込みすぎない

食品を詰め込みすぎないことが大事だ。熱が通りにくい物と通りやすい物が一緒だと、均一に温まらなくなるので注意。食品が多いときは何回かに分けて加熱しよう。

庫内の汚れは拭き取っておく

庫内が汚れたままだと汚れにセンサーが反応して加熱する。余計な電力を消費するのはもちろん、発火のリスクがあるので気をつけよう。

固く絞った布で定期的に水拭きすればキレイな状態を保てる。油汚れは時間がたつと落ちにくくなるのですぐ拭き取ろう。頑固な汚れは、耐熱ボウルに水を入れて加熱すれば蒸気で落としやすくなる。

小分けに冷凍して解凍時間を短くする

大きな物の解凍には時間がかかるため、電気代が高くなりがちだ。冷凍するときに小分けにしておけば、解凍までの時間が短くなる。大きな肉などはカットしてから冷凍しよう。

自然解凍できるものは自然解凍する

電子レンジの使用頻度を少なくすれば電気代を減らせる。電子レンジ以外での解凍方法を確認しておこう。加熱調理をしていて、常温でも劣化しにくい食品なら常温での自然解凍でOKだ。

生物やスポンジケーキなどは、冷蔵庫に移してゆっくりと解凍させる。加熱調理や味付けをした肉や魚には、水を使った流水解凍がおすすめだ。保存袋に入れたまま水につければ30分くらいで解凍できる。

6. 電子レンジの電気代は意外と安い!炊飯器などと上手に使い分けよう

電子レンジを使用するなら電気代を把握しておこう。計算式は【消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気代の単価(円/kWh)】だ。1時間あたりの電気代を60(分)で割って、1分の電気代を計算すればわかりやすい。

また、炊飯器や電気ケトルと上手に使い分けることが重要だ。炊飯器で保温する時間が長くなる場合、電子レンジで温め直したほうが電気代は安い。トータルの消費電力を減らして節電につなげよう。

結論

電子レンジは使用頻度が高い家電なので、基本的な電気代を把握しておきたい。計算方法やケース別の目安をチェックしておこう。炊飯器や電気ケトルなど、ほかの家電と使い分けることも重要だ。食品を詰め込みすぎない、汚れは拭き取っておくなど節約のコツも紹介したので、ぜひ参考にしてほしい。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2020年6月 7日

  • 更新日:

    2021年9月24日

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